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【中山記念(G2)回顧】推奨馬エルトンバローズ9着…何処!?

【中山記念結果】
7番人気マテンロウスカイが抜け出し重賞初制覇!

25日、中山競馬場で行われた第98回中山記念(4歳上・GII・芝1800m)は、好位追走から直線で抜け出した横山典弘騎手騎乗の7番人気マテンロウスカイ(セ5、栗東・松永幹夫厩舎)が、逃げ粘った10番人気ドーブネ(牡5、栗東・武幸四郎厩舎)に2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分48秒1(稍重)。

さらにクビ差の3着に4番人気ジオグリフ(牡5、美浦・木村哲也厩舎)が入った。なお、1番人気ソールオリエンス(牡4、美浦・手塚貴久厩舎)は4着に、2番人気エルトンバローズ(牡4、栗東・杉山晴紀厩舎)は7着に、3番人気ヒシイグアス(牡8、美浦・堀宣行厩舎)は11着に終わった。

勝ったマテンロウスカイは、父モーリス、母レッドラヴィータ、その父スペシャルウィークという血統。待望の重賞初制覇を果たし、大阪杯の優先出走権を獲得した。また、鞍上の横山典弘騎手は自身が持つJRA最年長重賞勝利記録を更新した。

【中山記念】~騎手コメント~

1着4-8 マテンロウスカイ(セ5、横山典弘・松永幹夫)
「うれしいですね。松永(幹夫)厩舎、ミキオのところで、オーナー(寺田)千代乃さんで、よかったです。ある程度、展開も読めましたが、思った通りのポジションで上手に走れました。全然タイムは速いとは感じなく、いいリズムでした。あんまり切れるタイプではないので、直線を向いたらすぐゴーサインという感じだったんですが、動いてくれましたね。この間は休み明けのぶん、伸びあぐねていたんですけど、1回使って伸びがよかったです。(2月23日に56歳の誕生日を迎えたばかりの勝利?)いつでも勝ててうれしいです。去勢したりとか、気性的に荒いところがあったんだけど、だいぶ丸くなってきたので、これから頑張ってもらえると思いますね」
(松永幹夫調教師)
「スタートも決まって良い位置で競馬をしているな、と見ていました。馬場がこんなに重い状態で、流れも速く感じたので、どうかと思いましたが、4コーナーを回る時の手応えが良かったので、ひょっとしたら、と思っていました。去勢して、去年の秋から状態も良くなっています。ただ、東京新聞杯の内容がもう一つだったので、今日の1着はスカッとしました。1度使って馬が良くなっていたのかも知れません。(この後は?)いろいろな距離、コースの選択がありますが、阪神で1度暴走した事もありますし、ゆっくりと考えたいと思います」

2着4-7 ドーブネ(牡5、吉田隼人・武幸四郎)
「内の馬が速くてハナをとるまで時間はかかったけど、オーバーペースになることなくいいリズムで走れました。もう少しパンパンな馬場なら良かったが…。賞金を加算できたし、次に向けて頑張ります」

3着2-4 ジオグリフ(牡5、戸崎圭太・木村哲也)
「全体的に具合が良さそうで、この馬場でもスイスイ走ってくれました。最後はにぶったけど、良く頑張ってくれました」

4着2-3 ソールオリエンス(牡4、田辺裕信・手塚貴久)
「この馬にとっては、1800メートルとペースが忙しかったです。外に出したら脚は使ってくれたけど、馬場が緩かったし、逃げた馬が2着ですからね…。このレースがいい刺激になると思います」
(手塚貴久調教師)
「展開的にもいいかなと思ったが…。このペースで前が残っちゃうとはね。58キロも初めてだったし、次は2000メートル(大阪杯)になると思うけど、それはプラスになる。最後もピュッときてるし、前が止まらなかっただけ。ゲートも出ているし、大丈夫だと思う」

5着7-13 マイネルクリソーラ(牡5、津村明秀・中野栄治)
「とてもいい馬ですが、ゲートを出る直前で横を向いてしまって、そのときに開けられて出負けしてしまった。道中はいい感じだったし、直線も外からいい脚を使ってくれた。先々、重賞を勝てる馬です」

6着6-11 タイムトゥヘヴン(牡6、大野拓弥・戸田博文)
「久々のコーナー4つでしたが、いい感じで走れていました。馬場も苦にしないし、よく頑張ってくれました」

7着5-9 エルトンバローズ(牡4、西村淳也・杉山晴紀)
「今日の馬場はこの子にとってはしんどかったです。終始のめっていたし、こんな負ける馬じゃないです。それでもよく頑張ってくれました。次は良馬場でやりたいです」

8着8-16 ホウオウリアリティ(牡6、菅原明良・高木登)
「いこうと思ったが、1800メートルで周りが速くてあの形になってしまいました。それでも最後までよく頑張ってくれました」

9着5-10 ラーグルフ(牡5、三浦皇成・宗像義忠)
「馬の出来、雰囲気は良かったです。返し馬から悪い馬場を気にしていました。出来が良かっただけに残念です」

10着6-12 ボーンディスウェイ(牡5、木幡巧也・牧光二)
「周りが思ったより速くて位置は取れなかったけど、しっかりと脚は溜められました。もう少しパンパンの馬場でやりたかったけど、今日の競馬で出せる力は出せました」

11着3-5 ヒシイグアス(牡8、R.キング・堀宣行)
「よく馬は走っているが、馬場に泣かされた。空回りした感じの走りになっていた。ラブリーな馬だし、馬場が良ければもっとやれる」

12着1-2 ソーヴァリアント(牡6、武豊・大竹正博)
「4コーナーまでの手応えはいい感じだったけど、直線でバッタリ止まった。道中、力んだ影響があったのかもしれない」

13着7-14 エエヤン(牡4、M.デムーロ・伊藤大士)
「ハナで自分のリズムで運べればと思っていたけど、できなかった。手応えは良かったけど、4コーナーを回って馬の気持ちが切れていた。全く反応しなかった」

14着8-15 テーオーシリウス(牡6、永野猛蔵・奥村豊)
「自分の形に持ち込めず、馬場にも脚をとられていました」

15着1-1 レッドモンレーヴ(牡5、横山和生・蛯名正義)
「馬が嫌気をさしていて、気持ちが乗らないのが大きかったです。今のモンレーヴにとっては、集中力の面で1800メートルは長かったですね」

16着3-6 イルーシヴパンサー(牡6、岩田望来・久保田貴士)
「3コーナーまでは手応えが良かったんですが、馬場が悪くなると手応えがなくなりました。心房細動かと思うほどでした。大事に至らなければいいのですが…」

推奨馬エルトンバローズ(2着)は、スタートは互角も行き脚なく先団後方6番手追走から4番手まで押し上げ、直線で一気に突き抜け優勝…のはずが?? 追い出されると反応鈍く伸びを欠き7着…残念。

レースは、好位追走から直線で抜け出したマテンロウスカイ(7人気)が、逃げ粘ったドーブネ(10人気)に2馬身差をつけ優勝。さらにクビ差の3着にジオグリフ(4人気)が入り、大波乱決着!?

当然ながら、馬券はハズレ…(ノД`)・゜・。


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