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【2024 ダービー卿CT(G3)】徹底的に攻略データ篇

*「日本文芸社の重賞競走データBOOK 2024年度版」よりほぼ抜粋。

<2023年のレース検証>

レースは、縦長馬群の中団を追走したインダストリア(3人気)が、直線で前の各馬を差し切り、その外に出されて追い込んだジャスティンカフェ(2人気)に3/4馬身差をつけ優勝。さらに1/2馬身差の3着にゾンニッヒが入り、ほぼ本命決着!?

①人気レッドモンレーヴが「世界の川田」で、②人気ジャスティンカフェが「世界のルメール」。先週のドバイで大仕事をした2人が人気の中心となったが、勝利を収めたのは③人気インダストリア。過去中山芝 1600Mで2戦2勝という得意の舞台で重賞初制覇。 3着ゾンニッヒも中山芝1600Mは3戦3連対。中山芝1600 Mで2回以上走ってオール連対だったのはこの2頭だけであり、今年はコース適性がモノをいった。レッドモンレーヴは出遅れが響いて7着まで。鞍上人気で売れた感があり、過剰人気だったか?


<1人気とトップハンデは苦戦続き!? 狙いは500㌔超の大型馬!?>

[人 気]

1人気が [1-1-1-7] と低調。2人気 [1-1-2-6]、3人気 [2-1-0-7] も不安定で上位人気の信頼度は低く、複勝率では4人気 [3-3-0-4] や5人気 [2-0-3-5] の方が上。人気は分散傾向で、好走した1人気3頭は単勝オッズ3〜 4倍台だった。

馬連平均配当  8,642円

(netkeiba.com 想定人気)
想定1人気 パラレルヴィジョン(牡5、美浦・国枝栄)
想定2人気 ディオ(牡5、栗東・辻野泰之)
想定3人気 クルゼイロドスル(牡4、栗東・高橋義忠)
想定4人気 セッション(牡4、栗東・斉藤崇史)
想定5人気 ニシノスーベニア(牡5、美浦・上原博之)

過去10年におけるダービー卿CT 人気別成績表

[ステップ]

1着の数が最も多いのが [4-1-1-9] の 3勝クラス組で、ハンデ差を生かして昇級の重賞でも勝った勢いそのままに連勝するケースが見られる。 23年にワンツーを決めて復権気配の東京新聞杯組が [2-2-2-18]、 出走数の多い東風 S組が [2-3-3-23]。なお、 G1、G2組は [0-2-0-16] で1着がなく、前走のレース格は度外視して臨んだ方がいいだろう。

3勝クラス組 [4-1-1-9]
クルゼイロドスル(牡4、栗東・高橋義忠)
ニシノスーベニア(牡5、美浦・上原博之)
レイベリング(牡4、美浦・鹿戸雄一)
東京新聞杯組 [2-2-2-18]
4着 アスクコンナモンダ(牡5、栗東・中内田充正)
13着 ドルチェモア(牡4、美浦・上原佑紀)
東風 S組 [2-3-3-23]
1着 ディオ(牡5、栗東・辻野泰之)
11着 ラインベック(セ7、栗東・友道康夫)
G1、G2組 [0-2-0-16]
インダストリア(牡5、美浦・宮田敬介)
エエヤン(牡4、美浦・伊藤大士)
タイムトゥヘヴン(牡6、美浦・戸田博文)

過去10年におけるダービー卿CT 前走レース名別成績表

<攻略ポイント>

①東京新聞杯組~前走着順不問、余裕ある間隔が奏功!?

東京新聞杯組の好走はすべて18年以降で、他ステップに比べて以前より存在感を増すが、3着以内6頭中、前走連対馬は1頭だけ。馬券圏外からでも好走が可能。別定→ハンデ戦で斤量の増減が影響している形跡もなく、好走の要因として有力なのは余裕ある中7週のレース間隔。

東京新聞杯組 [2-2-2-18]
4着 アスクコンナモンダ(牡5、栗東・中内田充正)
13着 ドルチェモア(牡4、美浦・上原佑紀)

過去10年におけるダービー卿CT 前走クラス別成績表

②馬齢~馬券の中心は4・5歳馬

年齢別成績を見ると、4歳馬[4-3-1-29]、5歳馬[5-3-8-26]。複勝率で5歳馬が上回るが、この2世代が中心で問題ない。6歳馬[0-4-0-34]、7 歳馬[0-0-1-23]> 8 歳以上[1-0-0-17]と高齢馬の好走もゼロではないものの、軸にはしづらく穴候補までの評価。 

4歳馬[4-3-1-29]
エエヤン(牡4、美浦・伊藤大士)
クルゼイロドスル(牡4、栗東・高橋義忠)
セッション(牡4、栗東・斉藤崇史)
ドルチェモア(牡4、美浦・上原佑紀)
レイベリング(牡4、美浦・鹿戸雄一)
5歳馬[5-3-8-26]
アスクコンナモンダ(牡5、栗東・中内田充正)
アルナシーム(牡5、栗東・橋口慎介)
インダストリア(牡5、美浦・宮田敬介)
キミワクイーン(牝5、美浦・奥村武)
ショウナンマグマ(牡5、美浦・尾関知人)
ディオ(牡5、栗東・辻野泰之)
ニシノスーベニア(牡5、美浦・上原博之)
パラレルヴィジョン(牡5、美浦・国枝栄)
6歳馬[0-4-0-34]
タイムトゥヘヴン(牡6、美浦・戸田博文)
ダディーズビビット(牡6、栗東・千田輝彦)
7歳馬[0-0-1-23]
グランデマーレ(牡7、栗東・藤岡健一)
ラインベック(セ7、栗東・友道康夫)

過去10年におけるダービー卿CT 馬齢別成績表

③ハンデ~55㌔が好成績。重いハンデは割引。

数でも率でも[4-4-3-19]のハンデ55㌔が優秀。56㌔ [2-2-4-37]、54㌔以下[2-2-1-26]が続くが、57㌔になると[1-0-2-25]でガクンと成績が落ちる。58㌔は1着がなく、5頭もの58㌔が出走した23年は②人気ジャスティンカフェの2着が精一杯だった。

ハンデ55㌔ [4-4-3-19]
レイベリング(牡4、美浦・鹿戸雄一)
ハンデ56㌔ [2-2-4-37]
クルゼイロドスル(牡4、栗東・高橋義忠)
ドルチェモア(牡4、美浦・上原佑紀)
ニシノスーベニア(牡5、美浦・上原博之)

過去10年におけるダービー卿CT 斤量別成績表

④波乱の主役~堀宜行厩舎所属馬

過去10年で延べ7頭を出走させて4連対の堀厩舎所属馬。通算成績は[1-3-1-2]で3着以内5頭が⑧①①⑥⑫人気と上位人気ばかりが走っているわけではなく、22年フォルコメンは単勝オッズ27.5倍の⑫人気で2着に入り、50万円超えの3連単配当を演出した。一方、馬券圏外の2頭は①②人気で⑧⑬着と人気を裏切ったが、ほぼ毎年重賞ウィナーを送る名門厩舎が抜群のレース相性の良さを示しているだけに、出走馬がいれば人気問わず買っておきたい。

*今年出走予定馬に堀宜行厩舎所属馬無し!

過去10年におけるダービー卿CT 生産者別成績表

【戦術ポイント】

[軸馬の狙い方]

①②人気が各2連対と上位人気が総じて苦戦しており、人気からのアプローチは難しい。55㌔の3勝クラス組か近年好調な東京新聞杯組あたりから入るのが無難か。ただ、①〜④人気が揃って消えたことはないだけに、ステップ・ハンデ•年齢と考え合わせて⑤人気くらいまでを1頭軸に据えると展開しやすくなる。高齢馬や前走距離の合わない馬などは除外して相手を選ぶが、3着以内30頭中15頭が馬体重500㌔を超えており、大型馬を重視。⑨人気以下も絡んでの高配当もあるだけに手広く流したい。

過去10年におけるダービー卿CT 性別・東西厩舎別成績表

[注 意 点]

(トップハンデ)

トップハンデが [0-1-0-13]。次走の安田記念を制す16年ロゴタイプの2着があるだけで、以後7年連続馬券圏内なし。実力を評価されてのトップハンデではあるが、ここでは苦戦を強いられている。

トップハンデ [0-1-0-13]
58㌔ インダストリア(牡5、美浦・宮田敬介)

過去10年におけるダービー卿CT 騎手別成績表

(前走距離2000㍍以上)

前走2000㍍以上出走馬が[0-0-1-8]。マイル巧者が集結するだけに数は少ないが、好走は前走が香港2000㍍戦の16年3着サトノアラジンのみ。レースならば前走2000㍍以上組はスルーで〇K。

*今年出走予定馬に前走距離2000㍍以上の出走無し!?

過去10年におけるダービー卿CT 枠番別成績表
過去10年におけるダービー卿CT 馬番別成績表

(馬体重)

当日馬体減 [2-3-6-44] 、当日馬体増[6-6-3-40]勝率、連対率共に後者の方が明確に上だ。

過去10年におけるダービー卿CT 馬体重別成績表

[注 目 デ ー タ]

①4~5歳馬
②前走(芝)OPで3人気以内or3着以内、または(芝)3勝クラス1着馬
③中山(芝)1~2人気で1着実績
④ノーザンファーム生産馬or社台ファーム生産馬

ちなみに、すべて該当したのはパラレルヴィジョン 1頭のみ。

*「モバイル サラブレの重賞のツボ」を参考に抜粋。


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