どこまでもお節介なくせに信用できない人達の話。
「次の子どもの予定は?」
「はやく二人目を作らないとね」
「つぎは女の子?男の子?」
出産後、こんな言葉を何回聞いたことか。
職場でもご近所でも、自分の人生において特に影響の無い人ほど、他人の人生にズケズケと踏み込んでくる。
そもそも、私が何人子どもを産もうと彼ら彼女らは支援をしてくれるわけではない。何の責任も無ければ大して興味もないくせに、まるで挨拶のように他人の家族計画に口出しをしてくる。
正直言って、少子化を止めようとか使命感なんて持っていないし、1人で何とか出来るものでもない。そして、何とかしたいとも思えない。思わない。
将来のために人口が減少し続ければ…なんてことは分かっている。だけど、それを1人でどうにかしようとか、そんなことじゃない。1人1人が何とかすれば、何とかなるのかもしれないけど、その1人には入るつもりがない。
二人目は考えてないと話せば、目を見開いて驚かれたこともある。一人っ子は可哀想とか、二人目は適当で大丈夫とか、どんな根拠で言ってんだよ…ってことも散々聞かされてきた。
別に子どもが居ることが凄いということは無いと思うし、二人や三人と数が増えたら更に凄いと持ち上げられてるけど、物理的に数が多けりゃ大変なのは分かる。でも、それを選択したのは本人ではないですか?とも言いたくなる。
一人でも大変なことを何度も乗り越えるのって、並大抵のことではないと思う。
それを簡単に「二人目は楽だ」とか「上の子が手伝ってくれるよ」とか、経験者だからそう言うのかもしれないけど、全部勝手に言ってる戯言みたいなものだと思う。
責任を持たない人が挨拶のように話すことなんて無視すれば良いのは分かるけど、気に障ることが多い。
結婚して子どもが居なければ「がんばれ」、子どもが産まれても「次も頑張れ」、いつまで頑張ればいいんだよと感じるけど、無責任発言をするのって、他人に頑張らせるのが好きな人種なんだと思う。
独身であれば「結婚すべき」
結婚したら「子どもを産むべき」
子どもを産んだら「弟、妹を作るべき」
大家族になれば「大変そう、可哀想」
何をしてもどうしても言いがかりはあるのだ。
大抵の場合、そんな言いがかりをつけてくる人達だって、どこか何かが欠損していると思う。
自分が出来なかったことをやらせたいのか、自分が言われて嫌だったことを言いたいのか、彼ら彼女らも理由があるのかもしれない。
つくづく可哀想だと思うし、暇なんだろうなと思う。
他人の人生に口出しする前に、自分の人生を豊かに満たしてくださいと言いたくなる。
そんな言いがかり人間達に、「嫌だから止めてほしい」と伝えると、次は『気にしなくても良いのに』と返してくることが多い。
気にしなくても良いと言うなら、あなたも気にしてこなけりゃ良いのに。
そう言っても仕方がない。
分かり合えないんだと思う。
無駄なことにパワーを使いたくない。
そんな日々を過ごしている。
あなたの周りにも、きっと居ると思うが、そんな人達に分かってもらおうとするのが間違いなんだと思えば、少しだけでも気楽になれるかもしれない。
そう思う夜であった。
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