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【ヴィクトリアマイル(G1)回顧】推奨馬ウンブライル6着~川田騎手より外人騎手か!?

【ヴィクトリアM結果】
単勝208.6倍、14番人気のテンハッピーローズが突き抜けGI初V!
                     津村明秀騎手もGI初制覇!?

12日、東京競馬場で行われた第19回ヴィクトリアマイル(4歳上・牝・GI・芝1600m)は、後方追走から直線で一気に各馬を差し切った津村明秀騎手騎乗の14番人気テンハッピーローズ(牝6、栗東・高柳大輔厩舎)が、好位から脚を伸ばした4番人気フィアスプライド(牝6、美浦・国枝栄厩舎)に1.1/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分31秒8(良)。

さらにクビ差の3着に1番人気マスクトディーヴァ(牝4、栗東・辻野泰之厩舎)が入った。なお、2番人気ナミュール(牝5、栗東・高野友和厩舎)は8着に、3番人気ウンブライル(牝4、美浦・木村哲也厩舎)は6着に終わった。

勝ったテンハッピーローズは、父エピファネイア、母フェータルローズ、その父タニノギムレットという血統。重賞未勝利の身で挑んだ大一番、出走15頭中14番人気・単勝オッズ208.6倍という評価を見事覆して春の女王の座に輝いた。また、鞍上の津村明秀騎手にとってもこれが初のJRA・GI制覇となった。

【ヴィクトリアマイル】~騎手コメント~

1着5-9 テンハッピーローズ(牝6、津村明秀・高柳大輔)
「最後の直線は無我夢中で必死に追いましたが、直線がとても長く感じました。左回りが良いことは分かっていましたから末脚を信じて、4コーナーを上手くいってくれたらと思っていましたが、最高の形で直線に向けました。人気はありませんでしたが、チャンスはあると思っていました。GIレースはもう勝てないかもと、ここまで長くて長くて。でも諦めてはいけないと、GIに乗れるように朝から最終レースまで頑張ってきました。ここまで、家族の支えが一番大きいです。妻と息子二人はサッカーの試合を観に行っていますが、帰ったら抱きしめたいと思います。GIをやっと勝ちましたが、これで終わりではありません。これからも頑張ります」

(高柳大輔調教師)
「嬉しいの一言です。長い年月をかけて1600mの距離に向けて進めてきました。馬に教えていく形で、距離を少しずつ延ばしてきました。作戦会議などはなく、ずっと乗ってもらっている津村騎手にお任せしていました。道中はいいところにつけられたと思いました。最後は声を出して応援しました。ジョッキーには感謝しかありません。今後についてはまだ何も考えられていなくて、冷静になってからオーナーと相談しようと思います。6歳牝馬ということであまり人気はありませんでしたが力を示すことができたと思います。これからも応援よろしくお願いします」

2着2-2 フィアスプライド(牝6、C.ルメール・国枝栄)
「良い枠でしたし、良いポジションを取れて、ずっとスムーズな競馬でした。だんだん加速してくれましたが、フワッとしてしまいました。最後は精一杯の感じでした。それでもGIではベストパフォーマンスができたと思いました」

3着4-6 マスクトディーヴァ(牝4、J.モレイラ・辻野泰之)
「ゲートの中でテンションが高くなるところがありましたが、タイミングよく出られて、悪くないスタートを切りました。だいたいイメージ通りのポジションでしたが、周りの馬の動きから、スムーズな競馬ができませんでした。自分のベストを出せずに残念な結果に終わりました。しかし、レース中にいろいろあっても頑張ってくれて馬には感謝したいです」

4着8-15 ドゥアイズ(牝4、鮫島克駿・庄野靖志)
「外枠でしたが、ある程度インで脚を溜める意識で行きました。直線では、人気馬が上がっていく時にすぐ横でしっかりとマークしつつ、良い形で抜けてきました。他の馬にぶつけられて怯むところがありましたが、不利があった中よく伸びてくれました」

5着6-11 ルージュリナージュ(牝5、横山和生・宗像義忠)
「よく頑張ってくれました。ゲートの中で良い姿勢で待っていましたが、一歩目は速くありませんでした。それも頭に入れて、リズムを大事にしました。直線では2呼吸ぐらい待って、一瞬3着はあるかなという脚でした。広いコースが良いのかなと思います。距離は1600mから1800mぐらいが良いと思います」

6着3-5 ウンブライル(牝4、川田将雅・木村哲也)
「現状できる精一杯の走りで、最後まで頑張ってくれました」

7着7-13 モリアーナ(牝4、横山典弘・武藤善則)
(武藤善則調教師)
「折り合いもスムーズでペースも流れてくれて、いいと思ったけど、前が止まらなかったです」

8着6-10 ナミュール(牝5、武豊・高野友和)
「初めて乗ったので比較はできませんが、最後に追い出しても切れる脚を使えず、最後までジリジリという感じでした。この馬本来の決め手が出ませんでした。残念です」
高野友和調教師
「3角過ぎで接触してバランスを崩してしまった。取り戻しきれなかった。G1という極限の勝負ではわずかなアクションでも痛かった」と振り返った。

9着2-3 スタニングローズ(牝5、西村淳也・高野友和)
「具合は良かったですし、いいポジションは取れたのですが…」

10着5-8 サウンドビバーチェ(牝5、松山弘平・高柳大輔)
「いいところで脚をためて競馬はできましたけど、最後は苦しくなりました」

11着7-12 キタウイング(牝4、杉原誠人・小島茂之)
「中1週でテンションが高いところもありましたけど、道中は上手に走って脚を使ってくれた。やりたい競馬はできた」

12着8-14 フィールシンパシー(牝5、横山琉人・小島茂之)
「スタートをタイミング良く出てくれて、流れにも乗れて悔いのないレースはできました。G1の壁はあったけど、この経験は人馬ともに生きると思います」

13着3-4 コンクシェル(牝4、岩田望来・清水久詞)
「この馬の競馬はしたけど、1600メートルは若干短い。初めての古馬G1に出て自分の競馬をして結果的にはダメだったけど、適性距離ではないと思うので秋に立て直して頑張りたい」

14着1-1 ライラック(牝5、戸崎圭太・相沢郁)
「うまく流れに乗っていい形で運べた。ただ、直線では反応がなかった」

15着4-7 ハーパー(牝4、池添謙一・友道康夫)
「ゲートでマスクトディーヴァにつられて突進した。道中は肩ムチを入れて促しながらの追走。最後は余力がなかった。いい頃にはまだ届いていないし、マイルは忙しい」

推奨馬ウンブライル(3人気)は、スタート互角のなか先団5,6番手追走。4角を回り、直線で追い出されると反応鈍く伸びを欠き馬群から抜け出せず、流れ込んで6着…残念。

レースは、後方追走から直線で一気に各馬を差し切ったテンハッピーローズ(14人気)が、好位から脚を伸ばしたフィアスプライド(4人気)に1.1/4馬身差をつけ優勝。さらにクビ差の3着にマスクトディーヴァ(1人気)が入いったものの、大波乱決着??

当然ながら、馬券はハズレ…(ノД`)・゜・。


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