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【スプリンターズS(G1)回顧】推奨馬マッドクール12着~何処??

【スプリンターズS 結果】
9番人気ルガルが復活V! 人馬ともにGI初制覇!

29日、中山競馬場で行われた第58回スプリンターズステークス(3歳上・GI・芝1200m)は、好位追走から直線で先頭に立った西村淳也騎手騎乗の9番人気ルガル(牡4、栗東・杉山晴紀厩舎)が、直線で内から脚を伸ばしてきた5番人気トウシンマカオ(牡5、美浦・高柳瑞樹厩舎)にクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分07秒0(良)。

さらにクビ差の3着に4番人気ナムラクレア(牝5、栗東・長谷川浩大厩舎)が入った。なお、1番人気サトノレーヴ(牡5、美浦・堀宣行厩舎)は7着に、2番人気ママコチャ(牝5、栗東・池江泰寿厩舎)は4着に、3番人気マッドクール(牡5、栗東・池添学厩舎)は12着に終わった。

勝ったルガルは、父ドゥラメンテ、母アタブ、その父New Approachという血統。春の高松宮記念では1番人気に支持されるも10着に敗れ、レース後に骨折が判明。今回はそれ以来のぶっつけ本番だったが、見事勝利を果たし初のGIタイトルを手にした。また、鞍上の西村淳也騎手にとってもこれが初のJRA・GI制覇となった。

【スプリンターズS】1967年に創設され、当時3歳以上の馬が出走できる唯一の1200m重賞だった。グレード制導入当初はGIIIだったが、87年にGIIへ、90年にはGIへと格上げ。00年に実施時期を従来の12月から繰り上げ、秋競馬最初のGI競走として定着している。

【勝ち馬プロフィール】
◆ルガル(牡4)
騎手:西村淳也
厩舎:栗東・杉山晴紀
父:ドゥラメンテ
母:アタブ
母の父:New Approach
馬主:江馬由将
生産者:三嶋牧場

【スプリンターズステークス】~騎手コメント~

1着7-13 ルガル(牡4、西村淳也・杉山晴紀)
「(デビュー7年目でG1初勝利)本当に騎手生活を続けていて良かったです。杉山(晴紀)先生、杉山厩舎のスタッフ、関係者の方々に一生懸命に馬をつくっていただき、感謝しています。1番人気だった高松宮記念(10着)で悔しい思いをして、関係者の方々に迷惑をかけてしまったので良かったです。幸せです。(速いペースになったが)競馬のことは覚えていません。(ゴール前は)何も覚えていません。(感謝の気持ちは誰に伝えたい?)まずは母親です。僕を女手ひとつで育ててくれましたし、騎手になってから、たくさんの方に支えられて、ここまでくることができました。馬にもいっぱい迷惑をかけたりしましたし、感謝したい人がたくさんいます。G1ジョッキーは目標のひとつでしたけど、まだまだ僕の目標はいっぱいあります。それに向けて頑張っていきたいです」

杉山晴紀調教師)「本当にG1レースはホースマンにとって夢ですので、こうやって勝たせていただいて最高の思いです。(今日は)厩舎から装鞍に入るのを見ていても、しなやかな動きで、馬体も良く、見るからにいい調子だと思った。レース前に(西村淳)ジョッキーとは今の中山の傾向を考えて、自分の仕事はスタートを出すだけ、と決めていたので、五分に出た時点で厩舎の最後の仕事を終えたと思いました。あとは冷静に見ていられました。ジョッキーも、(江馬由将)オーナーも初めてのG1勝利だと分かっていたので、私も声に出して喜びが爆発しました。高松宮記念は1番人気を大きく裏切ることになり、スプリンターズSにかける思いは並々ならぬ決意でした。牧場のスタッフの方々とも、しっかりと連携してやって、結果として出てうれしいです。(今後は)いろいろ選択肢は海外も含めてあります。馬の様子を見て、オーナーさんとも時間をかけて考えたいです。本当に馬に携わる仕事は大変ですが、本当にやりがいのある仕事だと思います」

2着1-2 トウシンマカオ(牡5、菅原明良・高柳瑞樹)
「状態はすごく良かった。ペースが速かったのでポジションとしては良かったと思うけど結果的に前で運んだ馬をとらえきれなかったですからね。それでも追ってからは本当にいい反応でした。本当に悔しいです。馬はよく頑張ってくれました」

3着3-5 ナムラクレア(牝5、横山武史・長谷川浩大)
「残念。ペースが速くなると思っていたし、先行馬がそろってポジション争いが厳しくなると思っていたけど、そこで取り切れなかったのが敗因ですね。理想はトウシンマカオの位置だった。勝負どころでごちゃつきそうだったので外を選んでよく伸びてくれた。内容は良かったんですが結果だけですね。申し訳ないです」

4着3-6 ママコチャ(牝5、川田将雅・池江泰寿)
「とても具合良く競馬を迎えられましたし、レースでも全力の走りをしてくれ、この馬としてはとてもいい走りができたと思います」

5着2-3 ウインマーベル(牡5、松山弘平・深山雅史)
「スタートが良く、去年よりも中山の1200メートルでもしっかり対応してくれた。間隔は空きましたが返し馬から状態は良さそうでした。理想は1400メートルという感じもあったけど、それでもラストに来て頑張っていますからね。力がありますね」

6着7-14 ビクターザウィナー(セ6、J.モレイラ・C.シャム)
「ベストは尽くしました。終始緩い馬場を気にしていました。前を走る馬の跳ね返りを避けるため、進路を外に取らざるを得なかったことも影響したと思います」
(C.シャム調教師)「ペースが速かったです。モレイラ騎手も最善を尽くしてくれました。結果は妥当だったと思いますし、私も失望はしていないので、12月(の香港スプリント)に向けて、また仕切り直していきます」

7着6-12 サトノレーヴ(牡5、D.レーン・堀宣行)
「いつもよりスタートを速く決めることが出来ず、理想的なポジションよりも後ろになってしまいました。後ろのポジションにいたことで勝つのが難しくなりました。終いの脚はしっかり使ってくれて、馬は一生懸命走ってくれましたが、理想的な展開にならず残念です」

8着5-10 ピューロマジック(牝3、横山典弘・安田翔伍)
「頑張っている」

9着2-4 エイシンスポッター(牡5、A.シュタルケ・吉村圭司)
「いいレースをしてくれた。最後の1ハロンは反応が良くいい脚を使った。勝った馬からすごく離された訳じゃないし内容的には良かったんじゃないか」

10着4-8 モズメイメイ(牝4、国分恭介・音無秀孝)
「内ラチが欲しくて少し下げる形になった。ペースが速くて、おっつけおっつけでしたが、それでも最後まであきらめずに伸びてくれている。もう少しペースが落ち着いてくれたら良かったんですが…」

11着1-1 オオバンブルマイ(牡4、武豊・吉村圭司)
「さすがにペースが速かった。この感じならもう少し距離が欲しかった」

12着4-7 マッドクール(牡5、坂井瑠星・池添学)
「馬の状態は良かったですが、ペースが速く追走にいっぱいでそのぶん脚を使えなかった」

13着5-9 ムゲン(セ6、K.ティータン・P.ン)
「全体的にスピードが速かったので、ペースが乱れてしまいました。また、距離が短かったように感じます。1400、1600でより力を発揮してくれると思います」

14着8-16 ウイングレイテスト(牡7、松岡正海・畠山吉宏)
「きょうは枠が枠だったので一か八かの競馬をした。控えても味がないですからね。勝負に行っての結果なので仕方がない部分はあるけど、内枠だったら少し違っていたかも。スピード負けはしませんでしたしね。今回がいい経験になってくれれば」

15着6-11 ダノンスコーピオン(牡5、戸崎圭太・福永祐一)
「前走より状態は良さそうでした。ペースが速かったし馬場も馬場だっただけにあまり後ろから運びたくなかったんですが…」

16着8-15 ヴェントヴォーチェ(牡7、C.ルメール・牧浦充徳)
「G1だと休み明けは大変だった。15番枠も厳しかった。頑張ったんだけど、次走はもう少し結果を出せれば」

推奨馬マッドクール(②人気)は、スタート良く先行6番手追走。3~4角辺りから促され、直線で反応鈍く馬群へと沈み込み12着惨敗…残念。

レースは、好位追走から直線で先頭に立ったルガル(⑨人気)が、直線で内から脚を伸ばしてきたトウシンマカオ(⑤人気)にクビ差をつけ優勝。さらにクビ差の3着にナムラクレア(④人気)が入り、大波乱決着!?

当然ながら、馬券はハズレ…(ノД`)・゜・。


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