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【フラワーカップ(G3)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
19日(火)07:00頃 フラワーC、ファルコンS、スプリングS、阪神大賞典
                     の回顧~日刊馬番コンピ篇
20日(水)07:00頃 フラワーC、ファルコンS、スプリングS、阪神大賞典
                          の回顧~血統篇
21日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
21日(木)07:00頃 高松宮記念の「徹底的に攻略データ篇」
22日(金)07:00頃 日経賞、毎日杯、マーチSの「徹底的に攻略データ篇」
23日(土)07:00頃 日経賞、毎日杯の「予想篇」
23日(土)19:00頃 日経賞、毎日杯の「回顧篇」
24日(日)07:00頃 マーチS、高松宮記念の「予想篇」
24日(日)19:00頃 マーチS、高松宮記念の「回顧篇」
25日(月)07:00頃 ダービー卿CT、大阪杯
                 の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【フラワーカップの結果】
レースは、道中中団を追走、直線で内から馬群を捌いて抜け出したミアネーロ(2人気)が、外から追い上げてきたホーエリート(8人気)に3/4馬身差をつけ優勝。さらにクビ差の3着にカンティアーモ(1人気)が入り、ヒモ荒れ決着!?

傾向面からみると、2014年以降、1~3番人気で8勝を挙げるなど、上位人気が存在感を発揮している。今年も優勝したのが2人気ミアネーロで、1人気は3着カンティアーモだった。

血統面からみると、牝馬限定としては中距離でスタミナの血が活きるレースで欧州指向から「父欧州型×母父サンデー系」に注目。出走馬12頭中4頭内2頭(2着ホーエリート、3着カンティアーモ)が馬券に絡んだ。また、「父欧州型ミスプロ系」に注目。出走馬12頭中4頭内2頭(1着ミアネーロ、2着ホーエリート)が馬券に絡んだ。

トラックバイアスからみると、中山芝1800㍍は正面スタンド前の急坂からスタートし、内回りコースを1周するレイアウト。パワーはもちろんのこと、小回り適性などの器用さも必要となる。

【血 統 傾 向】
持続力型・パワー寄りのスタミナレース!?
牝馬限定としては、中距離でスタミナの血が活きる!?
欧州指向。
父か母父が欧州型ノーザンダンサー系。
父がサンデー系(大系統)の場合は、母父欧州型。

近5年1着〜3着の父、母父の系統

2024年
1着ミアネーロ
父ドゥラメンテ(ミスプロ系/欧)×母父ナスルーラ系/米
2着ホーエリート
父ルーラーシップ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
3着カンティアーモ
父エピファネイア(ロベルト系/欧)×母父サンデー系/日
2023年
1着エミュー
父ハービンジャー(ノーザンダンサー系/欧)×母父サンデー系/日
2着ヒップホップソウル
父キタサンブラック(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着パルクリチュード
父Gun Runner(ミスプロ系/米)×母父ミスプロ系/欧
2022年
1着スタニングローズ
父キングカメハメハ(ミスプロ系/欧)×母父ノーザンダンサー系/米
2着ニシノラヴウインク
父エピファネイア(ロベルト系/欧)×母父サンデー系/日
3着シンティレーション
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2021年
1着ホウオウイクセル
父ルーラーシップ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2着エンスージアズム
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
3着ユーバーレーベン
父ゴールドシップ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
2020年
1着アブレイズ
父キズナ(サンデー系/日)×母父ナスルーラー系/欧
2着レッドルレーヴ
父キングカメハメハ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
3着シーズンギフト
父エピファネイア(ロベルト系/欧)×母父サンデー系/日

【フラワーカップ 血統背景】

ミアネーロ(牝3、美浦・林徹)は、父ドゥラメンテ×母ミスエーニョ(母父Pulpit)。ミファヴォリートの3/4妹でミスエルテの半妹で、ゴールデンロッドS(米G2・ダ8.5F)のドリームリスの叔母。母ミスエーニョはデルマーデビュータントS(米G1・AW7F)に、母母マッドキャップエスカペイドはアシュランドS(米G1・ダ8.5F)に勝った。父ドゥラメンテは二冠馬でリーディングサイアー。菜の花賞は直線窮屈になり脚を余し気味。脚長で母方のナスキロ柔さで走る長めマイラーだから、中山で捌くのはあまり得手ではない印象。本領は東京1600~1800では。

半姉にファンタジーSを制したミスエルテ(父Frankel)がいる良血馬。本馬は母系特有の気難しさこそあるが、高いポテンシャルを秘めており、先々まで目が離せない。

同馬は、スタート互角も行き脚が無く中団のインで折り合い追走。4角を回り、直線では下がる馬を避けて残り300㍍で内側から鮮やかに抜け出してゴール!? 直線まで体力を温存した分、最後は弾けた。近年のオークスにピッタリの持続力があり、桜花賞組相手でも東京芝2400㍍で残り800㍍勝負になれば、十分対抗できる。桜花賞よりオークスで狙いたい!?

ホーエリート(牝3、美浦・田島俊明)は、父ルーラーシップ×母ゴールデンハープ(母父ステイゴールド)。母のゴールデンハープはJRAで2勝。近親にはソルヴェイグのいる牝系。父ルーラーシップに母父ステイゴールドという重厚な血統で、斬れるというよりはスピードの持続力で勝負するタイプ。距離は中距離ぐらいに適正、ストライドも伸びるので中山よりは東京という感じも、揉まれない競馬が出来れば。

前走(フリージア賞)はしまいにひと脚を使って7着敗退。前走も大きく負けておらずもうひと踏ん張り!?

同馬は、スタート互角も軽く促されて中団を折り合い追走。3~4角で外側から追い上げ、長く脚を使って2着確保。常に外々を回り続け、4角でも外をぶん回し脚を伸ばしている同馬も、2000㍍以上で成績を上昇させる血統を含めて、オークスでの穴馬候補??

カンティアーモ(牝3、美浦・木村哲也)は、父エピファネイア×母リビアーモ(母父アドマイヤベガ)。パルティアーモやマグナレガーロの半妹で、母リビアーモはJRA6勝(芝1400~1600)のオープン馬。母母ラトラヴィアータはサクラバクシンオーの全妹で、孫にアルフレードやフィリアプーラがいる。父エピファネイアはジャパンCと菊花賞に勝ち、エフフォーリアやデアリングタクトなどを出し成功。新潟外1800で新馬勝ちし、前走デイリー杯2歳Sは少し追走に苦労したがジワジワ詰めていた。1800に延びるのはプラス。長い直線で末脚を伸ばすタイプにも見えるが…。

祖母はサクラバクシンオーの全妹で、母リビアーモも1600㍍以下で6勝を挙げた快速馬。母系から卓越したスピードを受け継いでいる。メイクデビュー新潟(芝1800㍍)を2歳コースレコードで勝ち上がった本馬も、潜在能力の高さは証明済み。

同馬は、スタート悪く後方のインで折り合い重視。4角辺りで追い出されるもモタつき、直線は進路がとれず内側から伸びて3着まで。直線で見せた豪脚は、まだまだ成長途上であり、今後の成長に期待したい!? 


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