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【2024 オーシャンS(G3)】徹底的に攻略データ篇

*「日本文芸社の重賞競走データBOOK 2024年度版」よりほぼ抜粋。

<2023年のレース検証>

レースは、中団から進出したヴェントヴォーチェ(2人気)が、直線で抜け出し、追い込んだディヴィナシオン(15人気)に2馬身差をつけ優勝。さらに1/2馬身差の3着にエイシンスポッター(5人気)が入り、大波乱決着??

「ルメールの春」がやってさた。正月休みを経て、例年通りのスロースタートて始まった2023年だったが、1回東京からエンジン全開。1回東京8日間で 24勝の荒稼ぎで川田騎手(25勝)を抜いて27勝でリーティンク単独トップ。サウジ遠征の間にトッフを譲ったが、この日の6レースを勝って再びトップに立ち、さらにメインレースも制した。ルメール騎手手はヴェントヴォーチェに騎乗するのは2目目だが、重實2連勝と好相性。なお、オーシャンSで2馬身差以上で勝ったのは18回目にして史上初だった。


<堅いか荒れるか極端な傾向の難解なスプリント重賞戦!?>

[人 気]

1人気 [ 3- 2-1-4]、2人気 [ 2-2-1- 5] と 総じて上位人気は強いものの10人気以下の激走もあり、一筋縄ではいかないレース。

馬連平均配当 7,453円
配当の振れ幅が非常に大きく 、3桁配当が 3度出ているにもかかわらず高い。 3連系馬券も含め、堅く狙うのか大穴狙いか、非常に難解な一戦!?

(netkeiba.com 想定人気)
想定1人気 トウシンマカオ(牡5、美浦・高柳瑞樹)
想定2人気 ビッグシーザー(牡4、栗東・西園正都)
想定3人気 キミワクイーン(牝5、美浦・奥村武)
想定4人気 シュバルツカイザー(セ6、美浦・大竹正博)
想定5人気 オタルエバー(牡5、栗東・中竹和也)

過去10年におけるオーシャンS 人気別成績表

[ステップ]

主力はシルクロード S組で [3-2-2-31]。 ただし安定感には欠けており、通用する年としない年がくっきり分かれ、取り扱いには注意したい。
一方、同舞台のラビスラズリ S粗は  [2-0-0-10] だが、過去 2年は出走馬がない。それより同舞台のステップで注目したいのは、少数精鋭のスプリンターズ S組 [1-1-2-3] と カーバンクルS組 [1-1-1-4]。 

シルクロード S組 [3-2-2-31]
16着 オタルエバー(牡5、栗東・中竹和也)
18着 カイザーメランジェ(牡9、美浦・中野栄治)
7着 サンライズオネスト(牡7、栗東・河内洋)
5着 ショウナンハクラク(牡5、栗東・松下武士)
13着 ディヴィナシオン(牡7、栗東・森秀行)
9着 バースクライ(牝4、栗東・千田輝彦)
カーバンクルS組 [1-1-1-4]
2着 グレイトゲイナー(牡7、栗東・森秀行)
12着 シナモンスティック(牝5、美浦・宗像義忠)
1着 シュバルツカイザー(セ6、美浦・大竹正博)
4着 モリノドリーム(牝5、美浦・鹿戸雄一)

過去10年におけるオーシャンS 前走レース名別成績表

<攻略ポイント>

①シルクロードS組~前走との斤量比較が重要

3着以内7頭のシルクロードS組だが、斤量の増減が結果に直結している。前走から斤量増は [0-0-1-10] と不振。一方、増減なしが [1-2-0-12] で斤量減が [2-0-1-9] と成績が明らかに違う。シルクロードS組はまず、前走との斤量比較をしてから取捨選択をすべき。

シルクロードS組~前走から斤量増の馬
18着 カイザーメランジェ(牡9、美浦・中野栄治)56→57
5着 ショウナンハクラク(牡5、栗東・松下武士)55→57
13着 ディヴィナシオン(牡7、栗東・森秀行)56→57
9着 バースクライ(牝4、栗東・千田輝彦)54→55

過去10年におけるオーシャンS 前走クラス別成績表

②所属と馬齢~東西で狙える世代が異なる

6歳馬や7歳以上のベテランも活躍するレースだが、中心を担うのは4・5歳馬。この世代をさらに深掘りすると、関東馬に限れば、5歳馬の複勝率が36%と高く、逆に関西馬は4歳馬の複勝率が33%と高い。所属によってより強く狙える世代が違うのは興味深いポイント。

4歳(関西馬)
バースクライ(牝4、栗東・千田輝彦)
バルサムノート(牡4、栗東・高野友和)
ビッグシーザー(牡4、栗東・西園正都)
5歳(関東馬)
キミワクイーン(牝5、美浦・奥村武)
シナモンスティック(牝5、美浦・宗像義忠)
トウシンマカオ(牡5、美浦・高柳瑞樹)
ファロロジー(牝5、美浦・高橋裕)
ホウオウノーサイド(牡5、美浦・斎藤誠)
モリノドリーム(牝5、美浦・鹿戸雄一)

過去10年におけるオーシャンS 馬齢別成績表

③前走着順と人気~前走1人気で好走していたら狙い目

前走着順は不問だが、その中でも前走1着馬が [3-0-3-24]、前走2着馬が [2-3-0-10] と好調。前走人気も同様で基本的には不問だが、前走1人気が [3-2-0-10] と好調。さらに前走1人気で連対していた馬 [3-2-0-7] と信頼度が増すので、該当馬がいれば要注目。

前走1着馬 [3-0-3-24]
シュバルツカイザー(セ6、美浦・大竹正博)
トウシンマカオ(牡5、美浦・高柳瑞樹)
ビッグシーザー(牡4、栗東・西園正都)
ヨシノイースター(牡6、栗東・中尾秀正)
前走2着馬 [2-3-0-10]
グレイトゲイナー(牡7、栗東・森秀行)

過去10年におけるオーシャンS ローテーション別成績

④波乱の主役~内枠

10人気以下の超人気薄が3着以内に4頭絡んでいるが、3頭は4枠より内側の枠に入った馬だった。枠に関しては内外で大きな有利不利はないが、基本的に先行馬有利なレースのうえ、内枠に入った人気薄の先行・好位差し馬は、コースロスなく直線までじっくり脚を溜められる。23年2着ディヴィナシオンは、連中インで我慢して直線外に出して強襲。追い込み一手だった馬が枠を利して好位差しに構えられたのも大きく、枠順のメリットは大いにあったといえる。

過去10年におけるオーシャンS 枠番別成績表
過去10年におけるオーシャンS 馬番別成績表

【戦術ポイント】

[軸馬の狙い方]

1・2人気はいずれも堅実性が光り、3・4人気もそこそこ好走馬を出している。ゆえに組み合わせによっては堅い配当も出るのだが、上位人気が絡んでも大きく荒れるのが当レースの特徴。ここは素直に1人気か2人気を軸馬に据えつつ、大荒れ馬券も捕まえられるような買い方をしてみたい。

「相手馬の狙い方」

シルクロードSから斤量減組、前走中山の芝1200㍍組、前走連対馬、前走1人気の馬を中心に、10人気以下までできるだけ手広く流す。方式は、フォーメーションではなくマルチで。 

[注 意 点]

(前走が小倉or新潟)

前走新潟からの臨戦馬は[0-0-0-6]と不振だが、前走小倉の臨戦馬も[0-0-0-15]と大不振。小倉の場合、ほぼ北九州短距離Sらの臨戦でレース間隔もほど良いが、まったく通用しない。

前走新潟 [0-0-0-6]⇒出走ナシ
前走小倉 [0-0-0-15]
バルサムノート(牡4、栗東・高野友和)
ファロロジー(牝5、美浦・高橋裕)
ヨシノイースター(牡6、栗東・中尾秀正)

過去10年におけるオーシャンS 性別・東西厩舎別成績表

(ダイワメジャー産駒)

ダイワメジャー産駒は [0-4-0-9] で一見好調のように思えるが、4度の2着はすべてナックビーナス。つまり一度好走歴のあるリピーター以外は散々で、初見のダイワメジャー産駒は様子見したい。

ダイワメジャー産駒 [0-4-0-9]
サンライズオネスト(牡7、栗東・河内洋)
マテンロウオリオン(牡5、栗東・昆貢)

過去10年におけるオーシャンS 脚質別成績表

(馬体重)

馬体が大幅に塡えるのはあまり問題ないが、 10㌔以上の大幅な馬体減は [0-0-1-14] とマイナス。

過去10年におけるオーシャンS 馬体重別成績表

[注 目 デ ー タ]

①前走馬体重470㌔以上
②近2走以内にOPで3着以内
③中山(芝)OPで連対実績
④4代血統表内にダンチヒorノーザンテーストのいずれかの血を内包

ちなみに、すべて該当したのは、
            オタルエバーグレイトゲイナー の2頭のみ。
*「モバイル サラブレの重賞のツボ」を参考に抜粋。


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