【2024 関屋記念（GⅢ）】徹底的に攻略データ篇
＊「日本文芸社の重賞競走データBOOK 2024年度版」よりほぼ抜粋。
＜2023年のレース検証＞
レースは、道中は中団の内で脚を溜め、直線馬群を捌いて伸びたアヴェラーレ(4人気)が、好位の内で運び直線脚を伸ばしたディヴィーナ(2人気)を差し切り、3/4馬身差をつけ優勝。さらにハナ差の3着にラインベック(6人気)が入り、中波乱決着!?
前走10着以下は［1-2-0-41］。連対馬3頭中2頭は逃げ馬で前走は展開が向かなかった。残りの21年2着カラテは前走安田記念が4力月ぶりの叩き台。つまり、逃げ馬以外で、順調に使って前走で10着以下に負けた馬の好走例はない。①人気ララクリスティーヌは前走ヴィクトリアマイル14着に敗れていた。ー方、狙い目は前走で「そこそこ人気でそこそこ走った牝馬」。前走芝重賞で②〜⑤人気の4・5着馬は［2-2-1-2］で18年以降は該当馬がオール3着以内。そして、今年の該当馬はアヴェラーレ1頭だった。
＜中穴傾向のマイルGⅢ、キーワードは牝馬・外枠•中京記念組!?＞
[人 気]
[3-1-3-3]の①人気は18年からの連続好走が23年で止まったが、複勝率70%なら悪くない。一方で②人気は[1-1-1-7]、③人気も[1-0-1-8]だから強調できず、逆に活躍が目立つのが[4-1-1-4]の④人気。ただし、2桁人気の激走は一頭のみ。
馬連平均配当は4,915円。
3桁配当は一度もなく、万馬券も22年の一度だけ。中穴狙いを基本に考えたい。
(netkeiba.com 想定人気)
想定1人気 ジュンブロッサム（牡5、栗東・友道康夫）
想定2人気 ディスペランツァ（牡3、栗東・吉岡辰弥）
想定3人気 プレサージュリフト（牝5、美浦・木村哲也）
想定4人気 パラレルヴィジョン（牡5、美浦・国枝栄）
想定5人気 ロジリオン（牡3、美浦・古賀慎明）
[ステップ]
主力は[3-6-2-32]の中京記念組で、連対しなかったのは出走馬がいなかった 22年のみ。他に複数の優勝馬を輩出している重賞はなく、近年は出走数が減少傾向でも主要路線に。これに続くのが[2-2-4-19]の安田記念を含めた前走GⅠ組で、過去10年の成績にあまり偏りがないのが特徴。OP特別組は[1-1-1-31]だが、好走例が過去2年に集中している。
GⅠ組 [2-2-4-19]
安田記12着 コレペティトール（牡4、栗東・中竹和也）
香港CSP10着 サンライズロナウド（牡5、栗東・安田翔吾）
NHKマ7着 ディスペランツァ（牡3、栗東・吉岡辰弥）
安田記13着 パラレルヴィジョン（牡5、美浦・国枝栄）
OP特別組 [1-1-1-31]
米子S8着 アスクコンナモンダ（牡5、栗東・中内田充正）
関越S5着 グランスラムアスク（牝5、栗東・矢作芳人）
パラダH12着 グランデマーレ（牡7、栗東・藤岡健一）
米子S2着 ディオ（牡5、栗東・辻野康之）
米子S1着 トゥードジボン（牡5、栗東・四位洋文）
メイS1着 プレサージュリフト（牝5、美浦・木村哲也）
米子S5着 メイショウシンタケ（牡6、栗東・千田輝彦）
米子S6着 ラインベック（セ7、栗東・友道康夫）
パラダH4着 ロジリオン（牡3、美浦・古賀慎明）
＜攻略ポイント＞
①中京記念組～前走②～⑤人気の馬に注目
中京記念組で好走した11頭の前走着順は⑧⑦⑧⑤①⑤⑤④⑰⑤②着で、掲示板外から巻き返しも可能だが、前走時の評価は②③②⑤⑤③③④④③②人気で⑥人気以下は全滅。なお、今年の中京記念は小倉芝1800Mで行われるが、小倉で行われた21年もロータスランドが勝っている。
＊今年の出走予定馬に中京記念組は無し!
②性別～近年は牝馬の活躍が顕著に
性別で成績を見ると、牡•騸馬が［7-6-6-97］に対して、牝馬は［3-4-4-63］。出走数を考慮すると牡・騸馬の方が好走確率が高いのは確かだが、強調したいのは牝馬の連対が18年以降に集中している点。23年も牝馬のワンツー決着だから勢力を拡大していることは明らか。
牝馬［3-4-4-63］
グランスラムアスク（牝5、栗東・矢作芳人）
プレサージュリフト（牝5、美浦・木村哲也）
③枠順～頭数を問わずに外枠優勢
枠順別成績を見ると、1～3枠[3-1-4-46]、4～6枠[0-5-4-48]に対して、7～8枠は[7-4-2-34]で連対馬20頭中11頭を占める。過去10年で唯一、7〜8枠が連対を果たせなかった23年も3着に8枠⑯)番枠のラインベックが入っており、迷ったら外枠を買うべし。
④波乱の主役～前走4角3番手以内
直線の長い新潟の外回リコースが舞台だが、過去10年の3着以内30頭中9頭が前走で4角3番手以内だった馬で、①⑦④⑧④①⑫②⑥人気だから穴メーカーになるケースもしばしば。⑦人気以下で馬券に絡んだ5頭中3頭が該当しているので伏兵を探すには有効な手法といえる。 19年以降の5年に範囲を絞ると⑥人気以下で好走した5頭中3頭が該当馬なので、傾向が強まってきた雰囲気もある。なお、23年3着ラインベックは外枠有利の条件にも合致している。
前走4角3番手以内の馬
グランスラムアスク（牝5、栗東・矢作芳人）
トゥードジボン（牡5、栗東・四位洋文）
プレサージュリフト（牝5、美浦・木村哲也）
【戦術ポイント】
[軸馬・相手馬の狙い方]
3連単の配当が2万円を切った年は1度もないが、10万超えも2回だから、中穴狙いが良さそう。軸候補はマルチで流すなら複勝率70%の①人気か、それに近い好走確率を誇る中京記念組の前走②〜⑤人気馬が狙い目。また、過去4年で3勝の④人気を1着に据える馬券を別枠で買う手も。相手は4〜6歳の範囲から牝馬を中心に拾いたいが、⑨人気以下の牝馬は除外。さらに7・8枠は必ず1頭は馬券に絡んでいるので、6枠より内で3頭すべてのマークが埋まってしまわないように注意したい。
[注 意 点]
（7歳以上の高齢馬）
年齢的には5歳馬を中心に6歳馬は連対率、4歳馬も複勝率では遜色ないが、7歳以上になると［0-0-0-24］と全滅。13年1着レッドスパーダが最後の好走馬で、過去10年からは消えてしまった。
7歳以上の高齢馬
グランデマーレ（牡7、栗東・藤岡健一）
サクラトゥジュール（牡7、美浦・堀宣行）
ラインベック（セ7、栗東・友道康夫）
（⑨人気以下の牝馬）
「攻略ポイント②」の項で述べたなかで、特に近年は活躍が目立つ牝馬だが、最も人気薄での好走は20年2着トロワゼトワルで⑧人気。⑨人気以下は［0-0-0-15]。消せる対象になるので注意したい。
想定⑨人気以下の牝馬
想定15人気 グランスラムアスク（牝5、栗東・矢作芳人）
（単勝オッズ20倍以上）
17年に⑦人気の優勝例があるが、当日の単勝オッズが20倍以上だと[0-1-1-79]。1着候補にはできない。
[注 目 デ ー タ]
①3～6歳馬
②近2走以内に（芝）で連対実績
③左回り（芝）1600㍍以上の特別競走で1着実績
④母父がノーザンダンサー系
ちなみに、すべて該当したのはジュンブロッサム 1頭のみ。
＊「モバイル サラブレの重賞のツボ」を参考に抜粋。
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