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【クイーンカップ(G3)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
12日(月)07:00頃
    ダイヤモンドS、京都牝馬Sの「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
    フェブラリーS、小倉大賞典の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
13日(火)07:00頃
     クイーンC、共同通信杯、京都記念の回顧~日刊馬番コンピ篇
14日(水)07:00頃 クイーンC、共同通信杯、京都記念の回顧~血統篇
15日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」、                               
              フェブラリーSの「徹底的に攻略データ篇」
16日(金)07:00頃      
   ダイヤモンドS、京都牝馬S、小倉大賞典の「徹底的に攻略データ篇」
17日(土)07:00頃 ダイヤモンドS、京都牝馬Sの「予想篇」
17日(土)19:00頃 ダイヤモンドS、京都牝馬Sの「回顧篇」
18日(日)07:00頃 フェブラリーS、小倉大賞典の「予想篇」
18日(日)19:00頃 フェブラリーS、小倉大賞典の「回顧篇」

個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【クイーンカップの結果】
レースは、道中は後方に構え、直線で脚を伸ばして抜け出したクイーンズウォーク(1人気)が、内から迫るアルセナール(3人気)にクビ差をつけ優勝。さらに1.1/4馬身差の3着にルージュスエルテ(4人気)が入り、本命決着!!

傾向面からみると、まずは「前走阪神ジュベナイルF組」が[3-3-4-12]複勝率45.5%でトップ。今年は同レース4着で1番人気に支持されたサフィラが該当も9着敗退。次に「国枝厩舎」が過去10年で5頭出走して3度馬券に絡む活躍。今年はルージュスエルテが出走して、3着と馬券に絡んだ。最後に「川田将雅騎手」が過去10年で3度の騎乗ながら、2018年2着フィニフティ(5人気)、23年1着ハーパー(6人気)と伏兵級で2度の好走。今年はG1馬グレナディアガーズを半妹クイーンズウォークとのコンビで優勝!!

血統面からみると、近年はディープインパクトとハーツクライが双璧のなか、「ディープインパクトの血を引く馬」に注目。出走馬13頭中4頭内1頭(1着クイーンズウォーク)が馬券に絡んだ。また、「ハーツクライ産駒」にも注目。出走馬出走馬13頭中2頭内1頭(3着ルージュスエルテ)が馬券に絡んだ。

トラックバイアスからみると、鋭い決め手よりもスピードの持続性を問われるレース傾向が強く、勝ち馬候補は、末脚特化型以外の馬から選びたい!?

【血 統 傾 向】
欧米問わず持続力勝負に強い血統が幅を利かせる!?
瞬発力重視だが、スタミナも必要なレース!!
近年はディープインパクトとハーツクライが双璧、
                    トニービン内包馬も勢いあり!?

近5年1着〜3着の父、母父の系統

2024年
1着クイーンズウォーク
父キズナ(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米
2着アルセナール
父エピファネイア(ロベルト系/欧)×母父サンデー系/日
3着ルージュスエルテ
父ハーツクライ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
2023年
1着ハーパー
父ハーツクライ(サンデー系/日)×母父ナスルーラー系/米
2着ドゥアイズ
父ルーラーシップ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
3着モリアーナ
父エピファネイア(ロベルト系/欧)×母父サンデー系/日
2022年
1着プレサージュリフト
父ハービンジャー(ノーザンダンサー系/欧)×母父サンデー系/日
2着スターズオンアース
父ドゥラメンテ(ミスプロ系/欧)×母父ミスプロ系/米
3着ベリクレスタ
父ドゥラメンテ(ミスプロ系/欧)×母父ミスプロ系/米
2021年
1着アカイトリノムスメ
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧
2着アールドヴィーヴル
父キングカメハメハ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
3着ククナ
父キングカメハメハ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2020年
1着ミヤマザクラ
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米
2着マジックキャッスル
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ロベルト系/欧
3着セイウンヴィーナス
父カレンブラックヒル(サンデー系/日)×母父サンデー系/日

【クイーンカップ 血統背景】

クイーンズウォーク(牝3、栗東・中内田充正)は、父キズナ×母ウェイヴェルアベニュー(母父Harlington)。グレナディアガーズの半妹。母ウェイヴェルアベニューはBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)勝ち馬でミスタープロスペクター4×4・5をもつ。父キズナはダービー馬で、ディープインパクト系種牡馬としては最も成功している。アカイイトなど牝駒がよく走ることで知られるが、本馬も大きなソングラインというイメージで、弱点が少なく完成度が高い1800寄りマイラー。好位でソツなく立ち回れるし、スローなら勝機は更に高まるか。

半兄が2020年朝日杯フューチュリティS、2021年阪神Cを優勝したグレナディアガーズ(父Frankel)という血統に注目。前走時520㌔の大型馬が明確に良化しており、2連勝での初タイトル奪取を期待したい!?

同馬は、スタートは大外枠から出たなり後方で、自分のリズムで折り合い追走。しっかりと脚を溜めて、直線で外目に進路を取り、残り2ハロン過ぎで追い出され長くいい脚を使って抜け出し完勝。キズナは牡馬だとパワー寄りに出るが、牝馬ならソングラインなど切れ味鋭い産駒を出す。この日も上がり600㍍はメンバー中最速の33.4で、ゴール前の脚色は一枚上だった。クイーンCから桜花賞を制した馬は2022年スターズオンアース1頭で86年以降【1-4-5-45】。かなり厳しい状況も、桜花賞よりもオークスで狙いたい1頭!!

アルセナール(牝3、美浦・木村哲也)は、父エピファネイア×母サンブルエミューズ(母父ダイワメジャー)。ナミュール、ラヴェル、ヴェスターヴァルトの半妹で、マルシュロレーヌやバーデンヴァイラーの姪。母サンブルエミューズはフェアリーS3着。牝祖キョウエイマーチは桜花賞馬。エピファネイア×ダイワメジャーはモリアーナと同じ。エピファネイア産駒らしいしなやか体質で、超スローのマイル戦を好位から差し切ったが、スピードに乗ったのはゴール前で中距離馬の加速に見える。オークスが楽しみな素材だが、実戦を一度経験し、ここでどれぐらい追走できるか。

半姉が一昨年のチューリップ賞、昨年のマイルチャンピオンシップを優勝したナミュール(父ハービンジャー)という良血馬。本馬がメイクデビュー東京(芝1600㍍、1着)で見せた強力な瞬発力は、ここでも十分に通用するだけに、期待したい!?

同馬は、スタートはアオリ気味も、すぐ二の脚がついて3列目内側で折り合って追走。直線で内目で2度ほど進路が狭くなる影響もあり、先に抜け出した勝ち馬にいい脚を使ってクビ差まで詰めるも2着まで。賞金を加算することはできましたが、桜花賞には出られない可能性がある。半姉ナミュールはクラシックで善戦しながら4歳秋にGⅠをつかんだように、今後の成長力に期待したい!?

ルージュスエルテ(牝3、美浦・国枝栄)は、父ハーツクライ×母リュズキナ(母父Storm Cat)。レッドジェネシスの3/4妹で、母母ラッキーはアサシS(愛G3・芝7F)勝ち馬。ラッキーの全兄キングオブキングスは英2000ギニー馬。ハーツクライ×ストームキャットはゴーフォザサミットやステラロッサと同じ。母方のマイラー資質が強くて、芝1400で未勝利→1勝クラスを連勝。母系に入るハビタット譲りのしなやかさと俊敏が光る。ただ前走は大半が未勝利馬でメンバーが弱かったのも事実。東京マイルは合っているので、ここで真価が問われる。

半兄に2021年京都新聞杯を優勝したレッドジェネシス(父ディープインパクト)がいる優秀な母系の出身。本馬は近2戦を卓越したスピードで圧倒しており、まだ能力の底を見せていない。前走でクリアした東京コースも歓迎!!

同馬は、スタート悪く出遅れしんがり追走。道中は動かず内を回り、直線で大外から一気に加速し鋭く伸びるも、ゴール手前で勢いが鈍り3着まで。逃げて2連勝中だったが、今回は一変、後方から追い込んで、最後に切れる脚を使えたのは収穫だった。収得賞金が900万円なので、桜花賞が除外になる可能性もあり、仮に出走してきたら要注意!?


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