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【弥生賞(G2)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
4日(月)07:00頃 中山牝馬S、フィリーズレビュー、金鯱賞                                   
                 の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
5日(火)07:00頃 オーシャンS、チューリップ賞、弥生賞                     
                      の回顧~日刊馬番コンピ篇
6日(水)07:00頃 オーシャンS、チューリップ賞、弥生賞の回顧~血統篇
7日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
7日(木)07:00頃 中山牝馬Sの「徹底的に攻略データ篇」
8日(金)07:00頃 フィリーズレビュー、金鯱賞の「徹底的に攻略データ篇」9日(土)07:00頃 中山牝馬Sの「予想篇」
9日(土)19:00頃 中山牝馬Sの「回顧篇」
10日(日)07:00頃 フィリーズレビュー、金鯱賞の「予想篇」
10日(日)19:00頃 フィリーズレビュー、金鯱賞の「回顧篇」

個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【弥生賞の結果】
レースは、スタート一息で後ろからの競馬になるも、3コーナーで一気に前に並びかけて直線抜け出したコスモキュランダ(6人気)が、好位から脚を伸ばしたシンエンペラー(3人気)に1.1/4馬身差をつけ優勝。さらに1.1/4馬身差の3着にシリウスコルト(9人気)が入り、中波乱決着!?

傾向面からみると、まずは「G1ホープフルS出走馬」が[1-2-5-5]複勝率61.5%のハイアベレージ。今年は同2着シンエンペラー(2着)、同6着シリウスコルト(3着)が該当。次に「8枠」が過去10年で5勝。今年は着外(9、10着)でした。最後にC.ルメール騎手が[1-2-2-1]複勝率83.3%と驚異的。今年はデビュー2戦2勝のトロヴァトーレでの参戦も6着敗退でした。

血統面からみると、「父欧州型」に注目。出走馬11頭中5頭内2頭(2着シンエンペラー、3着シリウスコルト)が馬券に絡んだ。また、「父ディープインパクト系」に注目。出走馬11頭中3頭内1頭(1着コスモキュランダ)が馬券に絡んだ。

トラックバイアスからみると、馬場が回復するにつれ、多少なりとも内・前の優位性が増す可能性はある。ある程度の上がりでまとめることができそうなタイプや、そうした好走経験のある馬を優先するべき。

【血統傾向】
瞬発力不要!? 典型的な持続力・パワー型レース!!
道悪なら、サドラーの血を持つ馬が上位に!?

近5年1着〜3着の父、母父の系統

2024年
1着コスモキュランダ
父アルアイン(サンデー系/日)×母父ヘイロー系/米
2着シンエンペラー
父Siyouni(ノーザンダンサー系/欧)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着シリウスコルト
父マクフィ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2023年
1着タスティエーラ
父サトノクラウン(ノーザンダンサー系/欧)×母父サンデー系/日
2着トップナイフ
父デクラレーションオブウォー(ノーザンダンサー系/欧)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着ワンダイレクト
父ハービンジャー(ノーザンダンサー系/欧)×母父サンデー系/日
2022年
1着アスクビクターモア
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/欧
2着ドウデュース
父ハーツクライ(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/米
3着ボーンディスウェイ
父ハーツクライ(サンデー系/日)×母父ハンプトン系/欧
2021年
1着タイトルホルダー
父ドゥラメンテ(ミスプロ系/欧)×母父ノーザンダンサー系/欧
2着シュネルマイスター
父キングマン(ノーザンダンサー系/欧)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着ダノンザキッド
父ジャスタウェイ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2020年
1着サトノフラッグ
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/米
2着ワーケア
父ハーツクライ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着オーソリティ
父オルフェーブル(サンデー系/日)×母父ロベルト系/欧

【弥生賞 血統背景】

コスモキュランダ(牡3、美浦・加藤志津)は、父アルアイン×母サザンスピード(母父Southern Image)。母は豪GIコーフィールドC勝ち馬のサザンスピード。父は皐月賞と大阪杯を制したディープインパクトの後継のアルアインという血統。母父のサザンイメージはサンタアニタHなど米国ダートGIを3勝したヘイロー系種牡馬。前向きさとパワーを備えた血統構成で、タフな競馬の方がいいタイプ。前走は大味な競馬で2着まで迫り、今回も同じ競馬なら展開の後押しは必要か?? 

前走(3歳1勝クラス)は、スタートで遅れて道中は後方に位置。同じように後方から追い上げたファビュラススターを追って伸び、2番手に上がった。長く脚を使っており、自己条件で着順を上げ2着入線。中山は相性の良いコースだけに、重賞でも期待したい!!

同馬は、スタート悪く出負けにより後方追走も、2角で外側に出されると3角手前から馬なりで進出。4角で先頭に並びかけると、直線であっさり抜け出して優勝!! 後方からレースを進め、流れを読んで3コーナー手前から外を動いて押し切り、自力で動いた価値は高い。ただ、皐月賞(展開)とつながらない可能性もあるだけに悩ましい??

シンエンペラー(牡3、栗東・矢作芳人)は、父Siyouni×母Starlet’s Sister(母父Galileo)。仏ダービーと凱旋門賞を制したソットサスの全弟で、BCフィリー&メアターフのシスターチャーリーの半弟。母スターレットシスターはミスワキ3×3をもつ名繁殖。父シユーニはヌレイエフ直系の名種牡馬で、シユーニ×ガリレオは名馬セントマークスバジリカと同じ。見た目はデインヒルが強く走るとナスキロ+トムフール的にしなやかなのは全兄と似ていて、勝っても負けても一番強いレースをしており奥のある中距離馬。

新馬戦、京都2歳Sを連勝してホープフルSは0秒1差の2着と、良血に違わぬ素質の高さを見せている。ここが今年初戦。幸先のいいスタートを切りたい!?

同馬は、スタートは互角後接触不利も、好位の内側を追走。4角手前で仕掛けるも反応鈍く、直線でジリジリと伸びて2着確保。濃い欧州色は皐月賞でこそ発揮するタイプだけに、本番での変わり身期待1番!!

シリウスコルト(牡3、美浦・宗像義忠)は、父マクフィ×母オールドフレイム(母父ゼンノロブロイ)。サイモンコーラルの半弟で、曾祖母レディジョアンは米GIダ10FアラバマS勝ち馬。父のマクフィはドバウィの後継で、英2000ギニーや仏ジャック・ル・マロワ賞を制した欧州マイラー。母父ゼンノロブロイは秋古馬3冠馬。母系の奥にティズナウやアンブライドルドを持ちスピード適性に寄った配合。理想はもう1ハロン短くてもよく、内から上手く立ち回って上位を狙う!?

1200㍍の新馬戦を勝ったあと、新潟2歳S5着、オープン特別・芙蓉S(中山・芝2000㍍)1着と、距離を延ばして頭角を現してきた。前走のホープフルSも見せ場十分の6着。GⅠ健闘を糧にして、さらなる高みを目指したい??

同馬は、スタートダッシュ良く先頭に立つと1~2角でペースを落とす。マイペースで逃げ込み、4角で勝ち馬が早めに並びかけてきた時も手応え十分。直線で上位2頭には交わされたが、3着確保。ただ、最後の直線は案外伸びず上位馬とは力差があり、G1以外で狙いたい1頭。


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