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新たな三河は歴史を刻むか

少し気が早い気もしますが、シーズン明けましておめでとうございます。

新たな別れと出会いを経て、いよいよ来月開幕というところまでやってきました。
開幕に向けて少し選手の出入りを振り返りましょう。

退団と加入
【OUT】
熊谷航 川村卓也 高橋耕陽 金丸晃輔
加藤寿一 シェーン・ウィティングトン
【IN】
細谷将司 角野亮伍 西田優大 橋本晃佑
ジェロード・ユトフ

このように今シーズンの顔ぶれを見ると、2~3シーズンを経て全ての選手が入れ替わったことを改めて実感します。

特に入れ替りが激しかったのはSGとSFのポジションで、根來新之助を除く全選手が新加入となりました。昨シーズンと比べても全く別のチームになったような印象すら受けますが、カイル・コリンズワースやダバンテ・ガードナー、シェーファー・アヴィ・幸樹の継続と、新加入選手のタイプから考えるに、オフェンス戦術面においては大きな方針転換は無いと予想しています。

昨シーズンの4out1in(1人がインサイドに残り、他4人がアウトサイドに位置する形)もしくは5outで3Pシュートを狙う形は、高いシュート力を誇る選手たちによって支えられていました。

その点においては、金丸・川村・ウィティングトンといった一時はB1の3PランキングのTOP3を独占した3人の退団は痛いですが、新加入選手では皆シュート力の高いメンバーを揃えてきました。

持ち前のシュート力から、コリンズワースとの2ガード起用が楽しみな細谷将司。
世代屈指のスコアラーとも言われ、三河の新たなエースとして期待される角野亮伍。
ディフェンス力の高いサウスポーシューターである西野優大。
代表経験もあり、サイズとシュート力を兼ね備えた日本人ビッグマンの橋本晃佑。
Gリーグ(NBAの下部組織)でオールGリーグ選出の経験のある、シュート力とリバウンドで活躍しくれそうな新外国人ジェロード・ユトフ。

勿論新加入選手たちにシュート力の高いメンバーが揃っているからといって、昨シーズンと全く同じことをする訳ではないし、不可能です。
退団した選手の中でも最も替えが効かないのが金丸晃輔でしょう。

得点することにおいては最も計算出来る選手である金丸に時間と労力をかけてオフェンスを作ってきた三河ですが、例えば今シーズン角野や西田と言った特定の選手を同じように扱うかといえば、それは無いと思います。
コート上のボールシェア、そして試合を通してのタイムシェアが今シーズンはより求められるはずです。

4outもしくは5outで広げたスペースへのドライブやカッティングや、走る展開からの早いテンポのオフェンス等、よりオフェンスパターンを広げる必要もあるでしょう。
このあたりは特に角野亮伍やジェロード・ユトフに期待されるところでしょうか。

ディフェンス面では、アグレッシブに守れる細谷や西田といった選手が加入したからといって、即座にディフェンス力が向上する訳ではないでしょう。個人の守備能力を上手くチームで生かして行きたいところ。
あくまで点取りゲームであるバスケットボールですが、攻守は連続するものです。良いディフェンスで持ち前のオフェンス力を生かして欲しいと思います。

忘れてはいけない新メンバーもいます。元日体大アシスタントコーチの大西蔵人ビデオコーディネーターです。

昨シーズンは良くも悪くも個人の側面が強かったシーホース三河ですが、より俯瞰で分析してくれるビデオコーディネーターが加わることによる良い影響は大きいと思います。

特にオフェンス以上に組織構築が求められるディフェンスの部分に貢献してくれると良いなと個人的には思います。(まぁ最後にやらせるのはHCなんですが)

最後に

新加入選手も多く、チームケミストリーをたかめるところからのスタートになるかとは思いますが、新しいチームの躍動を楽しみにシーズンを待ちましょう。

良いシーズンになりますように。










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