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時代で考えれば自然だろうと必死で消化する毎日の中で。

いま、令和。平成の次、昭和の次の次。
時代で括ると失礼なのかもしれないが、どう考えたって生きにくい時代になっていると思う。
利便性はどんどん進化して、スマホ一つあれば買い物でも口座開設でも投資でも仕事でも、大体は解決できるようになっている。それはすごいこと。

でもやっぱり、生きづらい。
多様性の時代なんて言われたりするけれど、どこが多様性なんだと思うこともある。
反対に色んなものが狭まる気もする。

職場にいる年配の女性。
高齢者と言えばそうだが、歳を重ねても元気に働く姿には頭が下がる。
でも時々、疲れることがある。
距離感なんだろうか、価値観の押し付けだろうか。
その女性、生まれは昭和。早くに結婚し、子どもを何人も育て上げた。
苦労話は何度も教えてくれた。
昔は大変だったと何度も。

昔が楽だなんて思ってはいない。
でもやっぱり、今を過ごす時間が長い自分にとって、昔の当たり前は当たり前でない。

一番困ってストレスになるのが、子どもの話だ。

そもそも職場でプライベートに踏み込んだ話を何度もすることがストレスであるというのに、「子どもは2人以上が良い」だとか、「初めは女の子、次は男の子」だとか、「はやく次を産む方がいい」とか、そんなことばかり押し付けてくる。

ああ、こんな人が姑でなくて良かったと心から思う瞬間である。

「お腹に赤ちゃんがいるんだから気を付けて」なんて冗談で言われると鳥肌がたつし、苛立つ。
子どもをもう持たない選択はあり得ないんだろう。そんなことを言わせない勢いで捲し立てられる。

子どもを2人以上産むまでその会話は続くのか、2人産んだところで支援してくれるわけでもないのに心底面倒だ。

子だくさんが幸せだなんて、昔の価値観だと思う。言い方は悪いと思うが、産みたい人が産めばいいし、子どもが居なくたって幸せは感じられると思うし、結婚した次のゴールが出産だなんて1ミリも思わない。
それなのに、子どもを何人も育てることがスタンダードだと言わんばかりの勢いで捲し立ててくる。
それが親戚でもなく、たかが同じ職場の従業員なのだから気味が悪い。反吐が出る。

昔はそうだったんだろう。
昔そうだったことを今も通用すると思っているんだろう。
それが可哀想に思える。
結婚していて子どもが居ない人には「はやく作りなさい」だなんて、そんなことよく言えるよなと思う。

世の中、子どもがいることが普通ではない。
1人育てれば後は楽だとか、2人いた方が助かるからとか、何の責任も根拠もない人に限って余計なことを話してくる。
そんな民度の低い従業員がいる職場で働くことすら馬鹿らしいと思う。

子無しより1人、1人より2人、2人より3人。
そんな風に言う人が存在することが信じられないが、残念ながら存在する。
よく「少子化のために」だなんて、国のためを思って発言しているような人もいるけれど、こんな生きづらい現代で、明るさの見えない将来のためにどうして自分が大変な思いをしなければならないのかと。
出産しても後は心配ないわけではなく、手取りは減るし手当は減るし、煩くすれば苦言が出て、世の中は心配だらけで。
どうやって安心して子育てしていけるのか、「どんどん産め」と言う人に聞いてみたい。
幸せっていう目に見えないもの以外に、何のメリットがあるのかと。

何人も子育てしている周りを見ると、
大変だ大変だと日々疲弊している。
そりゃあそうだろうと思うし、それを乗り越える気持ちが自分にはないから、もういいと思っている。

子どもを産むのも産まないのも、正直周りなんてどうでもいいと思う。
下らない価値観に囚われる他人に合わせる必要もないし、言われた通りするつもりもない。影響も受けない。他人だから。自分の人生に一切影響しない。
そう思いながら、過ごしている。

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