【2023 マイルチャンピオンシップ(G1)】徹底的に攻略データ篇 2 Haya 2023年11月16日 07:00 <2022年のレース検証>レースは、後方で脚を溜めていったセリフォス(6人気)が、直線で大外から一気に各馬を交わし、間を割って伸びたダノンザキッド(8人気)に1.1/4馬身差をつけ優勝。勝ったセリフォスは、母方の血脈構成がアドマイヤマーズと似ていて、母父がブラッシンググルーム系なので脚質は自在。全体的にマイル向き血統で、ダイワメジャー産駒らしくない斬れ味を持つので大箱コースは歓迎で、阪神は向いていた。<穴馬券をも生み出す高打率のリピーターを狙え!?>[人 気]稀代の名牝グランアレグリアが20~21年にマイルCS連覇を達成したとはいえ、1人気の勝利はこの2回だけ。1人気 [2-1-2-5] と、この実績では正直物足りず、これを軸に据えるのは危険といえる。2人気 [1-4-1-4]、3人気 [2-4-0-4] と共に連対率は及第点を与えられる。馬連平均配当 2,859円連対馬20頭中14頭が1~3人気だったということで、万馬券決着になったのは昨年(22年)だけ。他はすべて30倍台以下で、19~21年はいずれも3桁配当で決着しているだけに、多点買いは危険??8人気以下の好走は3頭のみ。よって、3連単の高配当もあまり望めず、10万超えは2回のみ。半数の5回は4桁配当~1万円台。(netkeiba.com 想定人気)想定1人気 セリフォス(牡4、栗東・中内田充正)想定2人気 シュネルマイスター(牡5、美浦・手塚貴久)想定3人気 ソウルラッシュ(牡5、栗東・池江泰寿)想定4人気 ナミュール(牝4、栗東・高野友和)想定5人気 エルトンバローズ(牡3、栗東・杉山晴紀)過去10年におけるマイルCS 人気別成績表[ステップ]富士ステークス組 [3-3-2-43] と出走数最多を誇るが、 上位入線率は低く、優勝馬3頭を送り出している点は注目に値。毎日王冠組 [2-2-2-20] と過去5年で連対馬4頭を輩出しており、 以前より結びつきが強くなっている。他のステップに比べると間隔が空くとはいえ、外厩調整全盛の時代だけに、ハンデになり得ない。天皇賞秋組 [1-1-2-5] と高確率を残しているものの、20~22年に絞ると該当馬は2頭だけ。近年はトレンドから外れつつある。数の上では2番目に位置するスワンS組 [0-3-2-33] と、16年以降に限れば連対歴ゼロ。近年はメンバーレベルも低く、割引が必要。富士ステークス組 [3-3-2-43]4着 イルーシヴパンサー(牡5、美浦・久保田貴志)3着 ソーヴァリアント(牡5、美浦・大竹正博)1着 ナミュール(牝4、栗東・高野友和)5着 マテンロウオリオン(牡4、栗東・昆貢)2着 レッドモンレーヴ(牡4、美浦・蛯名正義)毎日王冠組 [2-2-2-20]8着 エエヤン(牡3、美浦・伊藤大士)1着 エルトンバローズ(牡3、栗東・杉山晴紀)3着 シュネルマイスター(牡5、美浦・手塚貴久)7着 ジャスティンカフェ(牡5、栗東・安田翔伍)過去10年におけるマイルCS 前走レース名別成績表<攻略ポイント>①富士ステークス組~前哨戦の人気と着順に注目レーティング向上により、20年にG3からG2へと格上げされた。3年目となった昨年(22年)に早くもセリフォスが本番で勝利を収め、レースレベルは確実に上がっている。今後も最重要ステップという位置付けになる。富士ステークスからここへ挑んで3着以内に好走した8頭中7頭が前哨戦で連対していたが、1・2人気に支持されていた。人気を背負って凡走した実力馬が叩いて一変するケース、もしくは勝利した勢いそのまま保って、上位争いするケースが目立つ。富士ステークス組の着順・人気は十分なチェックが必須!!富士ステークス組の着順・人気4着3人気 イルーシヴパンサー(牡5、美浦・久保田貴志)3着6人気 ソーヴァリアント(牡5、美浦・大竹正博)1着1人気 ナミュール(牝4、栗東・高野友和)5着9人気 マテンロウオリオン(牡4、栗東・昆貢)2着4人気 レッドモンレーヴ(牡4、美浦・蛯名正義)過去10年におけるマイルCS 前走クラス別成績表②騎手~オフシーズンに日本で荒稼ぎ外国人騎手が大活躍!?このレースにおける外国人騎手の戦績 [6-4-2-28] と全体の30%が3着以内に来ている。20・21年はコロナの影響もあり短期免許を取得して日本を訪れるジョッキーがいなかったが、3年ぶりに解禁となった昨年(22年)はいきなりD.レーン騎手がセリフォスを御して優勝。改めて、出稼ぎジョッキーの本気度を知らしめた。過去10年で外国人騎手のワンツーフィニッシュは3回。相性の良さに乗ってみる手はある。外国人騎手騎乗予定馬エエヤン(牡3、美浦・伊藤大士)=M.デムーロシュネルマイスター(牡5、美浦・手塚貴久)=C.ルメールソウルラッシュ(牡5、栗東・池江泰寿)=J.モレイラナミュール(牝4、栗東・高野友和)=R.ムーア過去10年におけるマイルCS 騎手別成績表③波乱の主役~前年の1~3着馬を再評価!?16~17年以外は毎年、前年のマイルCSで1~3着に入った馬が、リピーターとして次の年も上位入線している。20~21年に1人気で優勝したグランアレグリアのようなタイプもいるが、14年の優勝馬ダノンシャークは8人気で激走。21~22年にはダノンザキッドが5・8人気で3・2着。17~19年の3年連続で馬券対象になったペルシアンナイトに至っては、4・3・6人気で好走した。このように、さほど人気を集めなかったというケースが散見される。近走の戦績が一息でも、1年後に再び好走する確率が高いことを覚えておきたい!?今年出走予定の前年の1~3着馬1着 セリフォス(牡4、栗東・中内田充正)過去10年におけるマイルCS ローテーション別成績【戦術ポイント】[軸馬の狙い方]ここまで争覇圏内に突入してくる確率が高い「前年の1~3着馬」リピーターを軸にするのがベター。ステップレースから割り出すと、富士Sで連対した馬、1・2人気に支持された馬が推し。過去10年で6勝の外国人ジョッキーから狙い撃つ手も有効!?[相手馬の狙い方]毎年フルゲート近くの頭数が集まるG1なのだが、2桁人気が上位に絡んできた例はない。次に16年以降、精彩を欠いている6歳以上の高齢馬。牝馬もグランアレグリアを除けば [0-0-1-25] であり、積極的には買えない。道中1~2番手にいた馬も16年を除けば連対がなく、狙い目は薄い。[注 意 点](馬齢6歳以上)6歳以上 [1-1-0-36] と15年2着フィエロを最後に馬券対象から遠のいている。17年1人気イスラボニータ、3人気レッドファルクスが5・8着、21年は前年の2着馬6人気インディチャンプが4着敗退。ヒモ荒れ要素があるレースとはいえ、馬齢の有利不利は大きく、3~5歳世代に狙いを絞りたい!?*今年出走予定馬に馬齢6歳以上の馬は無し!?過去10年におけるマイルCS 馬齢別成績表(松山弘平騎手騎乗馬)当レースは「攻略ポイント②」のように外国人騎手の活躍が目立つ。当然のことながら日本人騎手は劣勢に立たされており、特に不調なのが松山弘平騎手 [0-0-0-6]。21年3人気サリオス 5着、昨年(22年)5人気ソウルラッシュで3着馬ソダシにハナ差届かず4着敗退。勝負運にも見放されている感。松山弘平騎手騎乗予定馬セルバーグ(牡4、栗東・鈴木孝志)過去10年におけるマイルCS 枠番別成績表過去10年におけるマイルCS 馬番別成績表[お ま け デ ー タ]①前走・芝重賞で3人気以内かつ7着以内②芝G1で4人気以内かつ3着以内の実績馬③近3走、すべて芝で5着以内or6着以下着差0.4秒以内④父サンデー系ちなみに、すべて該当したのは、セリフォス1頭のみ。過去10年におけるマイルCS 種牡馬別成績表 ダウンロード copy #競馬 #JRA #G1 #データ分析 #血統 #マイルチャンピオンシップ #日刊コンピ指数 2 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート