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【大阪杯(G1)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
2日(火)07:00頃 ダービー卿CT、大阪杯の回顧~日刊馬番コンピ篇
3日(水)07:00頃 ダービー卿CT、大阪杯の回顧~血統篇
4日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
4日(木)07:00頃 桜花賞の「徹底的に攻略データ篇」
5日(金)07:00頃 ニュージーランドT、阪神牝馬S
                    の「徹底的に攻略データ篇」
6日(土)07:00頃 ニュージーランドT、阪神牝馬Sの「予想篇」
6日(土)19:00頃 ニュージーランドT、阪神牝馬Sの「回顧篇」
7日(日)07:00頃 桜花賞の「予想篇」
7日(日)19:00頃 桜花賞の「回顧篇」
8日(月)07:00頃 アーリントンC、皐月賞、アンタレスS
                 の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【大阪杯の結果】
レースは、2番手追走から直線の競り合いを制したベラジオオペラ(2人気)が、早めに捲っていって最後まで争ったローシャムパーク(3人気)にクビ差をつけ優勝。さらにハナ差の3着にルージュエヴァイユ(11人気)が入り、中波乱決着!?

傾向面からみると、2017年以降、1番人気は【2-1-2-2】とそれなりに安定。2番人気も【2-1-1-3】と及第点の成績を残している。今年の結果は、1人気馬11着敗退も、2人気馬1着と結果を残した。

血統面からみると、持続力型のパワーレースとなる傾向から「母父欧州型」に注目。出走馬16頭中7頭内3頭(1着ベラジオオペラ、2着ローシャムパーク、3着ルージュエヴァイユ)とワンツースリー決着。

トラックバイアスからみると、阪神芝2000㍍は正面スタンド前、直線に設けられた急坂の手前がスタート地点。最初のコーナー進入までは約320㍍と、それなりに距離があるものの、さすがにGIともなれば緩みのないペースで流れることが多く、パワーとスピードの持続力が必須といえる。

【血 統 傾 向】
持続力型のパワーレースとなる傾向!?
根幹距離・クラシックで強い王道血統が走りやすい!!
米国的要素を補強したディープの血を持つ馬!?
父か母父 ディープインパクト。
そのなかでも米国型かミスプロ系(大系統)との組合せ。

近5年1着〜3着の父、母父の系統

2024年
1着ベラジオオペラ
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父ノーザンダンサー系/欧
2着ローシャムパーク
父ハービンジャー(ノーザンダンサー系/欧)×母父ミスプロ系/欧
3着ルージュエヴァイユ
父ジャスタウェイ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2023年
1着ジャックドール
父モーリス(ロベルト系/欧)×母父ミスプロ系/米
2着スターズオンアース
父ドゥラメンテ(ミスプロ系/欧)×母父ミスプロ系/米
3着ダノンザキッド
父ジャスタウェイ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2022年
1着ポタジェ
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
2着レイパパレ
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
3着アリーヴォ
父ドゥラメンテ(ミスプロ系/欧)×母父ノーザンダンサー系/米
2021年
1着レイパパレ
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
2着モズベッロ
父ディープブリランテ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
3着コントレイル
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米
2020年
1着ラッキーライラック
父オルフェーブル(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米
2着クロノジェネシス
父バゴ(ナスルーラ系/欧)×母父ノーザンダンサー系/米
3着ダノンキングリー
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米

【大阪杯 血統背景】

ベラジオオペラ(牡4、栗東・上村洋行)は、父ロードカナロア×母エアルーティーン(母父ハービンジャー)。エアアンセムやサトノヘリオスの甥。牝祖エアデジャヴーはオークス2着で、エアメサイアやエアシェイディの母でエアスピネルやエアウィンザーの母母。父ロードカナロアは世界の短距離王だが、中距離型の繁殖との間にアーモンドアイ、パンサラッサ、サートゥルナーリアと中距離のチャンピオンを出している。本馬も母父ハービンジャーが強い中距離馬で、この牝系らしく機動力に富み重賞勝ちはともに内回り。コース適性はここでも上位だろう。

阪神コースでは2戦2勝。とりわけ今回と同じ舞台だったチャレンジCの勝利は価値が高い。重馬場で重賞制覇を果たした実績があり、どのような位置からでも競馬できるセンスも持ち合わせている。多頭数の混戦でも力を発揮できるタイプ。

同馬は、スタートは互角も行き脚が無く、押されて位置取りにいき先行2番手追走で折り合い。4角を回り、リズムを崩さず馬なりで先頭も、迫る相手を最後まで前に出させず、粘り切ってクビ差でゴール!? 好位でしっかり溜めて末脚を繰り出されては、後ろから来る馬は追いつけそうでもその差を縮められない。次走G1宝塚記念は京都2200㍍(場所、距離 等)、大阪杯がG1になってから、勝ち馬の宝塚記念の成績は[0-0-1-4]とポイントがいろいろあり、悩ましい??

ローシャムパーク(牡5、美浦・田中博康)は、父ハービンジャー×母レネットグルーヴ(母父キングカメハメハ)。母レネットグルーヴはドゥラメンテと同血でJRA3勝(芝1600~1800)。母母イントゥザグルーヴはアドマイヤグルーヴの全妹でJRA4勝(芝1800~2000)。牝祖エアグルーヴは名牝名繁殖。そこにハービンジャーで、本馬はボーデンと同血の間柄になる(父と母父が同じで母母が全姉妹)。香港Cは本調子を欠いたか見せ場もなかったが、持続力とパワーに富む中距離馬でここまで[6-2-1-2]とあまり底を見せていない。2000でGIとなると時計はかかってほしい。

コーナー通過4回の中距離戦で4勝をマーク。今回の舞台設定がマイナスになるイメージはないが、初めての関西遠征への対応は鍵になる。心肺機能が高く、長く脚を使えるのが武器。厳しいGⅠの流れこそが合うタイプ。

同馬は、スタートは互角も行き脚が無く後方12、13番手追走。ペースがスローな為、向こう正面辺りからマクリ気味に先団3番手まで押し上げて4角を回り、先頭に立つベラジオオペラを追い詰めるも交わせず2着まで。本来はもう少し前で競馬できるはずで、ゆったり運べる距離と舞台(G1宝塚記念)でリベンジ!? 

ルージュエヴァイユ(牝5、美浦・黒岩陽一)は、父ジャスタウェイ×母ナッシングバットドリームズ(母父Frankel)。デインバランスの半姉。母ナッシングバットドリームズ(不出走)は父が名馬フランケルで母は凱旋門賞馬デインドリームで、デインヒル3×3のクロスをもつ。父ジャスタウェイはハーツクライの代表産駒でダノンザキッド、テオレーマ、マスターフェンサー、ヴェロックスなどの父。エリザベス女王杯では直線荒れたインに突っ込んで力強く差してきた。牝馬ながら持続力と底力に富むが、長手の体型のジャスタウェイ産駒で、内回りでは差しにくそうな…。

前走(京都記念 8着)、道中は控えて後ろ目のポジション。位置どり自体は問題なかったが、直線に入っても伸びず、本来の力を出せなかった。

同馬は、スタートは互角も行き脚が無く外枠の為に後方12番手辺り追走。1角でラチ沿いに潜り込み、そのまま内を立ち回り、4角のコーナーリングでさらに内を突いて上位2頭に迫る勢いも3着まで。今回のメンバーでは古馬混合G1で唯一、連対経験がある馬だっただけに、11人気は狙い目だった!? 仮に、G1宝塚記念に出走してきたら要注目!?


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