能力、適性関係なく1週前追い切り良く見えた馬(NHKマイルカップ)

とうとうJRAレーシングビューアーに登録してしまい、1週前追い切りについてもそこそこ見られる環境となってしまいました。
そこで、これからは時間が許せば1週前追い切りについても投稿していこうと思います。

まず、最近の傾向としてですが、1週前追い切りと最終追い切りとで比べると、1週前追い切りの方が負荷をかけていることが多いと思います。
原則追い日は毎週水曜か木曜、そこから輸送もあると考えると、負荷は1週前までにしっかり掛け、最終は流す程度にして、超過回復を図ったり、必要以上にテンションを上げない狙いがあるのかな、と。
そうすると、しっかり追った場合どこまで動ける状態にあるかというのは1週前の方がより分かる、といっていいように思います。
だからといって最終追い切りを見ることに意味がないのかといえば、勿論そんなことはありません。
負荷をかけずに馬がどこまで動けるか、個人的にはこちらの方が重要だと思います。まあ、藤沢和雄理論の一端ですよね。音無厩舎や藤岡厩舎のように、最終追い切りでもしっかり負荷を掛けてくる厩舎もやはりありますし、その意味ではどちらも大事。個人的な見方としては、最終追い切りの良し悪しを根拠付けるバックボーンとして、1週前を見る、そんなイメージです。

さて、今週末に開催されるNHKマイルカップの1週前追い切りですが、少しばかり厄介な事態に。
というのも、天皇賞の最終追い切りの項で書いたとおり、追い日の4/27の馬場状態が栗東は不良、美浦でも稍重なんですよね。
特に顕著なのは栗東坂路で1週前をを行った馬ですが、一様に時計が出ていない。全体時計が出ていても、ラストであからさまに止まってしまっている。この点をどう評価するのか、というのが調教評価から馬券予想をするにあたっては鍵になるように思います。
そんな中、VMの2週前で全体時計52秒台の加速ラップを出しているソダシさんと、さらに全体時計51秒台の加速ラップを出しているレシステンシアさん、君たちは化け物なんだね……

能力、適性関係なく1週前追い切り良く見えた馬(NHKマイルカップ)

セリフォス
プルパレイ
インダストリア
マテンロウオリオン
ステルナティーア

見事に栗東調教馬は、CWに集中。まあ、レースに繋がるかどうかを問わず調教の良さを見よう、という趣旨なのでやむを得ません。

セリフォスは、3頭併せの最内。鞍上は福永。
休み明けの点、本番でどうなるかというのがこの馬にとっての最大の焦点だと思いますが、少し動きが重たい面もなくはないものの、切れ味鋭く併せ馬に取り付けていました。さらに最終で変わってくる予感。
プルパレイは、2頭併せの外側。先行馬に取り付いてから交わし切るまでのスピードが速い。つまり切れてますね。コーナーを深く回ったこともあるのでしょうが、直線入ってからの立ち上がりが多少もたついていた、ということはあります(但し、CWなので……?)
インダストリアは南Wの内側。コーナーを小さく回っているので、時計の判断にはその点を加味したほうがいいと思います。直線入ってからかなりの区間を左手前で走っていたので、その点をどう見るか。
マテンロウオリオンはCWの内側。先行馬を追走し取り付いてからの併入。64.3-11.3でもそこまでに見えてしまうのは、併せ馬の手応えがいいからだろうと。確かに切れ味という点では……と思いますが、そもそも不良馬場であるということを前提とすれば、相当動けていると思います。
ステルナティーアは南Wで単走。時計はまずまずといったところですが、やはり瞬発力ある動きをしているんですよね。ここ2走からかなり評価は落としそうですが、左右差がありそうな成績なので、左回りで走れる今回は警戒しておいたほうがいいのかも。

最後に、名前を挙げませんでしたが、ソネットフレーズについて。
動きはいいと思います。3頭併せの最内なので、負荷も相応にはかかっているし、時計もまずまず。
ただ、首の高さや鞍上の挙動からすると、直線で手綱を引いているんですよね。あまり時計が出すぎないようにするためかな?と思います。
もともと期待されつつも体質の弱さを指摘されるこの馬ですが、攻めをなかなか強化できない点、どう考えるべきなんでしょうね。

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