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【レパードS(G3)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
06日(火)07:00頃 レパードS、エルムSの回顧~日刊馬番コンピ篇
07日(水)07:00頃 レパードS、エルムSの回顧~血統篇
08日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
09日(金)07:00頃 関屋記念、小倉記念の「徹底的にデータ分析篇」
10日(土)07:00頃 BSN賞の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
10日(土)19:00頃 BSN賞の「回顧篇」
11日(日)07:00頃 関屋記念、小倉記念の「予想篇」
11日(日)19:00頃 関屋記念、小倉記念の「回顧篇」
12日(月)07:00頃 CBC賞、札幌記念の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【レパードSの結果】
レースは、好位追走から直線で抜け出したミッキーファイト(1人気)が、2番手追走から食い下がったサトノフェニックス(11人気)に1馬身差をつけ優勝。さらに3馬身差の3着にミッキークレスト(6人気)が入り、ヒモ荒れ決着??

傾向面からみると、2009年以降、1番人気は【6-3-3-3】。単勝、複勝ともに回収率は100%を超えている。今年の結果は、1着1人気→2着11人気→3着6人気 だった。

血統面で、「父ノーザンダンサー系米国型×母父サンデー系」に注目。出走馬15頭中4頭内1頭(1着ミッキーファイト)が馬券に絡んだ。さらに「父サンデー系×母父ノーザンダンサー系米国型」にも注目。出走馬15頭中2頭内1頭(3着ミッキークレスト)が馬券に絡んだ。最後に注目したのは「ロベルトの血を持つ馬(4代血統表内)」。出走馬15頭中2頭内1頭(2着サトノフェニックス)が馬券に絡んだ。

トラックバイアスからみると、新潟ダート1800㍍は直線部分が占める割合の大きいレイアウト。しかしながら、コーナーの角度が急なため、コーナリングの不器用な馬が後手に回るケースも多々見られる。

【血 統 傾 向】
父も母父もサンデーではない馬を狙え!?
父と母父がどちらもサンデー系(大系統)ではない馬。

2024年
1着ミッキーファイト
父ドレフォン(ノーザンダンサー系/米)×母父サンデー系/日
2着サトノフェニックス
父へニーヒューズ(ノーザンダンサー系/米)×母父ロベルト系/欧
3着ミッキークレスト
父ジャスタウェイ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
2023年
1着ライオットガール
父シニスターミニスター(ナスルーラ系/米)×母父サンデー系/日
2着オメガギネス
父ロゴタイプ(ノーザンダンサー系/欧)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着ルクスフロンティア
父エピファネイア(ロベルト系/欧)×母父サンデー系/日
2022年
1着カフジオクタゴン
父モーリス(ロベルト系/欧)×母父サンデー系/日
2着タイセイドレフォン
父ドレフォン(ノーザンダンサー系/米)×母父ミスプロ系/米
3着ハピ
父キズナ(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧
2021年
1着メイショウムラクモ
父ネオユニヴァース(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2着スウィープザボード
父スウェプトオーヴァーボード(ミスプロ系/米)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着レプンカムイ
父キズナ(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/欧
2020年
1着ケンシンコウ
父パイロ(ナスルーラ系/米)×母父ミスプロ系/米
2着ミヤジコクオウ
父ヴィクトワールピサ(サンデー系/日)×母父ロベルト系/欧
3着ブランクチェック
父パイロ(ナスルーラ系/米)×母父ミスプロ系/米

【レパードS 血統背景】

ミッキーファイト(牡3、美浦・田中博康)は、父ドレフォン×母スペシャルグルーヴ(母父スペシャルウィーク)。ジュンライトボルトやグルーヴィットの半弟で、3代母エアグルーヴは天皇賞(秋)とオークスに勝ち子孫にドゥラメンテやルーラーシップなど活躍馬多数の名牝名繁殖。父ドレフォンは北米チャンピオンスプリンターでジオグリフなどの父。この牝系のドレフォン産駒といえばデシエルトがいる。ドレフォン産駒にしては伸びがある体型で、ストライドで走るので新潟もいいだろう。ユニコーンS3着は直線捌きにくかったぶんで力負けではない。外枠のほうがスムーズか。

曽祖母エアグルーヴから連なる重厚な母系の出身。半兄ジュンライトボルト(父キングカメハメハ)は2022年のチャンピオンズCを制した。
前走のユニコーンS(1番人気③着)は勝負所で動きづらい位置に入り、直線前半でゴチャつく場面があったもの。①②着のラムジエット、サトノエピックは次走の東京ダーピーでも①②着と好走していて、このメンバー相手にスムーズさを欠きながら馬券圏内を確保したのはカのある証拠。兄ジュンライトボルトは左回りのダートに替わってからBSN賞、シリウスS、チャンピオンズCと3連勝していたし、ここでの重賞初制覇に期待したい!?

同馬は、五分にスタートを切って、軽く促した程度で好位につけ追走。向正面では外へ出して、いつでも動ける態勢で、直線は余裕を持って差し切りゴール!! 着差以上の強い内容で、今後の活躍が楽しみ!?

サトノフェニックス(牡3、栗東・西園正都)は、父へニーヒューズ×母マーメイドティアラ(母父シンボリクリスエス)。サンライズジャストの全弟で、ショウナンアーチーの半弟。祖母グレイスティアラは全日本2歳優駿勝ち馬。父ヘニーヒューズはストームキャット系のダート種牡馬で、母父シンボリクリスエスからもパワー型に完成。UAEダービーは取消でそれ以来の実戦復帰。血統的にも仕上がり早のイメージ、距離自体はもう少し短い方がこの馬にとってはプラスかも。

UAEダービー出走取消して、休み明けのレース。レースレベルの低かった兵庫ジュニアグランプリを2着で、全日本2歳優駿では2.6秒差の完敗。1800㍍の距離対応が課題で、能力的にもかなりの成長がないと厳しいが、素質に期待する。

同馬は、出脚、行きっぷりは抜群で、馬なりで2番手追走。その後も終始、余裕のある手応えで、正攻法の形で直線先頭に立ち追ってから勝ち馬以外は引き離し2着入線。地力の高さを示すのには十分な内容で、この距離が良かった??

ミッキークレスト(牡3、栗東・大久保龍志)は、父ジャスタウェイ×母ダヌスカズマイガール(母父Shackleford)。母ダヌスカズマイガールはラスフローレスS(米G3・ダ6F)など北米短距離重賞を3勝。牝祖アムケイパブルはアフェクショネトリーH(米G3・ダ8.5F)勝ち馬。母父シャックルフォードはプリークネスSに勝ったストームキャット系。父ジャスタウェイはハーツクライの代表産駒でダノンザキッドやテオレーマなどの父。母方にダンジグの血が入るのはジャスタウェイ産駒の走るパターンだ。見た目は父似だがダートの脚捌きは母譲り。パワー型で良馬場がいいだろう。

母ダヌスカズマイガールはアメリカのダート重賞で3勝を挙げた活躍馬。本馬は2走前の鳳雛S(リステッド)は3着に敗れたが、自己条件に戻った前走の1勝クラス(ともに京都・ダート1800㍍)を勝って即反撃。ここも期待十分!?

同馬は、スタートは互角も軽く促され中団追走。道中も気合をつけながらの競馬だったが、直線は粘り強く伸びて3着確保。確実に地力をつけており、自己条件なら??


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