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【2024 北九州記念(GⅢ)】徹底的に攻略データ篇

*「日本文芸社の重賞競走データBOOK 2024年度版」よりほぼ抜粋。

<2023年のレース検証>

レースは、逃げたジャスパークローネ(5人気)が、中団前方から脚を伸ばしたママコチャ(1人気)に1/2馬身差をつけ優勝。さらにクビ差の3着にストーンリッジ(9人気)が入り、中波乱決着!?

14〜23年の性別成績を見ると、牡馬が[4-5-3-83]、牝馬が[6-5-7-57]と、牝馬が優勢。しかし、そんな中で牡馬が好成績を残しているのがCBC賞組。牡馬が[2-2-1-18]で連対率17%、牝馬が[1-0-2-18]で連対率4.8%と牡馬がリード。なお、好走の傾向は性別によって異なる。牝馬の3着以内3頭は前走が④⑦⑤着と馬券圏外からの巻き返し。それに対して牡馬の連対馬4頭は前走1〜3着馬と勢いのある馬が来ている。そして、今年も前走1着の牡馬・ジャスパークローネが勝利を収めている。


<今年は6月に移行!? 超高速馬場に対応できる軽ハンデ馬に注目!!>

[人 気]

今年は例年の8月から6月に移行。①人気[0-4-1-5]で連対率は及第点だが、 08年を最後にVがない。 [1-0-1-8]の②人気、 [1-2-1-6]の③人気も一息で上位人気はアテにしづらい。勝率トップは[3-0-0-7]の⑧人気。⑬人気以下から 5頭が3着以内に入っている。

馬連平均配当 11,580円。万馬券は3回。17年以降は10倍台以下がない。

(netkeiba.com 想定人気)
想定1人気 ジャスパークローネ(牡5、栗東・森秀行)
想定2人気 ピューロマジック(牝3、栗東・安田翔伍)
想定3人気 ナナオ(牝3、栗東・小栗実)
想定4人気 サーマルウインド(牝5、美浦・奥村武)
想定5人気 ペアポルックス(牝3、栗東・梅田智之)

北九州記念 過去10年 人気別成績表

[ステップ]

21、 22年に6月小倉で行われたCBC賞を参考とする。中京施行時のCBC賞との決定的な違いは軽ハンデ馬が強い点。夏の小倉開幕週ということもあり、超高速馬場でレースは行われ、2年連続で日本レコードを記録した。よって、2年連続で格上挑戦の軽ハンデ馬が勝利を収めている。ただし、重賞組も21年に 2・3着と実績馬の意地を見せている。

格上挑戦の軽ハンデ馬(52~54㌔)
ピューロマジック(牝3、栗東・安田翔伍)=53.0㌔
ナナオ(牝3、栗東・小栗実)=52.0㌔
ペアポルックス(牝3、栗東・梅田智之)=54.0㌔
グランテスト(牝4、栗東・今野貞一)=53.0㌔
スリーパーダ(牝5、栗東・斉藤崇史)=53.0㌔
キタノエクスプレス(牝6、栗東・坂口智康)=53.0㌔
リプレーザ(牡6、栗東・大根田裕之)=54.0㌔
メディーヴァル(牡6、栗東・寺島良)=53.0㌔
前走:重賞組
サウンドビバーチェ(牝5、栗東・高柳大輔)
ジャスパークローネ(牡5、栗東・森秀行)
テイエムスパーダ(牝5、栗東・木原一良)
トゥラヴェスーラ(牡9、栗東・高橋康之)
ナナオ(牝3、栗東・小栗実)
バースクライ(牝4、栗東・千田輝彦)
ピューロマジック(牝3、栗東・安田翔伍)
ペアポルックス(牝3、栗東・梅田智之)
モズメイメイ(牝4、栗東・音無秀孝)

北九州記念 過去10年 前走レース名別成績表

<攻略ポイント>

①条件戦組~3歳牝馬の2勝クラス組が台頭

21、22年の小倉開催のCBC賞で条件戦組は[2-0-1-5]。ただし8頭中7頭が格上挑戦で、2勝クラス組が2頭出走して①③48、49㌔という軽ハンデを生かしての好走だったが、共に3歳牝馬で2走前に重賞出走経験があり、2歳時から重賞クラスで結果を残していた。

*出走予定の3歳牝馬2勝クラス組は無し!?

北九州記念 過去10年 前走クラス別成績表

②コース実績~小倉での実績が

小倉開催時は小倉の実績が重要。小倉開催時のCBC賞の3着以内6頭中5頭は1年以内に小倉の重賞・OP特別で掲示板内か2・3勝クラス1着の実績があった。顕著な例は20、21年出走のタイセイビジョン。小倉初出走の20年は4着だったが、1年後の21年は3着に好走した。

1年以内に小倉の重賞・OP特別で掲示板内か
                  2・3勝クラス1着の実績があった馬

カンチェンジュンガ(牡4、栗東・庄野靖志)
ジャスパークローネ(牡5、栗東・森秀行)
ヤクシマ(牡4、栗東・寺島良)
ヨシノイースター(牡6、栗東・中尾秀正)

北九州記念 過去10年 前走コース別成績表

③脚質~近年は逃げ馬が絶好調!?

北九州記念と小倉開催のCBC賞に共通するのは逃げ馬が好成績を残している点。20年以降顕著に見られる傾向だが、過去4年は北九州記念が②③⑦①着、小倉開催のCBC賞が①①着で 21年ファストフォース、22年ティエムスパーダは共に逃げ切り勝ち。夏の小倉は先手必勝!

前走逃げた馬
ピューロマジック(牝3、栗東・安田翔伍)

北九州記念 過去10年 脚質別成績表

④波乱の主役~馬体重490㌔以上

小倉開催のCBC賞で⑤人気以下で馬券に絡んだのは2頭だが、21年⑧人気1着ファストフオースが518㌔、⑥人気3着アウィルアウェィが490㌔と共に大型馬だった。⑤人気以下の馬体重別成績を見ると、490㌔以上は[1-0-1-7]に対し、488㌔以下は[0•0•0•13]と馬券になっていない。ただし、8月開催の北九州記念は430㌔台の2桁人気馬が激走しており、あくまで今年限定の6月開催の小倉開幕週用のデータと考えていただきたい。

前走馬体重490㌔以上の馬
エイシンスポッター(牡5、栗東・吉村圭司)=前走504㌔
キタノエクスプレス(牝6、栗東・坂口智康)=前走522㌔
グレイイングリーン(牡6、栗東・池江泰寿)=前走506㌔
サーマルウインド(牝5、美浦・奥村武)=前走526㌔
サウンドビバーチェ(牝5、栗東・高柳大輔)=前走506㌔
テイエムスパーダ(牝5、栗東・木原一良)=前走504㌔
トゥラヴェスーラ(牡9、栗東・高橋康之)=前走494㌔
ヤクシマ(牡4、栗東・寺島良)=前走524㌔
リプレーザ(牡6、栗東・大根田裕之)=前走506㌔
ロードベイリーフ(牡7、栗東・森田直行)=前走498㌔

北九州記念 過去10年 馬体重別成績表

【戦術ポイント】

[軸馬・相手馬の狙い方]

6月小倉開催ということで21、22年のCBC賞を参考にした結果、軸候補となるのは小倉実績のある馬。1年以内に小倉の重賞•OP特別で掲示板内、もしくは2・3勝クラス1着の実績があればロックオン。また、近年小倉短距離ハンデ重賞で猛威を振るう逃げ馬も狙える。逃げ馬が多いメンバー構成になる可能性もあるが、「逃げ馬が多い時は逃げ馬が走る」。そんな中から逃げ馬を探すことができれば高配当も見えてくる。6歳以上、⑤人気以下で馬体重が488㌔以下、松山騎手騎乗馬は大幅に割引。 

北九州記念 過去10年 斤量別成績表

[注 意 点]

(馬齢6歳以上)

年齢別成績を見ると、小倉開催時のCBC賞は3着以内6頭が3〜5歳で占められており、6歳以上は[0-0-0-9]。1分06秒台の高速決着に対応できず、前年の覇者•22年ファストフォースも12着。

馬齢6歳以上の馬
キタノエクスプレス(牝6、栗東・坂口智康)
グレイイングリーン(牡6、栗東・池江泰寿)
ディヴィナシオン(牡7、栗東・森秀行)
トゥラヴェスーラ(牡9、栗東・高橋康之)
メディーヴァル(牡6、栗東・寺島良)
ヨシノイースター(牡6、栗東・中尾秀正)
リプレーザ(牡6、栗東・大根田裕之)
ロードベイリーフ(牡7、栗東・森田直行)

北九州記念 過去10年 馬齢別成績表

(松山騎手騎乗馬)

小倉の短距離ハンデ重賞を苦手としているのが松山騎手。北九州記念、小倉開催のCBC賞合わせて[0-0-1-11]。前年のCBC賞を鮫島駿騎手で制したファストフォースも21年は12着に敗れている。

松山弘平騎手騎乗予定馬
ピューロマジック(牝3、栗東・安田翔伍)

北九州記念 過去10年 騎手別成績表

(馬体重増減)

小倉開催のC B C賞連対馬4頭中、最も馬体重が増えていた馬でも2㌔まで。太り過ぎは高速馬場に対応できない!?

北九州記念 過去10年 枠番別成績表
北九州記念 過去10年 馬番別成績表

[注 目 デ ー タ]

①馬齢3~6歳
②前走(芝)3勝クラスで1着or(芝)オープン3着以内
③(芝)1200㍍で1分7秒9以内で1着or1分6秒9以内で連対実績
④父か母父がミスプロ系かテスコボーイ系

ちなみに、すべて該当したのはグランテスト・バースクライ 2頭のみ。

*「モバイル サラブレの重賞のツボ」を参考に抜粋。


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