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【CBC賞(G3)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
20日(火)07:00頃 CBC賞、札幌記念の回顧~日刊馬番コンピ篇
21日(水)07:00頃 CBC賞、札幌記念の回顧~血統篇
22日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
23日(金)07:00頃 新潟2歳S、キーンランドCの「徹底的にデータ分析篇」
24日(土)07:00頃 小倉サマージャンプ
                 の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
24日(土)19:00頃 小倉サマージャンプの「回顧篇」
25日(日)07:00頃 新潟2歳S、キーンランドCの「予想篇」
25日(日)19:00頃 新潟2歳S、キーンランドCの「回顧篇」
26日(月)07:00頃 札幌2歳S、新潟記念、小倉2歳S
                 の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【CBC賞の結果】
レースは、好位追走から直線で前を交わして先頭に立ったドロップオブライト(6人気)が、中団から追い上げてきたスズハローム(3人気)にクビ差をつけ優勝。さらに3/4馬身差の3着にグランテスト(2人気)が入り、中波乱決着!?

傾向面からみると、過去20年、1~4番人気が【15-8-11-46】と及第点の成績。今年の結果は、1着6人気→2着3人気→3着2人気 でした。

血統面からみると、ディープインパクト産駒が強い舞台のなか「父ディープ系」に注目。出走馬18頭中3頭内2頭(1着ドロップオブライト、2着スズハローム)が馬券に絡んだ。また、「ロベルト系の血を持つ馬」に注目。出走馬18頭中3頭内1頭(3着グランテスト)が馬券に絡んだ。

トラックバイアスからみると、中京芝1200㍍は最初のコーナーまでの距離が短く、先行争いが激しくなりやすい。待機勢でもじゅうぶん間に合うコース形態である。

【血 統 傾 向】
デインヒルとロベルトのパワー
ディープインパクト産駒が強い舞台。
中京はダンジグやロベルトのパワーが血統では活きてくる。

2024年(中京)
1着ドロップオブライト
父トーセンラー(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
2着スズハローム
父サトノダイヤモンド(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着グランテスト
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父ロベルト系/欧
2023年(中京)
1着ジャスパークローネ
父Frosted(ナスルーラ系/米)×母父ノーザンダンサー系/米
2着サンキューユウガ
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父ナスルーラ系/欧
3着スマートクラージュ
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2022年(小倉)
1着テイエムスパーダ
父レッドスパーダ(ヘイロー系/米)×母父ナスルーラ系/欧
2着タイセイビジョン
父タートルボウル(ノーザンダンサー系/欧)×母父サンデー系/日
3着アネゴハダ
父キズナ(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米
2021年(小倉)
1着ファストフォース
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父ナスルーラ系/欧
2着ピクシーナイト
父モーリス(ロベルト系/欧)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着アウィルアウェイ
父ジャスタウェイ(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧
2020年(阪神)
1着ラブカンプー
父ショウナンカンプ(ナスルーラ系/米)×母父ミスプロ系/欧
2着アンヴァル
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父ノーザンダンサー系/米
3着レッドアンシェル
父マンハッタンカフェ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米

【CBC賞 血統背景】

ドロップオブライト(牝5、栗東・福永祐一)は、父トーセンラー×母プレシャスドロップ(母父フレンチデピュティ)。プレシャスエースやテンテキセンセキの半妹にあたる血統。父トーセンラーはマイルCSを制したディープ産駒で京都巧者。母系にプリンスリーギフトも入る血統。「父ディープインパクト系×母の父フレンチデピュティ系」は、15年1着ウリウリや17年1着シャイニングレイを想起させる組み合わせ。また、父はGoofedを牝祖とする一族であることから、18年の勝ち馬アレスバローズと父系と牝系が共通することも特筆できる。23年知立Sのレースぶりを鑑みても、舞台適性に一目置ける。控えた前走・パラダイスSは戦前から福永祐一調教師「今回は変に競馬を作らず、出たなりで脚を使えるか見てみる」と述べ、前有利の馬場・展開になったので見直せる敗戦??気性的に1200㍍がベストも、前が流れてくれれば有利に働くかも。

同馬は、スタート良く押していって二の脚でサッと好位を確保。内枠を利してコースロスなく立ち回り、直線に向いたところでもスムーズに進路ができ、しっかりと脚を使ってラスト100㍍で先頭に立つと、そのまま押し切って重賞初制覇。うまく乗られたこともあるが、力もつけている。ディープインパクト産駒としては珍しい晩成型でもあり、父の成長力と母系の距離適性を背景に、スプリント戦線で活躍してほしい1頭!!

スズハローム(牡4、栗東・牧田和弥)は、父サトノダイヤモンド×母アイライン(母父ローレルゲレイロ)。エキマエの甥で、母アイラインはJRA4勝(芝1200~1400)のオープン馬。牝祖アラホウトクは桜花賞馬。父サトノダイヤモンドは有馬記念と菊花賞に勝ちサトノグランツやシンリョクカを出している。母はダンシングブレーヴ3×3など強力な父母相似配合で自己主張が強く、本馬も明らかに母似。ディープインパクトとダンシングブレーヴのニックスらしいしなやか体質で、馬群を嫌うので大外一気で間に合うかどうか。一方、本馬は母の父が旧コースながらも高松宮記念を制している所縁があり、「父ディープインパクト系×母の父キングヘイロー系」の組み合わせも、昨年の3着馬スマートクラージュを引き合いに出しやすい。重賞初挑戦だった前走の京王杯スプリングCで3着(スタートを決めて中団待機。3F通過34.8秒、4F目に11.0秒を踏んだことで差し馬向きの流れのなか、残り200m辺りから甘くなった。)に好走。1200㍍戦に出走するのは今回が初めてだが、JRAで4勝を挙げた母はこの距離での勝ち星があり、血統的には距離短縮も対応できそうだ。

同馬は、抜群のスタートを切って一旦ハナに立つが、行きたい馬を先にやって好位直後で脚を温存。4角でも手応えに余裕があり、直線半ばで勝ち馬の外に進路を切り替え、懸命に前を追うもクビ差届かずの2着も、能力は十分に示した。 勝ち馬の後ろでジッと脚を溜め、直線で末脚を爆発させての好走も、位置取り次第では重賞も十分狙える1頭!!

グランテスト(牝4、栗東・今野貞一)は、父ロードカナロア×母オーヴィレール(母父シンボリクリスエス)。シンボリクリスエス産駒の母は芝1200~1800㍍で4勝を挙げた快速系。ロードカナロア×シンボリクリスエスはレッドガランを出した注目の配合。前走・北九州記念は酷く引っかかり、4角では外に張り気味になったことが敗因。本来はもっと走れて然るべき馬。今野貞一調教師は「ハンデも手頃だし、立ち回りのうまさを生かせれば重賞でも好勝負になる。」1週前に坂路51.0秒の好時計をマーク。最終追い切りこそ軽く流す程度も、キビキビと坂路を駆け上がるなど、時計以上に良いなと思わせる動き。中8週で追い切り3本と調教本数は少なくとも、前走も中8週で追い切り3本と全く同じ調整過程、今回も勝った前走ぐらい走れそう。

同馬は、スタート良く気合をつけて二の脚でハナへ。グレイトゲイナーにぴたっと来られていたが、スイスイと逃げて4角でも手応えは十分のなか、ラストで2頭に掴まり3着まで。ハンデ52㌔でペースに恵まれながらも勝ち切ることができなかった??ただ、スピードを生かして力は出し切っている。


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