【2024 エプソムカップ（G3）】徹底的に攻略データ篇
＊「日本文芸社の重賞競走データBOOK 2024年度版」よりほぼ抜粋。
＜2023年のレース検証＞
レースは、ジャスティンカフェ(1人気)が、後方待機から直線で馬場のいい大外に出すと、自慢の末脚を繰り出して先に抜け出したルージュエヴァイユ(7人気)を差し切り、1.1/4馬身差をつけ優勝。
メンバー中、芝1800㍍の持ち時計1位がジャスティンカフェ(22年毎日王冠2着•1分44秒2)、2位がマテンロウスカイ(23年メイS2着•1分44秒7)だったが、実績通りに2頭共に馬券圏内に入った。さらに東京芝1800㍍のオープン〜3勝クラスで連対実績があったのはジャスティンカフェ、マテンロウスカイの他にルージュエヴァイユ(22年ユートピアS 1着)とガロアクリーク(22年エプソムC2着)の計4頭で、そのうちの3頭が上位を独占。非根幹距離の1800㍍のレースは距離実績のある馬が狙いとなる。
＜4歳馬の強さが際立つ!! 19年以降は傾向が変わって波乱ム—ド!?＞
[人 気]
飛び抜けて好成績というわけではないが、[2-2-1-5] の①人気、 [3-0-2-5] の②人気、 [1-2-2-5] の④人気はいずれも複勝率50%でまずまず。[2-1-1-6] の⑤人気も悪くない。上位人気の中では [1-1-0-8] の③人気だけが今ひとつ。
馬連平均配当は 4,188円。
18年までは平穏だったが、19年以降はやや荒れ模様で、50倍台以上が頻発している。
(netkeiba.com 想定人気)
想定1人気 レーベンスティール（牡4、美浦・田中博康）
想定2人気 ジェイパームス（牡4、美浦・堀宜行）
想定3人気 ヴェルトライゼンデ（牡7､栗東・池江泰寿）
想定4人気 トゥデイイズザデイ（牡5､栗東・池江泰寿）
想定5人気 アルナシーム（牡5、栗東・橋口慎介）
[ステップ]
モンゴル大統領賞に名称を変更して行われた15年も含め、メイS組が [2-4-1-27] と 3着以内の数では最多。都大路S組も [2-1-1-10] と上々で、この 2つが中心となっている。出走頭数でメイ S組に匹敵する新潟大賞典組は[1-2-1-25] と苦戦。 GI組が [1-0-0-8] と平凡なー方、 3勝クラス組が [1-0-2-10] なので、前走の格は不問と考えていい。
メイS組 [2-4-1-27]
5着 カレンシュトラウス（牡7､栗東・平田修）
3着 シルトホルン（牡4、美浦・新開幸一）
都大路S組 [2-1-1-10]
2着 アルナシーム（牡5、栗東・橋口慎介）
7着 ワールドウインズ（セ7、栗東・笹田和秀）
新潟大賞典組 [1-2-1-25]
12着 セルバーグ（牡5、栗東・鈴木孝志）
11着 レーベンスティール（牡4、美浦・田中博康）
GI組 [1-0-0-8]
ヴィクトリアM 5着 ルージュリナージュ（牝5、美浦・宗像義忠）
大阪杯 9着 ヴェルトライゼンデ（牡7､栗東・池江泰寿）
3勝クラス組 [1-0-2-10]
スピカS グランディア（セ5、栗東・中内田充正）
春興S サイルーン（セ5、美浦・堀宜行）
むらさきH ジェイパームス（牡4、美浦・堀宜行）
府中市市 マイネルケレリウス（牡4、美浦・奥村武）
分倍河原 ラケマーダ（牡4、栗東・千田輝彦）
＜攻略ポイント＞
①メイＳ組～前走着順より前走人気を重視
前走1着馬は②④⑥⑭⑭着と不振で、前走2着馬も⑦②⑨②③着で未勝利。前走⑨⑩着から連対馬も出ており、前走着順がリンクしない。ただし、前走の人気からは明確な傾向があり、3着以内に入った7頭はすべて前走①〜④人気。前走⑤人気以下は［0-0-0-20］で全滅。
メイS組
11人気5着 カレンシュトラウス（牡7､栗東・平田修）
4人気3着 シルトホルン（牡4、美浦・新開幸一）
②馬齢～他世代を圧倒する4歳に注目
［5-5-4-24］の4歳馬が3着以内30頭中14頭を占めており、他の世代を大きくリード。5歳馬の［4-2-2-35］、6 歳馬の［1-3-3-28］も悪くないが、複勝率では4歳馬37%、5歳馬19%、6歳馬20%とかなり差がある。7歳以上は［0-0-1-43］で、好走する確率は低い。
4歳馬 ［5-5-4-24］
シルトホルン（牡4、美浦・新開幸一）
ジェイパームス（牡4、美浦・堀宜行）
マイネルケレリウス（牡4、美浦・奥村武）
ラケマーダ（牡4、栗東・千田輝彦）
レーベンスティール（牡4、美浦・田中博康）
③騎手&厩舎～好成績を挙げる騎手&厩舎は?
馬券圏内に3回以上入っているのは ［2-1-1-5］の戸崎騎手、［1-1-1-4]のルメール騎手、［0-2-1-2］の川田騎手。騎乗していれば当然注目したい。厩舎では［1-2-1-6］の池江寿厩舎が好成績で参戦してくれば狙い目となる。［2-0-0-3］の大竹厩舎も注意。
戸崎圭太騎手 ［2-1-1-5］ 騎乗予定馬
ヴェルトライゼンデ（牡7､栗東・池江泰寿）
津村明秀騎手騎乗予定 トゥデイイズザデイ（牡5､栗東・池江泰寿）
C.ルメール騎手 ［1-1-1-4] 騎乗予定馬
レーベンスティール（牡4、美浦・田中博康）
④波乱の主役～逃げ馬
逃げ馬の成績は⑰①③③⑫②③⑯⑪⑮着で、馬券圏内か2桁着順と両極端な成績。3着以内5頭は②⑥⑦⑥⑱人気で、15年の勝ち馬エイシンヒカリ以外は評価の高い馬ではなかった。特に驚かされたのは20年⑱人気3着のトーラスジェミニだろう。実はこの日の4Rで⑬人気が 2着、5Rで⑩人気が3着、8Rで⑭人気が1着と芝のレースで人気薄の先行馬が激走していた。うまく当日の馬場傾向を読めれば、伏兵の逃げ馬で高配当ゲットも夢ではない!？
2走以内に逃げた馬
シルトホルン（牡4、美浦・新開幸一）
セルバーグ（牡5、栗東・鈴木孝志）
ラケマーダ（牡4、栗東・千田輝彦）
【戦術ポイント】
[軸馬・相手馬の狙い方]
軸は4歳馬から選びたいところだが、頭数が多い可能性もあるのでその場合は絞り込む必要がある。4歳馬のうち、ノーザンファーム生産馬は［3-4-1-6］、リステッドも含む0P特別組が［3-3-1-6］でこれらを最優先で狙う。相手は5歳以上も絡める必要があるが、7歳以上の高齢馬は見送り。「攻略 POINT③」で挙がった騎手、厩舎の馬は相手に必ず加えておきたい。20年のトーラスジェミニの印象が強すぎるが、2桁人気で馬券圏内に入ったのは同馬だけ。①〜⑨人気までで組み立てるのがベター。
[注 意 点]
（ハーツクライ産駒）
ハーツクライ産駒は［0-0-0-10］と苦戦。14年は①人気マジェスティハーツが6着に敗れている。また、23年には母父ハーツクライの②人気インダストリアが7着。母父としても鬼門の可能性がある。
＊今年出走予定馬にハーツクライ産駒無し!
（マイラーズC組&谷川岳S組）
マイラーズC組は［0-0-0-7］と不振。15年は③人気フルーキーが4着、21年は①人気アルジャンナが10着に敗れた。人気になった馬は少ないが、谷川岳S組も［0-0-0-7］と苦戦が続く。
マイラーズC組 ［0-0-0-7］
12着 ノースザワールド（牡6､美浦・斎藤誠）
谷川岳S組 ［0-0-0-7］
2着 トゥデイイズザデイ（牡5､栗東・池江泰寿）
（前走上がり 3ハロン最速馬）
上位人気馬も多数含まれるが、前走上がり 3ハロン最速だった馬は [0-3-2-18] で未勝利。頭では買えない。
前走上がり 3ハロン最速馬 [0-3-2-18]
サイルーン（セ5、美浦・堀宜行）
ジェイパームス（牡4、美浦・堀宜行）
タイムトゥヘヴン（牡6､美浦・戸田博文）
ラケマーダ（牡4、栗東・千田輝彦）
ルージュリナージュ（牝5、美浦・宗像義忠）
[注 目 デ ー タ]
①馬齢4～5歳
②U型コース（東京・新潟・京都・阪神）
芝1800㍍特別競走で3人気以内1着の実績
③近2走以内に芝オープンで3着以内実績
④ノーザンファーム生産馬、社台ファーム生産馬、外国産馬のいずれか
ちなみに、すべて該当したのはアルナシーム 1頭のみ。
＊「モバイル サラブレの重賞のツボ」を参考に抜粋。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？