【シルクロードS（G3）回顧】推奨馬ルガル1着/オタルエバー16着…明暗??

2024年1月28日 19:00

【シルクロードS結果】
ルガルが3馬身差完勝で重賞初制覇

28日、京都競馬場で行われた第29回シルクロードステークス(4歳上・GIII・芝1200m)は、好スタートから道中は2番手につけ、直線で一頭抜け出す形になった西村淳也騎手騎乗の2番人気ルガル(牡4、栗東・杉山晴紀厩舎)が、中団から脚を伸ばした1番人気アグリ(牡5、栗東・安田隆行厩舎)に3馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分07秒7(良)。

さらに1/2馬身差の3着に3番人気エターナルタイム(牝5、美浦・中川公成厩舎)が入った。

勝ったルガルは、父ドゥラメンテ、母アタブ、その父New Approachという血統。これまでの課題だったゲートを今回はきっちりと決めて、待望の重賞初制覇を果たした。

【シルクロードＳ】～騎手コメント～

1着2-4 ルガル(牡4、西村淳也・杉山晴紀)
「見ての通り強かったです。道中も終始、手応えが良かったです。この馬はゲートだけが難しいのですが、クリアしてくれて言うことなかったです。最後もちょっと、まだ遊んでるようなしぐさを見せていました。この着差の通り(前走からも)成長もしてくれていますし、関係者さんがすごく手を尽くしてくれたので、その通りの結果だと思います。もっともっと成長してくれると思いますし、このまま順調に行けば、次のG1の舞台でもまた活躍してくれると思います。僕自身も頑張りたいなと思います」
(杉山晴紀調教師)
「レースを見た感じではスタートが勝因だと思います。西村騎手の必殺得意技ですね。最近後手を踏むことが結構あって、スタートを決めれば良いレースができると思っていました。今の荒れた馬場も味方したと思います。57.5キロは見込まれたなと思っていましたが、それでこのパフォーマンス。高松宮記念を意識していますが、まずはレース後の馬の様子を確認したいと思います」

2着7-13 アグリ(牡5、坂井瑠星・安田隆行)
「流れに乗って、しっかり脚を使っていました。勝ち馬が抜けて強かったです。この馬もいい馬で、まだ良くなりそうです」

3着3-5 エターナルタイム(牝5、C.ルメール・中川公成)
「1200メートルは初めてだったが、いいポジションを取れた。直線は我慢しないといけなかった。勝ち馬は抜けて行ったね。最後はいい脚を使ってくれたし、1200、1400メートルなら重賞レベル」

4着5-9 サンライズロナウド(牡5、横山典弘・安田隆行)
「よく頑張りました」

5着8-18 ショウナンハクラク(牡5、浜中俊・松下武士)
「大外枠だったので出た感じで運びました。折り合いを優先して、最後はよく頑張りました。注文がつくけど、展開が向けばやれると思います」

6着8-16 トゥラヴェスーラ(牡9、永島まなみ・高橋康之)
「この馬の道悪が得意なところを生かして、ロスなく運びたいと思っていましたが、枠が外で、うまくインに入れられず、もったいない競馬になってしまいました。最後までしっかり走っていますし、枠のぶんの差かなと思います。うまく走っていれば、掲示板もあったのでは、という内容でした」

7着6-11 サンライズオネスト(牡7、和田竜二・河内洋)
「ゲートはよく出たけど、進んでいきませんでした。3コーナーでハミを取らなかったです。しまいは来ているけど、乗り難しいですね」

8着6-12 メイショウソラフネ(牡5、角田大河・石橋守)
「この子なりに頑張っていました。できればもう少し内枠が当たっていたら、ひとためするレースができたかもしれません」

9着7-15 バースクライ(牝4、岩田望来・千田輝彦)
「枠が外でしたね。最後まで伸びていますが、クラス慣れすれば。枠なりに外を回されました」

10着5-10 カワキタレブリー(牡5、岩田康誠・杉山佳明)
「もう少し内だったら、前にいけたかもしれません。差はなかったし、これで目覚めてくれればいいですね」
11着3-6 サトノラムセス(牡6、池添謙一・橋口慎介)
「結構出して行ったけど、テンのペースがだいぶ速かったです。しまいはじりじり来ていました」
12着4-7 ジューンオレンジ(牝4、横山和生・長谷川浩)
「勝つとしたら、こういう形の運びになると思っていましたが、直線は伸び切れなかったです。これがいい経験になれば」
13着4-8 ディヴィナシオン(牡7、古川吉洋・森秀行)
14着7-14 テイエムスパーダ(牝5、富田暁・木原一良)
「自分のやりたいレースはできましたが、この馬場で外枠でしたからね。外の馬とぶつかって、そこからのスタートもあって、速くなってしまいました。3、4コーナーで1頭で走っているときはいい雰囲気でした。逃げ馬には厳しい馬場でしたね」
15着2-3 ホープフルサイン(牡8、太宰啓介・本間忍)
16着8-17 オタルエバー(牡5、松山弘平・中竹和也)
「スタートが良く、いい形になりましたが、思った以上に伸びなかったです」
17着1-2 リバーラ(牝4、田口貫太・高柳瑞樹)
「道中はルガルの後ろでいい感じでした。直線は伸びそうでしたが、右にもたれてしまいました」
18着1-1 カイザーメランジェ(牡9、津村明秀・中野栄治)