第1話 豊かな社会とコミュニティ

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今でもよく思い出すのですが、昔、僕が学校を卒業して会社に就職したころは、まだ一人1台PCがなくて、何人かで共有して使っているような状態が普通でした。文書はワープロで作ったりするのが普通の時代でした。

電子メールもまだまだこれからといった時代で、必要な情報は紙が回覧で回され、自分のところに来たら目を通し、ハンコと日付を押して、まだ見ていない人の机に置く、といったような運用でした。

そしてその後、ようやく各自一人1台自分の机にPCが置かれるようになった時には、これで、PCを使う順番を待たなくてよくなるので、仕事がものすごく捗り、業務効率化になり、結果として残業しなくてよくなる!みたいな話がでたりしました。しかしもちろん、そんなことはありませんでした。

その後、PCが一人1台は当然になり、どんどんPCは進化していきました。アプリをバージョンアップすると必要なスペックもどんどんあがるため、同じPCを使っていると、どんどんPCは処理が重たくなり、業務効率が悪くなります。そして、また新しいPCに変わると、劇的に早くなり、こう思うのです。「すばらしい!これで、仕事が捗る!これで仕事が早く終われる!」と。もちろん、そんなことはありませんでした(残業の有無はここではポイントではなく、仕事の効率がアップしても、仕事する時間を少なくできる、ということにつながらない、という部分がポイント)。

そんなことを20年以上繰り返してきました。PCの処理能力はとてもあがりました。映画のような情報量の動画データも、普通に家でネットで見られるようになりました。クラウドの時代になり、複数の端末でシームレスにデータを活用できるようになりました。

しかし、我々は相変わらず必死で働き、時代に取り残されないように学び続けなければ生きていけない、ビジネス社会に生きています。もう最近は、PCのスペックが上がったからといって残業がなくなる!とかいう人もいなくなってきた気がします。これは、ひとつには、PCの性能アップが十分になってきて、人間の能力の方がボトルネックになるケースが増えてきたこと、そしてもう一つは、経済の勢いが落ちて、業務量が落ち着いてきたこと、といった要因が、日本社会の場合はあるような気もします。

ちなみに、昔は、週休1日だったのですが、1960年代に、週休2日になっていったようです。

しかし、その後、週休3日が普通になる気配は感じられません。一部実施している企業もあるようですが、それは特別な例です。

みんなで必死に働いて世の中を便利にしていっても、まったくということはないものの、ほとんどその恩恵にあずかれていない。こんなの絶対おかしいよ!と言いたくなります。

楽になるどころか、最近は、単純作業が減ってきて、仕事におけるストレス密度はどんどん高くなってきているような気がします(今はIT業界に多いようですが、今後は、IT業界だけの問題では無くなってくると思います。というか、全ての産業がIT業界化していく、というのがより正確な表現になるかと思います)。

そして、それによって精神的な負担も増してきているような気がします。

最近は、「働き方改革」というのがブームになってきています。ここに、もしかすると可能性があるのかも知れませんが、個人的には、あまり楽観視はできないと感じています。

根本的な仕組みが変わらなければ、根本的な解決にはならないのではないかと思います

そして、僕は、そこに、コミュニティの可能性を感じています。

社会が豊かになったら、それだけ自分たちの生活が豊かになっていく時代を作っていくために、コミュニティが重要な役割をはたすのではないか?と。盛り上がっていくと良いのではないか?と、考えています。

そんなわけで、コミュニティがもっともっと盛り上がっていくといいな〜と思って、いろいろコミュニティに関わったりしております。

そして、もう1つ、大事なことは、QOLを下げてまでコミュニティに関わることは、この観点からすると本末転倒になってしまうので気をつけましょう、ということです。

最近は、仕事としてコミュニティに関わる人も増えてきているみたいなので、なかなか難しいところではありますが。。(僕も他人事ではありません)

〜第1話、終了〜


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