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【2024 福島牝馬S(G3)】徹底的に攻略データ篇

*「日本文芸社の重賞競走データBOOK 2024年度版」よりほぼ抜粋。

<2023年のレース検証>

レースは、中団でレースを進めたステラリア(8人気)が、直線で脚を伸ばし、その外から追い込んだビッグリボン(2人気)との接戦を制して、これにハナ差をつけ優勝。さらにアタマ差の3着にクリノプレミアム(4人気)が入り、中波乱決着!?

今年も中山牝馬S組は5頭出走。①人気ストーリアを筆頭に、①〜④人気に3頭を送り込んだものの3着が最高。連対を逃したのは16年以来だった。ただし、今年の中山牝馬Sの上位人気馬は危ない人気馬だった。まず①人気ス-ーリア(5着)。過去10年の①人気で3着以内に入った6頭の単勝オッズは3.5倍以下で、3.6倍以上の3頭は⑩®⑨着とすべて着外。ストーリアの単勝オッズは3.8倍だった。そして③④人気で⑬③着のウィンピクシス、クリノプレミアムは[0-1-0-26]の前走〇秒6差以上負けていた馬だった。


<①②人気馬が未勝利という大混戦!! 関西馬が穴候補!?>

[人 気]

①人気 [0-4-1-5]、②人気 [0-2-1-7] で、なんと ①②人気から一頭も優勝馬が出ていない。勝利数トップは [4-0-0-6] の③人気だが、勝つか馬券圏外かの極端な成績で、④人気 [1-1-2-6]、⑤人気 [1-0-1-8] と上位人気馬は総体的に信頼度に欠ける。

馬連平均配当は 5,978円で、
        ⑥人気以下からも7頭が連対しており、波乱含みの一戦。 

(netkeiba.com 想定人気)
想定1人気 コスタボニータ(牝5、栗東・杉山佳明)
想定2人気 シンリョクカ(牝4、美浦・竹内正洋)
想定3人気 グランベルナデット(牝4、美浦・大竹正博)
想定4人気 キミノナハマリア(牝4、栗東・千田輝彦)
想定5人気 ウインピクシス(牝5、美浦・上原博之)

過去10年における福島牝馬S 人気別成績表

[ステップ]

G3組が [10-6-5-65] で優勝馬はすべてここから出ており、中でも [6-6-2-51] の中山牝馬 S組が好成績。ただし、近年は絶対的な存在ではなくなっている。注意したいのが 3勝クラス組で 14〜 20年は [0-2-2-7] と好走が見られたが、 21年以降は①〜⑤人気を 4頭含む中で [0-0-0-11] と低調。また 2勝クラス組も [0-1-0-8] と重賞の舞台では荷が重い。

中山牝馬 S組 [6-6-2-51]
5着 コスタボニータ(牝5、栗東・杉山佳明)
3着 シンリョクカ(牝4、美浦・竹内正洋)
6着 タガノパッション(牝6、栗東・武幸四郎)
4着 フィールシンパシー(牝5、美浦・小島茂之)
3勝クラス組 [0-2-2-18]
キミノナハマリア(牝4、栗東・千田輝彦)
グランベルナデット(牝4、美浦・大竹正博)
ペイシャフラワー(牝4、栗東・高橋康之)
ラリュエル(牝5、栗東・矢作芳人)
2勝クラス組 [0-1-0-8]
ピンクジン(牝4、美浦・南田美知)

過去10年における福島牝馬S 前走レース名別成績表

<攻略ポイント>

①G3組~0秒5差以内の負けが勝利に近い!?

まずG3組のうち、前走1着馬は[1-2-0-0]で、該当馬がいれば連軸にできるレベル。また負けた場合でも、0秒1〜0秒2秒差なら [4- 2-1-11]で、0秒3〜0秒5差も[3-1-0-15]。ただし、0秒6差以上の負けは [1-1-4-38] で連対率4.5%とかなり厳しい。

G3組~0秒5差以内の馬
中山牝馬 S組

5着 コスタボニータ(牝5、栗東・杉山佳明)=着差0.3秒
3着 シンリョクカ(牝4、美浦・竹内正洋)=着差0.1秒
6着 タガノパッション(牝6、栗東・武幸四郎)=着差0.3秒
4着 フィールシンパシー(牝5、美浦・小島茂之)=着差0.3秒

過去10年における福島牝馬S 前走クラス別成績表

②生産者~ノーザンファーム生産馬が活躍!?

[3-3-3-31]と6連対しているのがノーザンフアーム生産馬。21年には出走馬5頭中、⑦人気ディアンドルを筆頭に1〜3着を独占。上位人気のみならず下位人気からの台頭も見られ、穴でも狙える。また白老ファーム生産馬も[1-1-0-2]と少数精鋭の活躍で見逃せない。

ノーザンファーム生産馬
エリカヴィータ(牝5、美浦・国枝栄)

過去10年における福島牝馬S 生産者別成績表

③馬体重~大柄な牝馬が結果を残す!?

馬体重500㌔以上の大型馬は[4-1-1-6]で複勝率50%。大柄な牝馬が結果を残している。ベタ買いしても単複回収値は大幅にプラスなので、該当馬は押さえておいて損はない。ただし、 439㌔以下も[1-1-1-15]なので、小柄な馬がまったくダメというわけでもない。

前走・馬体重500㌔以上の大型馬 [4-1-1-6]
グランベルナデット(牝4、美浦・大竹正博)=前走512㌔
キミノナハマリア(牝4、栗東・千田輝彦)=前走504㌔
439㌔以下の馬 [1-1-1-15]
エミュー(牝4、美浦・和田正一)=前走422㌔
エリオトローピオ(牝5、美浦・深山雅史)=前走416㌔
トーセンローリエ(牝4、美浦・小笠倫弘)=前走432㌔
ライトクオンタイム(牝4、栗東・武幸四郎)=前走422㌔
ラリュエル(牝5、栗東・矢作芳人)=前走422㌔

過去10年における福島牝馬S 馬体重別成績表

④主役の波乱~関西馬

東西別成績は関東馬 [4-5-6-63]、関西馬[6-5-4-55]でやや関西馬が優勢といった程度だが、上位人気での台頭が多い関東馬に対し、関西馬は馬券圏内に入った15頭中8頭が⑦人気以下。16年には⑮人気1着マコトブリジャール、①人気2着シャルール、⑬人気3着オツウと2桁人気2頭を含む関西馬が1〜3着を独占し、3連単70万円超えの大波乱を演出した。 23年も⑧人気ステラリアが勝利しており、関西馬は穴の刺客になってくれるかもしれない。

関西馬 [6-5-4-55]
キミノナハマリア(牝4、栗東・千田輝彦)
コスタボニータ(牝5、栗東・杉山佳明)
タガノパッション(牝6、栗東・武幸四郎)
ペイシャフラワー(牝4、栗東・高橋康之)
ライトクオンタイム(牝4、栗東・武幸四郎)
ラリュエル(牝5、栗東・矢作芳人)

過去10年における福島牝馬S 性別・東西厩舎別成績表

【戦術ポイント】

[軸馬の狙い方]

G3組のうち、前走1着馬がいれば1• 2着固定で軸にできる。また勝ち切れない①人気も単勝オッズ 2〜3倍台なら[0-4-1-3]と好走率は高いので、2•3着固定にするのもあり。相手はG3組を中心にピックアップする。

3連単平均配当が43万3097円で、10万円を超える年が5回と波乱の決着となる可能性が高い。加えて5万円台以下が2回しかないので、手広く流して高配当を狙いたい。ただし[1-0-0-8Jの7歳馬は、上位人気でしか馬券圏内に入っていないので下位人気は切って問題なし。

過去10年における福島牝馬S 騎手別成績表

[注 意 点]

(青鹿毛&青毛)

青鹿毛&青毛の馬は、①〜③人気3頭がいる中で [0-0-0-13]と最高でも4着まで。22年も①人気に推されたアブレイズが9着に敗れている。パドックでは見栄えする毛色だが過信は禁物である。

青鹿毛&青毛の馬
エリカヴィータ(牝5、美浦・国枝栄)=青毛
ライトクオンタイム(牝4、栗東・武幸四郎)=青鹿毛

過去10年における福島牝馬S 脚質別成績表

(前走10~12頭立て出走)

優勝馬はすべて前走14頭立て以上から出ていて、10〜12頭立ては[0-0-0-11]で全滅。13頭立ても [0-0-2-6] で連対馬が出ておらず、むしろ、 9頭立て以下の方が[0-2-0-4]で狙える。

前走10~12頭立て出走馬
キミノナハマリア(牝4、栗東・千田輝彦)=前走12頭立て
グランベルナデット(牝4、美浦・大竹正博)=前走11頭立て
トーセンローリエ(牝4、美浦・小笠倫弘)=前走11頭立て
ライトクオンタイム(牝4、栗東・武幸四郎)=前走9頭立て

過去10年における福島牝馬S ローテーション別成績

(馬番枠)

⑥番枠が[3-1-1-5]で好調。
         一方、③番枠 [0-0-0-10]、⑮番枠 [0-0-0-8] で死に目。

過去10年における福島牝馬S 枠番別成績表
過去10年における福島牝馬S 馬番別成績表

[注 目 デ ー タ]

①前走(芝)重賞
②近3走以内に(芝)3勝クラス1着orOP3着以内実績
③(芝)1800㍍の3勝クラス以上で連対実績
④父と母父がサンデー系とノーザンダンサー系の組合せ
         or父と母父がサンデー系とグレイソヴリン系の組合せ

ちなみに、すべて該当したのはコスタボニータ 1頭のみ。
*「モバイル サラブレの重賞のツボ」を参考に抜粋。


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