能力、適性関係なく最終追い切り良く見えた馬(皐月賞)

能力、適性関係なく最終追い切り良く見えた馬(皐月賞)

レガレイラ
ジャンタルマンタル
シンエンペラー
ダノンデサイル
コスモキュランダ
次点で、サンライズジパング。

さて、皐月賞。
桜花賞は阪神JF組が1着、2着と比較的予想しやすい結果だったのに対し、今年の皐月賞はどうにもこうにも難しい。
前から言っているとおり、牡馬クラシック路線もホープフルS→弥生賞→皐月賞という、本番と同様中山2000で行われる道筋はあります。とはいえ、朝日杯から来る馬、共同通信杯から来る馬、きさらぎ賞、トライアルのスプリングSから来る馬に、今年は毎日杯から来る馬もいる。同じ中山2000でも、1月に開催される京成杯から来る馬もいて、どうにもこうにも一本筋が通らない印象があります。
さて、このややこしい皐月賞をどう解いていくのか。まー、展開を考えてみるというのが1番なんでしょうね。

まず前走でハナを切った馬は、
メイショウタバル(毎日杯)
シリウスコルト(弥生賞)
アレグロブリランテ(スプリングS)
ホウオウプロサンゲ(若葉S)
の4頭。
順当に考えると、この4頭のうちのどれかがハナを切ることになりそう。
陣営のコメントでは、ホウオウプロサンゲが逃げ宣言をしているのに対し、他は必ずしもハナには拘らないとしていたり、特にコメントがなかったり。
まあ、メイショウタバルやシリウスコルトは逃げなくても競馬はできる。本来、ホウオウプロサンゲだってアイビーSで33秒台の末脚を披露しているのだから、ハナに拘る必要はなさそうなのだが。
ではもう1頭アレグロブリランテはどうかというと、そもそもこれまで上がり最速などを出したことはない。間違いなく、瞬発力勝負は嫌でしょう。
であれば、恐らくハナ、少なくとも番手にはいたい。
そうすると、ハナに行こうとするのはアレグロブリランテとホウオウプロサンゲといったように予想がつく。

では、アレグロブリランテなりホウオウプロサンゲなりがハナを切るとしておおよそどの程度のペースになるかというと、

アレグロブリランテ(スプリングS)  5F1.03.1
ホウオウプロサンゲ(若葉S) 5F1.01.0

と大分遅い。まー、これはトライアル特有の遅さなのでしょうね。
これはSNS上で見たある方の指摘によるところですが、弥生賞と昨日行われた山藤賞にエコロレイズという馬とレッドテリオスという馬が共に出ていたのですが、2つのレースで着順が入れ替わっている。

弥生賞(5F 1.00.4)
エコロレイズ 2.00.2(3F34.8)
レッドテリオス 2.01.6(3F35.8)

山藤賞(5F 1.02.1)
レッドテリオス 2.01.5(3F34.4)
エコロレイズ 2.01.5(3F34.8)

まー、この差はテンが山藤賞の方が遅かったことで、後方に控えたレッドテリオスの脚がより溜まった、といえるのでしょうね。
ただ、エコロレイズの上がりは、ペースが遅くなっているのに変わっていない。ここがポイントで、スローで粘り込もうと考えても、上がりの脚がないと難しい状態ということになる。持続力だけでどうにかなる馬場ではなく、意外にもそもそものスピードが必要な馬場になっているんですよね。

これを踏まえてアレグロブリランテやホウオウプロサンゲの陣営がどう考えるかといえば、特に上がりの脚がないアレグロブリランテは、ペースを上げて後続の脚を削いでいくしかない。前に行きたいホウオウプロサンゲにしても、それに付き合わされることになるでしょう。要するに、例年の皐月賞ほどかどうかはいざ知らず、やはり皐月賞なりにそれまでよりもペースは上がる。そう見るべきなんでしょうね。

じゃあ、アーバンシックやビザンチンドリームのような馬は狙えないのか、というとさにあらずで。
レッドテリオスの例でも明らかなように、後方に控えれば恐らく脚は溜まり、弥生賞時よりも上がりの時計は出ます。そのときに差し切れるだけの先行勢からの差なのかどうか。先行勢がそれなりにガチガチやってくれれば、そもそもの馬場の劣化から、より脚は止まりそうな気がするのですよね。

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