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【札幌記念(G2)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
20日(火)07:00頃 CBC賞、札幌記念の回顧~日刊馬番コンピ篇
21日(水)07:00頃 CBC賞、札幌記念の回顧~血統篇
22日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
23日(金)07:00頃 新潟2歳S、キーンランドCの「徹底的にデータ分析篇」
24日(土)07:00頃 小倉サマージャンプ
                 の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
24日(土)19:00頃 小倉サマージャンプの「回顧篇」
25日(日)07:00頃 新潟2歳S、キーンランドCの「予想篇」
25日(日)19:00頃 新潟2歳S、キーンランドCの「回顧篇」
26日(月)07:00頃 札幌2歳S、新潟記念、小倉2歳S
                 の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【札幌記念の結果】
レースは、2番手追走から先頭に立って押し切ったノースブリッジ(5人気)が、好位から差を詰めたジオグリフ(3人気)に1.3/4馬身差をつけ優勝。さらに1馬身差の3着にステラヴェローチェ(4人気)が入り、大波乱決着!?

傾向面からみると、過去20年の1番人気の成績は【4-7-3-6】と、連対率および複勝率はそれなりに高いが、2011年を最後に1着がない状況。今年の結果は、1着5人気→2着3人気→3着4人気 でした。

血統面で、「父ロベルト系」に注目。出走馬12頭中1頭(1着ノースブリッジ)が馬券に絡んだ。また、「母父ディープインパクト」に注目。出走馬12頭中1頭(3着ステラヴェローチェ)が馬券に絡んだ。最後に注目したのは「母父キングカメハメハ」。出走馬12頭中1頭(2着ジオグリフ)が馬券に絡んだ。
トラックバイアスからみると、札幌芝2000㍍は最初のコーナーまでの距離が約380㍍とやや長め。そのぶん流れが落ち着きやすく、最後の直線での決め手比べになることも多い。

【血 統 傾 向】
「格が物を言うレース!!」
父が芝中距離の上位種牡馬。
ハービンジャー産駒。母父デピュティミニスターが活躍中!!

2024年
1着ノースブリッジ
父モーリス(ロベルト系/欧)×母父ミスプロ系/欧
2着ジオグリフ
父ドレフォン(ノーザンダンサー系/米)×母父ミスプロ系/欧
3着ステラヴェローチェ
父バゴ(ナスルーラ系/欧)×母父サンデー系/日
2023年
1着プログノーシス
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧
2着トップナイフ
父デクラレーションオブウォー(ノーザンダンサー系/欧)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着ソーヴァリアント
父オルフェーヴル(サンデー系/日)×母父ロベルト系/欧
2022年
1着ジャックドール
父モーリス(ロベルト系/欧)×ミスプロ系/米
2着パンサラッサ
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×ノーザンダンサー系/欧
3着ウインマリリン
父スクリーンヒーロー(ロベルト系/欧)×ミスプロ系/米
2021年
1着ソダシ
父クロフネ(ノーザンダンサー系/米)×ミスプロ系/欧
2着ラヴズオンリーユー
父ディープインパクト(サンデー系/日)×ノーザンダンサー系/米
3着ペルシアンナイト
父ハービンジャー(ノーザンダンサー系/欧)×サンデー系/日
2020年
1着ノームコア
父ハービンジャー(ノーザンダンサー系/欧)×ノーザンダンサー系/米
2着ペルシアンナイト
父ハービンジャー(ノーザンダンサー系/欧)×サンデー系/日
3着ラッキーライラック
父オルフェーブル(サンデー系/日)×ミスプロ系/米

【札幌記念 血統背景】

ノースブリッジ(牡6、美浦・奥村武)は、父モーリス×母アメージングムーン(母父アドマイヤムーン)。モーリス産駒からは22年1着ジャックドールが出ており、父自身も16年札幌記念で2着に好走した実績を持つ。一方、本馬の母父が06年札幌記念の勝ち馬であることも興味深く、本競走に所縁ある血統構成であることを気に留めておきたい。また、母や半兄アメージングサンが札幌でレコード勝ちしているように、一族にとっても相性のいい舞台。同馬は、2022年エプソムC、2023年アメリカジョッキークラブCで重賞2勝。今年はカタール、香港と海外遠征も経験した。今回は帰国初戦になるが、本レースに照準を合わせて仕上げに抜かりはない。

同馬は、スタート良く行き脚がついて外から自然と2番手へ。1〜2角で先頭と少し距離を取ると、後ろからのプレッシャーもなく、3角から楽に進出していき前との差を詰め4角で追い出され、直線を向いて力強く抜け出して危なげなく押し切り優勝。 同レースは、前につけた馬、内を活かす競馬をした馬に有利な傾向があり、その傾向通り!? 今後、GⅠ天皇賞秋が目標も、当日の馬場が少しでも時計を要してくれれば、チャンスは十分ある1頭!!

ジオグリフ(牡5、美浦・木村哲也)は、父ドレフォン×母アロマティコ(母父キングカメハメハ)。アルビージャの半弟でアンデスクイーンのイトコで、母アロマティコは秋華賞とエリザベス女王杯で3着。牝祖アンデスレディーの子孫にはインティライミやアルバートなど活躍馬多数。父ドレフォンはミッキーファイトやサンライズフレイムなどを出すストームキャット系。皐月賞を勝った頃よりマイラーっぽい体つきになり、今は1800がベスト距離だろう。馬場はちょっと渋ったぐらいのほうがいいが、2000であまり持続力勝負になるとそれはそれで微妙。2022年の皐月賞では、イクイノックス(2着)などを退けてビッグタイトルを獲得。その後は勝ち星から遠ざかっているが、5歳初戦の中山記念で3着に好走し、続く大阪杯では5着に健闘した。復調成った今なら有力候補の一頭に挙げられる。

同馬は、スタートを決めてすぐに内の絶好位につけ追走。そこで抑えて折り合いをつけ、前に勝ち馬を見る形でロスなく内々を回り、勝ち馬の動き出しからひと呼吸置いて仕掛けられ一旦は差を詰めたが、直線を向いて勝ち馬に振り切られてしまい、2着は確保。スムーズに先行して内ラチ沿いで脚を溜める競馬ができたことが好結果!? ただ、ノースブリッジと似たような適性があり当日の馬場次第で要注目??

ステラヴェローチェ(牡6、栗東・須貝尚介)は、父バゴ×母オーマイベイビー(母父ディープインパクト)。ゴスホークケンやアウェイクの甥で、キングサーガのイトコ。父バゴは凱旋門賞馬でクロノジェネシス、ビッグウィーク、トロワボヌール、クリスマスなどの父。牝系はマイラーだが、バゴ×ディープインパクトでヘイトオブファッション≒バークレアの3/4同血クロス3×4だから重厚な中距離馬に完成した。大阪杯は前有利内有利のレースを外からよく差し込んで、地力上位を見せつけた内容。洋芝はいいし、ここはノリがどう乗ってくるか楽しみ。3歳時はクラシック三冠に駒を進めて皐月賞3着、日本ダービー3着、菊花賞4着の成績を残した実力馬。屈腱炎による長期休養を余儀なくされたが、今春の大阪杯で4着に入って復活を遂げており、今後も目が離せない存在だ。

同馬は、スタート良くスッと内に入り込んで中団追走。前半はいくらか力み加減だったが、がっちりと抑えて我慢が利いて内々を回り勝負どころから仕掛けられて直線へ。しっかりと末脚を伸ばして2着馬との差を詰めてたが3着まで。使いながら復調しており、秋は面白い存在かも??


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