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【2024 函館記念(GⅢ)】徹底的に攻略データ篇

*「日本文芸社の重賞競走データBOOK 2024年度版」よりほぼ抜粋。

<2023年のレース検証>

レースは、中団から大外を回って追い上げたローシャムパーク(1人気)が、中団から内を突いて伸びたルビーカサブランカ(4人気)に2馬身差をつけ優勝。

過去[0-0-1-4]だったのが前走3勝クラス組。今年は①②人気ローシャムパーク、ブローザホーンを含めて4頭が出走した。確かに過去の連対はないが、これだけサンプルが少ないと判断が難しい。そして、結果はローシャムパーク1着、ブローザホーンが3着と2頭が馬券に絡んだ。ローシャムパークは前走でオープン入りを果たしたが、前年秋にセントライト記念3着の実績があった。ちなみに過去の3勝クラス組で唯一3着に入った14年3着ステラウィンドも12年青葉賞で3着。上がり馬の「隠れ実績馬」には要注意。


<函館最終日を飾るハンデ重賞!! 前走重賞組を狙え!?>

[人 気]

荒れることで有名だが、①人気[2-1-0-7]、②人気[2-0-1-7]、③人気[2-0-2-6]と単純な勝ち馬選びでいけば上位人気はそれほど悪くない。⑦人気[1-1-3-5] が好調な一方、2桁人気馬が3着以内に8頭。上位人気と2桁人気の組み合わせが多い。

馬連平均配当は54,185円だが、 20年の13万馬券が底上げしており、中穴程度に収まる年も多い。

(netkeiba.com 想定人気)
想定1人気 ホウオウビスケッツ(牡4、美浦・奥村武)
想定2人気 サヴォーナ(牡4、栗東・中竹和也)
想定3人気 デビッドバローズ(牡5、栗東・上村洋行)
想定4人気 チャックネイト(セ6、美浦・堀宣行)
想定5人気 トップナイフ(牡4、栗東・昆貢)

過去10年 函館記念 人気別成績表

[ステップ]

函館記念といえば密接な関係にあるのが前哨戦の巴賞組。[1-4-1-46]と最多の出走数だが、連対率10%では厳しい。これは次いで出走数が多い鳴尾記念組[1-0-1-11]にもいえる。逆に買いは[2-2-0-7]の目黒記念組、 [2-1-0-8]のエプソムC組、[1-1-1-4]の天皇賞・春組。あとは[1-1-1-10]の新潟大賞典組。金鯨賞組からも勝ち馬が出ている。

エプソムC組 [2-1-0-8]
6着 グランディア(セ5、栗東・中内田充正)
天皇賞・春組 [1-1-1-4]
6着 サヴォーナ(牡4、栗東・中竹和也)
14着 チャックネイト(セ6、美浦・堀宣行)
新潟大賞典組 [1-1-1-10]
7着 マイネルクリソーラ(牡5、美浦・手塚貴久)
巴賞組 [1-4-1-46]
3着 アケルナルスター(牡5、美浦・清水英克)
13着 エミュー(牝4、美浦・和田正一)
4着 オニャンコポン(牡5、美浦・小島茂之)
10着 グリューネグリーン(牡4、美浦・相沢郁)
6着 サンストックトン(牡5、美浦・鹿戸雄一)
8着 ショウナンバシット(牡4、栗東・須貝尚介)
2着 デビッドバローズ(牡5、栗東・上村洋行)
1着 ホウオウビスケッツ(牡4、美浦・奥村武)
鳴尾記念組 [1-0-1-11]
13着 アウスヴァール(セ6、栗東・昆貢)

過去10年 函館記念 前走レース名別成績表

<攻略ポイント>

①前走重賞組~前走GⅡ以上なら好走率がグンとアップ!?

前走重賞組は[8-6-6-59]。これだけでも十分狙いが立つが、これが前走GI・GⅡとなると[4-4-3-21]で好走率がグンと増す。加えて当日に①〜⑤人気に支持された馬に絞ると[3-1•1-4]。ハンデ重賞ではあるが、前走のレースの格がものをいう ところに注意したい。

前走重賞組[8-6-6-59]
前走GI・GⅡ[4-4-3-21]かつ当日①〜⑤人気[3-1-1-4]
想定2人気 サヴォーナ(牡4、栗東・中竹和也)
想定4人気 チャックネイト(セ6、美浦・堀宣行)
想定5人気 トップナイフ(牡4、栗東・昆貢)

過去10年 函館記念 前走クラス別成績表

②ハンデ~アタマは56㌔、相手は55㌔

ハンデ別成績を精査。5勝を挙げているのが[5-2-0-33]の56㌔。次いで[2-2-5-25]の55㌔。どちらも極端に数字がいいわけではないが、アタマで買うなら56㌔、相手に買うなら55㌔というのがこれではっきりとわかる。一方、57㌔は[1-0-1-18]と苦戦。

ハンデ56㌔[5-2-0-33]
アケルナルスター(牡5、美浦・清水英克)
グランディア(セ5、栗東・中内田充正)
グリューネグリーン(牡4、美浦・相沢郁)
デビッドバローズ(牡5、栗東・上村洋行)
マイネルクリソーラ(牡5、美浦・手塚貴久)
ハンデ55㌔[2-2-5-25]
サンストックトン(牡5、美浦・鹿戸雄一)
ショウナンバシット(牡4、栗東・須貝尚介)
プラチナトレジャー(牡6、美浦・国枝栄)
ハンデ57㌔ [1-0-1-18]
オニャンコポン(牡5、美浦・小島茂之)

過去10年 函館記念 斤量別成績表

③馬齢~買いは4歳馬と6歳馬!

年齢別成績を見ると、明確に買いといえるのが[2-2-2-17]の4歳馬と[4-4-2-38]の6歳馬。5歳馬はこれらから見劣りする形で[3-0-5-35]。若干好走率が下がってしまっている。 7歳馬は[1-4-0-25]。さすがに分が悪いが、相手には十分買える範囲と見ていい。

4歳馬[2-2-2-17]
エミュー(牝4、美浦・和田正一)
カネフラ(牡4、栗東・高橋康之)
グリューネグリーン(牡4、美浦・相沢郁)
サヴォーナ(牡4、栗東・中竹和也)
ショウナンバシット(牡4、栗東・須貝尚介)
トップナイフ(牡4、栗東・昆貢)
ホウオウビスケッツ(牡4、美浦・奥村武)
5歳馬[3-0-5-35]
アケルナルスター(牡5、美浦・清水英克)
エンパイアウエスト(牝5、美浦・黒岩陽一)
オニャンコポン(牡5、美浦・小島茂之)
グランディア(セ5、栗東・中内田充正)
サンストックトン(牡5、美浦・鹿戸雄一)
デビッドバローズ(牡5、栗東・上村洋行)
マイネルクリソーラ(牡5、美浦・手塚貴久)
リカンカブール(牡5、栗東・田中克典)
6歳馬[4-4-2-38]
アウスヴァール(セ6、栗東・昆貢)
チャックネイト(セ6、美浦・堀宣行)
プラチナトレジャー(牡6、美浦・国枝栄)

過去10年 函館記念 馬齢別成績表

④波乱の主役~道悪の浜中俊騎手

浜中騎手は3度の騎乗で②①⑤着。そのうち2度が同じ馬(八ヤヤッコ)とはいえ、⑬⑦⑦人気なら注目に値する。ケイティープライドとハヤヤッコに共通するのは、それまで芝2000㍍という条件を使ったことがなかったということが1点目。2点目は雨の影響を受け、時計を要す馬場状態だったということ。前者はたまたまということも考えられるが、後者は完全に浜中騎手の手腕によるところが大きい。浜中騎手は道悪の走らせ方を心得ているのかもしれない。

浜中俊騎手騎乗予定馬
ハヤヤッコ(牡8、美浦・国枝栄)

過去10年 函館記念 騎手別成績表

【戦術ポイント】

[軸馬・相手馬の狙い方]

前走重賞組、とりわけ前走GⅡ以上を走っていた馬を軸に選びたい。一番わかりやすいのは天皇賞・春組。また目黒記念組は前走が1桁着順なら[2-2-0-0]なのでこれを利用する手もある。巴賞組で買えるのは実績馬がひと叩きに使ったケースや不利を受けたケース。条件戦からの連勝で臨んできたような馬は軽視で0Kだ。ハンデで積極的に買えるのは 56㌔と55㌔。54㌔も押さえておきたいところ。逆にこれら以外のハンデからは好走が少ない。大型馬は軽視。6〜8枠も軽視のスタンスでいい。

過去10年 函館記念 性別・東西厩舎別成績表

[注 意 点]

(⑮⑯番枠)

ほぼ毎年16頭立てのフルゲートとなるが、3着以内30頭中24頭が1〜5枠で、6~8枠は[2-1-3-54]。最も外の連対は⑭番枠で⑮⑯番枠は[0-0-2-17]。23年も⑮⑯枠の⑥人気アルナシームは6着。

過去10年 函館記念 枠番別成績表
過去10年 函館記念 馬番別成績表

(520㌔以上の馬)

函館記念は開催最終週の荒れた馬場で施行。この馬場を苦にしてしまうのか、レース当日520キロ以上の馬は[0-0-1-14]と連対例なし。洋芝だからといって安易に大型馬に飛びつくのは厳禁といえる。

前走520キロ以上の馬
サヴォーナ(牡4、栗東・中竹和也)=前走532㌔

過去10年 函館記念 馬体重別成績表

(騎手)

武豊騎手は[0-0-0-6]、 勝浦騎手は[0-0-0-8]。共に掲示板内もなく、苦戦が続いている。

武豊騎手騎乗予定馬
デビッドバローズ(牡5、栗東・上村洋行)

過去10年 函館記念 生産者別成績表

[注 目 デ ー タ]

①前走(芝)3勝クラス1着or(芝)重賞8着以内
②(芝)2000㍍以上の重賞3着以内実績
③函館&札幌(芝)特別競走で連対実績
④4代血統表内にロベルトorトニービンを持つ馬

ちなみに、すべて該当したのはマイネルクリソーラ 1頭のみ。
*「モバイル サラブレの重賞のツボ」を参考に抜粋。


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