能力、適性関係なく1週前追い切り良く見えた馬(ヴィクトリアマイル)

能力、適性関係なく1週前追い切り良く見えた馬(ヴィクトリアマイル)

ナミュール
ソングライン
メイケイエール
スターズオンアース
ナムラクレア
次点で、サウンドビバーチェ

※メイケイエール回避前に下書きしたものをそのまま掲載しております。ご了承ください。

少し遅くなりました。もう枠順出ちゃいましたね。

ヴィクトリアマイルにおける個人的ポイント。

・Bコース替わり
・明確な逃げ馬が見当たらない
・上位人気が予想されるところは、殆ど距離延長ないし距離短縮
・ソダシの鞍上はテン乗りのダミアン
・ルメールは3年連続連対中

今週からBコース。
NHKマイルは外のレーンを通った差し馬での決着で内に不利な状況だったが、稍重になる前明らかに悪いのは埒沿いくらいで、一周競馬なら内は使えていた。Bコースに替わり天気関係なく相対的に悪くなっていた部分がカバーされるので、基本的には内前有利。また、2016〜2019と少し前の話になるが、前日に行われる京王杯では3回レコードが更新されるなど、東京の馬場が一年でいちばん速くなる時期。実際2019にはヴィクトリアマイルでも骨折の代償はあったものの、ノームコアがレコードで勝ち切っている。
今年の登録メンバーを見ると、脚質が先行の馬はいても逃げの馬は見当たらず、前走でハナを切っている馬は見当たらない。サウンドビバーチェが番手で進めたのが1番前にいるくらい。
さらに、ソダシが大外枠になってしまうというねえ。

時計そのものは馬場状態によるが基本的にペースが速くなりやすいこのレース、実際にどの程度のペースになるかで差しが台頭するか否かが変わる。例えばノームコアがレコードで勝った2019はアエロリットが1000m56.1のペースで飛ばし、差し決着。翌年はトロワゼトワルが56.7で入るも追走力に秀でた馬が多かったこと、メンバーレベルが全体的に手薄だったことも手伝ってか先行決着、クリスティが57.6のペースで入った2021は馬場状態もあってか差し決着、ローザノワールが58.0と比較的このレースにしては緩やかなペースで入った2022は先行決着。近年先行決着となった2020と2022は、いずれもハナを切った馬が掲示板に入っていることからして、単純に時計の字面からペースを判断することはできず、馬場状態を前提にペースを考える必要がある。
では、明確な逃げ馬が見当たらない今年のペースがどうなるかといえば、鍵の一つは有力馬の中にナムラクレアという距離延長馬がいる点。この馬がどの程度のペースでいくのか。回避したメイケイエールに比較し、ナムラクレアは折り合いの問題はそこまでないけれど。

ペースの点で論点になるのは、高速馬場を先行して実績のあるソダシの鞍上が変わる点。陣営としても目先を変えるなどしたくてダミアンに依頼したのだろうが、どう乗ってくるのかが不透明。勿論、テン乗りとはいえ末脚切れるタイプでないことは分かっているだろうし前に行く競馬をすると思うが、今回は大外。じゃあ、どの程度のペースになるか。
騎手の話をすると、ルメールのこのレースとの相性の良さがある。3年連続連対とはいえアーモンドアイ、グランアレグリアもいてのことなので馬質が違うと言われればそれまでなんですが、前受けしても差してもちゃんと馬券圏内に届かせているのはポイントかと。昨年は先行決着でしたが、ファインルージュは道中6番手からではあるが、1頭だけ後ろから差し込んできている。

その上で、評価です。

ナミュールは坂路単走。53.9-24.6-11.8。終い重点の追い切り。これまで見てきたのがほぼ最終追い切りのみだから余計かもしれないが、ここまで動きがいいのは初めて見る印象。ローテーションも予定通りで、順調さが窺える。活気溢れる登坂で、時計以上に評価できるかと。
ソングラインは南W併せ馬。67.6-23.5.11.3。4Fからは1F1秒のペースで加速。やはり右手前になってからの勢いが目につく。右前肢の回転の良さ。好調であることは間違いなさそう。
メイケイエールはCW単走。4Fからの時計で49.3-12.7-11.5。最後少しタレたのを、序盤で引っかかったからと見るべきか。動き自体はいいと思う。
スターズオンアースは南W併せ。66.2-23.1-11.1。6Fから時計を出して、ソングラインと同様1Fごとに1秒ずつ加速する感じ。ソングラインと同じく右手前のほうが迫力があるけど、回転数に目が行くソングラインとは異なり、よりスッと切れるイメージ。ただ、右手前への切り替えが少し遅れており、その分まだボケている印象がある。
ナムラクレアはCW66.5-11.3。併せ馬なんだけれども、最後はほぼ単走。稽古でも動くタイプですよね、ほんと。
メイケイエールなども陣営から、真面目、と評価されることが多いですが、この馬も同じ。いつも一所懸命に走る。ただ、それは折り合いの面とトレードオフだったりもするわけで。メイケイエールほどに折り合いが気になるわけではないですが、昨年の桜花賞以降はスプリント戦線で活躍、当然ですが1200のレースのほうがマイルのレースよりもペースは速い。明確な逃げ馬がいない今回、変にスローになったときどうするかですよね。
サウンドビバーチェはCWで62.8-11.3という猛時計。まー、昨年のオークスを思い返せば、この馬も気が入りやすいというか。
この馬がガツンと飛ばしていくことを期待している陣営もそれなりにいると思いますが、そのパターンを考えたとき、この馬をどのあたりに位置付けるか難しくなるかな。

さて、ソダシを挙げなかったのですが、その理由。
CW併せ馬で63.4-11.4。時計だけを見れば申し分ありません。
ただ、直線で併せた馬に交わされたときの交わされ方が、ちょっとあっさりし過ぎているかなと。
気の入りやすい馬であることに変わりはないので、集中して自分の走りができている、なんて評価も可能ではありますが。

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