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【2024 京都2歳S(GⅢ)】徹底的に攻略データ篇

*「日本文芸社の重賞競走データBOOK 2024年度版」よりほぼ抜粋。

<2023年のレース検証>

レースは、後方から徐々に進出し、直線で馬群を捌いて伸びたシンエンペラー(1人気)が、中団から脚を伸ばしたプレリュードシチー(10人気)を差し切り、1/2馬身差をつけ優勝。さらにハナ差の3着にサトノシュトラーセ(3人気)が入り、ヒモ荒れ決着!!

ヴィルシーナなど、GI馬3頭を兄姉に持つ超良血で、新馬戦を快勝した圧倒的①人気のグランヴィノス。しかし、データから見るとかなり危ない人気馬だった。重賞昇格後過去8年を見ると、①人気[2-2-1-3]だが、3着以内5頭の前走は重賞•OP特別1〜3着で、それ以外は⑦④⑥着。前走新馬組の①人気は20、21年と敗れており、これで3連敗となった。しかも例年9〜10頭立てで行われる京都2歳Sが今年は15頭立て。ファンが思っているほど、各陣営は「グランヴィノス絶対」という感じではなかったようだ。


<波乱含みの阪神開催から京都に戻って本命党向け重賞へU夕ーン!>

[人 気]

重賞昇格後過去9年の傾向を見ると、①人気は[2-2-1-4]で阪神開催の3年間は④⑥⑥着とすべて馬券圏外。②人気は[1-3-2-3]、③人気[3-1-1-4]と連対馬18頭中12頭を①〜③人気で占めている。⑦人気以下は3着以内に3頭入っているが、すべて20〜22年の阪神開催時のもの。

馬連平均配当は3,616円だが、京都開催時に限れば1,360円と堅め。

(netkeiba.com 想定人気)
想定1人気 エルキング(牡2、栗東・中内田充正)
想定2人気 サラコスティ(牡2、栗東・池添学)
想定3人気 ジョバンニ(牡2、栗東・杉山晴紀)
想定4人気 クラウディアイ(牡2、栗東・橋口慎介)
想定5人気 スリーキングス(牡2、栗東・上村洋行)

過去10年 京都2歳S 人気別成績表

[ステップ]

クラス別で見ると、好成績を残しているのが[2-6-0-7]のOP特別組。[2-1-3-12]の新馬組と[2-2-2-19]の未勝利組は連対率で肩を並べる。ただし新馬組の連対馬3頭は前走4角 2番手以内から押し切った馬、未勝利組の3着以内6頭はキャリア2戦と条件がつく。1勝クラス組は[2-0-3-16]。一方、格上の重賞組は[1-0-1-10]と大苦戦。

OP特別組 [2-6-0-7]
野路菊1着 エルキング(牡2、栗東・中内田充正)
野路菊2着 ジョバンニ(牡2、栗東・杉山晴紀)
新馬組 [2-1-3-12]
ウォータークラーク(牡2、栗東・石橋守)
クラウディアイ(牡2、栗東・橋口慎介)
スリーキングス(牡2、栗東・上村洋行)
テイクイットオール(牡2、栗東・中竹和也)
未勝利組 [2-2-2-19]
サラコスティ(牡2、栗東・池添学)
ルクスレゼルヴァ(牡2、栗東・村山明)
重賞組 [1-0-1-10]
京王杯2歳S6着 シンフォーエバー(牡2、栗東・森秀行)
デイリー2歳S7着 ローレルオーブ(牡2、栗東・杉山佳明)

過去10年 京都2歳S 前走レース名別成績表

<攻略ポイント>

①重賞・OP特別組~前走上がり最速馬は高確率で走る!

絶好調のOP特別組と絶不調の重賞組だが、合わせたデータが存在する。それは前走上がり最速馬。該当馬は8頭いるが[3-3-1-1]で連対率は驚愕の75%!? しかも唯一の着外である14年4着フローレスダンサーは前走芝1600㍍であり、芝1800㍍組なら必ず馬券になっている。

OP特別組
野路菊1着 エルキング(牡2、栗東・中内田充正)
                   =芝2000㍍:上がり3F2位33秒4
野路菊2着 ジョバンニ(牡2、栗東・杉山晴紀)
                   =芝2000㍍:上がり3F1位33秒3

過去10年 京都2歳S 前走クラス別成績表

②新馬・未勝利組~京都開催では新馬組が台頭!

連対率16%台で並んでいる新馬組•未勝利組。ただし、京都開催時に結果を残していたのが新馬組の方。阪神で開催された過去3年は[0-0-1-7]と低調で、①人気は④⑥⑥着と全滅だったが、京都開催時は[2-1-2-5]で複勝率50%。京都に戻り、新馬組の復権に期待がかかる。

新馬組
ウォータークラーク(牡2、栗東・石橋守)=6京2(芝1800㍍)
クラウディアイ(牡2、栗東・橋口慎介)=2名6(芝2000㍍)
スリーキングス(牡2、栗東・上村洋行)=3名4(芝2000㍍)
テイクイットオール(牡2、栗東・中竹和也)=4東3(芝1600㍍)

過去10年 京都2歳S 前走場所別成績表

③脚質~逃げ馬上等! 馬券的妙味も十分!!

0P特別・重賞組が上がりの速い馬が好成績を残している反面、実は逃げ馬も好成績を残している。[1-2-2-4]で複勝率56%。さらにOP特別時代の13年もアグネスドリームが2着に逃げ粘っている。またOP特別時代を含めた3着以内6頭中5頭が⑤人気以下と妙味も十分。

前走・逃げた馬
サラコスティ(牡2、栗東・池添学)=2名4(芝2000㍍未勝利戦)

過去10年 京都2歳S 脚質別成績表

④波乱の主役~前走京都芝2000㍍出走馬

頭数が揃わないこともあり、穴馬の台頭が少なく、⑥人気以下の激走はわずか5頭。京都開催時に絞れば14年⑥人気1着ベルラップ、16年⑥人気3着ベストアプローチの2頭のみ。この2頭に共通するのは前走が同じ舞台の京都芝2000㍍だった点。京都開催時6回の⑥人気以下は[1-0-1-25]だが、前走京都芝2000㍍組は[1-0-1-4]。前走1〜3着馬に絞れば①③④着で複勝率67%。なお、⑥人気以下で前走京都芝2000㍍以外は[0-0-0-21]と全滅。

*今年の出走予定馬に前走京都芝2000㍍組は無し!!

過去10年 京都2歳S 前走距離別成績表

【戦術ポイント】

[軸馬・相手馬の狙い方]

まず①人気の取捨だが、前走が重賞・OP特別で3着以内に好走していれば堅軸となる。逆に新馬戦、条件戦の場合は思い切って消してもいい。その場合は代わりに②③人気の前走重賞•OP特別1〜3着馬が軸となる。相手としては、まず京都開催時に[4-3-2-4]と高確率で走る前走①人気馬は必ず買っておきたい。京都開催の傾向から考えれば、⑥人気以下は前走京都芝2000㍍1〜3着馬以外は割引。確かに高配当はあまり期待できないが、かなり絞ることができるので点数は押さえられるだろう。

過去10年 京都2歳S 種牡馬別成績表

[注 意 点]

(馬体重458㌔以下)

OP特別時代も含め、連対最低体重は460㌔。 458㌔以下は[0-0-1-14]と17年3着ケイティクレバー以外全滅。①〜④人気は7頭を数え、この中には21年①人気トウディイズザディも入っている。

前走馬体重458㌔以下の馬
クラウディアイ(牡2、栗東・橋口慎介)=前走416㌔
テイクイットオール(牡2、栗東・中竹和也)=前走438㌔
ローレルオーブ(牡2、栗東・杉山佳明)=前走446㌔

過去10年 京都2歳S 馬体重別成績表

(前走4着以下)

前走着順別成績を見ると、3着以内27頭中26頭が前走1〜3着で、1頭は除外。前走4着以下は[0-0-0-17]で重賞昇格後は全滅。クラスは関係なく、重賞組も前走4着以下の好走馬はいない。

前走4着以下の馬
京王杯2歳S 6着 シンフォーエバー(牡2、栗東・森秀行)
デイリー2歳S 7着 ローレルオーブ(牡2、栗東・杉山佳明)

過去10年 京都2歳S 前走着順別成績表

(騎手)

武豊騎手は[3-1-1-4]で唯一の皆勤賞である「京都2歳S男」。全3勝を挙げる京都に戻って期待値アップ !

*今年の出走予定に武豊騎手騎乗予定馬無し!!

過去10年 京都2歳S 騎手別成績表

[注 目 デ ー タ]

①前走(芝)18~2000㍍で2着以内orOP(芝1800㍍戦)3着以内
②(芝)で上がり3F34.0秒以内で連対実績
③連対率100%
④父or母父がノーザンダンサー系

ちなみに、すべて該当したのは エリキング(牡2、栗東・中内田充正)、
              ジョバンニ(牡2、栗東・杉山晴紀)
の2頭。
*「モバイル サラブレの重賞のツボ」を参考に抜粋。


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