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【2023 宝塚記念(G1)】徹底的に攻略データ篇

*過去10年のデータになります。



<2022年のレース検証>

レースは、2番手でレースを進めたタイトルホルダー(2人気)が,直線で先頭に立って後続を引き離し,追いすがるヒシイグアス(5人気)に2馬身差をつけ優勝。さらに2馬身差の3着にデアリングタクト(4人気)が入り,中波乱決着!? 

<上半期を締め括る大一番!! 1人気は大敗もあり信頼度今ひとつ??>

[人 気]

1人気 [2-2-1-5]
15年ゴールドシップ、17年キタサンブラックのように思わぬ大敗を喫するケースもあり、信頼度は高くない。直近の2年は高速馬場と呼べる状況だったが、梅雨時で馬場状態が悪くなることもあるだけに上位人気馬が力を発揮できない場面も想定できる。

2人気 [3-0-2-5] で1人気と同等の複勝率を記録しているが、3人気 [2-0-0-8] と今ひとつ。上は1人気、下は12人気まで満遍なく3着以内に入っており、波乱含みのG1と考えていい。

馬連平均配当 5,315円 だが、万馬券は1度だけ。
ただ、19年を除けばすべて馬連配当は20倍以上で本命決着は少なく、15、18年のように上位人気馬総崩れもある。

(netkeiba.com 想定人気)
想定1人気 イクイノックス(牡4、美浦・木村哲也)
想定2人気 ジャスティンパレス(牡4、栗東・杉山晴紀)
想定3人気 ジェラルディーナ(牝5、栗東・斉藤崇史)
想定4人気 ディープボンド(牡6、栗東・大久保龍志)
想定5人気 ブレークアップ(牡5、栗東・吉岡辰弥)

過去10年における宝塚記念 人気別成績表

[ステップ]

3着以内の数が多いのは天皇賞・春組 [4-3-2-32]。

次に大阪杯組 [2-2-1-16] が続き、複勝率は天皇賞・春組が22%、大阪杯組が24%。連対こそないものの、ヴィクトリアマイル組 [0-0-4-4] 複勝率50% は要注意!? 

他では、ドバイシーマクラシック組 [1-1-2-6]、クイーンエリザベスⅡ世C組 [1-0-0-4] といった海外G1組もマークする必要がある。G1以外では前哨戦となる鳴尾記念組 [1-3-0-13]、目黒記念組 [1-0-1-12] が複数回馬券に絡んでいる。18年2着の外国馬ワーザー以外はすべて上記7レースからの参戦となっており、その他のステップで臨んできた馬に関しては割り引いて考えるべき!?

天皇賞・春組
11着 アスクビクターモア(牡4、美浦・田村康仁)
1着 ジャスティンパレス(牡4、栗東・杉山晴紀)
2着 ディープボンド(牡6、栗東・大久保龍志)
4着 ブレークアップ(牡5、栗東・吉岡辰弥)
鳴尾記念組
9着 カラテ(牡7、栗東・辻野泰之)
1着 ボッケリーニ(牡7、栗東・池江泰寿)
6着 モズベッロ(牡7、栗東・森田直行)
目黒記念組
9着 ライラック(牝4、美浦・相沢郁)
海外G1組
アラ首DSG1 1着 イクイノックス(牡4、美浦・木村哲也)
香港 QE2G1 6着 ジェラルディーナ(牝5、栗東・斉藤崇史)
アラ首DSG1 11着 ジオグリフ(牡4、美浦・木村哲也)
香港 QE2G1 5着 ダノンザキッド(牡5、栗東・安田隆行)
豪州 QESG1 5着 ユニコーンライオン(牡7、栗東・矢作芳人)
アラ首DWCG1 13着 ヴェラアズール(牡6、栗東・渡辺薫彦)

過去10年における宝塚記念 前走レース名別成績表

<攻略ポイント>

①天皇賞・春組~狙い目は前走4~7着馬、騎手の乗り替わりは減点材料

前走1着馬 [1-0-1-3] で、連勝したのは22年タイトルホルダーのみ。

前走2着馬 [0-0-0-6]、前走3着馬 [0-0-0-4] で、前走好走した馬は大半が着順を落としている。一方、前走4~7着馬 [3-2-1-9] でこの範囲が狙い目といえる。

また、前走から騎手が乗り替わった馬は [1-0-0-16] で、14年ゴールドシップ以外は全滅。天皇賞・春組は前走から継続騎乗の馬を狙った方が良い。

前走4~7着該当馬
4着 ブレークアップ(牡5、栗東・吉岡辰弥)
            =騎手乗り替わり松山弘平騎手→川田将雅騎手

過去10年における宝塚記念 騎手別成績表

②馬齢~5歳vs4歳の図式が色濃い、4歳はG1馬なら期待値UP

5歳馬 [7-4-5-37] 複勝率30%でとにかく強く、4歳馬 [3-1-5-28] 複勝率24%の3着以内の頭数、複勝率どちらも5歳馬が上回っている。この2世代の戦いとなることが多く、6歳馬 [0-4-0-25]、7歳以上 [0-1-0-23] で高齢になるほど期待値は下がる。なお、唯一7歳以上で連対した18年2着ワーザーは外国馬なので、基本的にはスルーでOK。最後に4歳馬の取捨てについて、20年3着モズベッロ以外はすべてG1勝ちの実績があった。

G1馬に限定すると [3-1-4-8] で複勝率は50%まで跳ね上がる。

5歳vs4歳のG1馬
ジェラルディーナ(牝5、栗東・斉藤崇史)
ダノンザキッド(牡5、栗東・安田隆行)
アスクビクターモア(牡4、美浦・田村康仁)
イクイノックス(牡4、美浦・木村哲也)
ジオグリフ(牡4、美浦・木村哲也)
ジャスティンパレス(牡4、栗東・杉山晴紀)

過去10年における宝塚記念 馬齢別成績

③波乱の主役~高回収率を誇る牝馬に注目!! 人気薄のG1馬には要注意!?

牝馬 [4-1-6-15] で複勝率42%の好成績を挙げており、単勝回収率140%、複勝回収率186% とベタ買いでプラスになるほど配当的に妙味も十分。
3着以内11頭中10頭はG1馬で、唯一の例外となる15年2着デニムアンドルビーもG1でハナ差2着の実績があり、限りなくG1馬に近い存在だった。
10人気デニムアンドルビーが2着、11人気ショウナンパンドラが3着に入って3連単50万円超という波乱となった15年のような例もあるだけに、G1実績のない格下馬はともかく、実績十分の牝馬なら仮に人気薄でも積極的に狙っていくべき!?

人気薄のG1馬(netkeiba.com 想定人気)
想定10人気 ダノンザキッド(牡5、栗東・安田隆行)
想定6人気 アスクビクターモア(牡4、美浦・田村康仁)
想定17人気 ジオグリフ(牡4、美浦・木村哲也)
想定8人気 ドゥラエレーデ(牡3、栗東・池添学)
想定11人気 ヴェラアズール(牡6、栗東・渡辺薫彦)

過去10年における宝塚記念 性別・東西厩舎別成績表

【戦術ポイント】

[軸馬の狙い方]

G1馬 [8-5-8-30] が、3着以内30頭中21頭を占めている。
          3着以内に入らなかった年は1度もないので中心抜擢!!

勝った8頭のうち14年ゴールドシップ以外は前年秋以降のG1馬で、軸はここから。なお、複数いる場合は1人気ではなく、2・3人気が狙い目となり、軸を決めたら1着固定で勝負!?

過去10年における宝塚記念 クラス別成績表

[相手馬の狙い方]

基本的には相手は4歳馬と5歳馬だけ。
             6歳以上でG1・G2勝ちのない馬は外してOK。

また、「ステップ」の項で取り上げた7レース以外からの参戦も割り引いて考えていい。実績馬が強いレースだけに、重賞未勝利馬は3着以内30頭中1頭だけ。これもバッサリ切ってOK。

重賞未勝利馬
ブローザボーン(牡4、美浦・中野栄治)

過去10年における宝塚記念 ローテーション別成績表

[注 意 点]

(G1、G2勝ちがない6歳以上)

「攻略ポイント②」でも取り上げているが、6歳以上 [0-5-0-48] で未勝利。外国馬ワーザーも含めて連対した5頭中3頭はG1馬で、残る2頭はG2での勝利実績があった。目立った実績のない高齢馬が突然激走するようなレースではなく、高齢馬を狙うのであれば、まずは実績をチェック!?

該当馬
カラテ(牡7、栗東・辻野泰之)
ユニコーンライオン(牡7、栗東・矢作芳人)

(6 枠)

8枠 [7-0-2-14] という成績を挙げているが、1人気が4頭、2人気が3頭、3人気が2頭と人気馬が多く入っているという側面もあり、決して外枠有利というわけではない。

7枠 [0-2-1-19] もあまり良くないが、6枠 [0-0-1-19] と手を出しづらい成績となっている。

過去10年における宝塚記念 枠番別成績表
過去10年における宝塚記念 馬番別成績表


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