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【2023 優駿牝馬~オークス(G1)】徹底的に攻略データ篇

*過去10年のデータになります。

<王道ステップ重視も穴は別路線組に潜む!?>

[人 気]

1人気 [5-2-1-2]
優秀な成績だが、馬券圏外2頭は直近2年のもので、トレンド的に一抹の不安はよぎるが、
2人気 [1-2-3-4]、 3人気 [3-0-1-6]
と1着馬10頭中9頭は1~3着人気で占められている。

3歳牝馬には過酷な1戦だけに、上位人気に支持される実力馬が勝つ確率は高い。とは言え、そこは牝馬限定戦でどの馬も未知の距離なだけにヒモの紛れも多く、2・3着が人気薄で波乱という展開がよく見られる。

馬連平均配当 5,609円
馬連はガチガチから万馬券まで配当の振れ幅は大きく、大穴を積極的に狙いにいくなら3連系馬券か? 
3連単では10年中4回10万馬券以上。3連複でも10万馬券が出現している。

(netkeibaより想定人気 枠番-馬番)
想定1人気 3-5 リバティアイランド(牝3、栗東・中内田充)
想定2人気 5-9 コナコースト(牝3、栗東・清水久詞)
想定3人気 6-12 ハーパー(牝3、栗東・友道康夫)
想定4人気 5-10 ソーダズリング(牝3、栗東・音無秀孝)
想定5人気 7-14 ペリファーニア(牝3、美浦・鹿戸雄一)

過去10年におけるオークス 人気別成績表

[ステップ]

王道のステップは3つ。そのなかでも当然主力となるのがクラシック第一弾「桜花賞組」。通算成績 [7-4-5-62]。
3着以内の過半数はこの組で占められ、
     かつ過去10年で臨戦馬がすべて着外というケースもゼロである。
その桜花賞組に続くのが、フローラS組 [1-4-2-38] 
                     と忘れな草賞組 [2-0-1-9]。
この両ステップ、フローラS組はその入着馬であれば本番での好走が期待できるの対し、忘れな草賞組で期待できるのは優勝馬のみで、リステッドを勝つくらいの能力がなければ新規勢力が既存勢力の牙城を崩すのは難しい。
この他のステップでは、スイートピーSやフラワーカップなどからも好走馬は出ているが、好走確立は低め。

(桜花賞組)
3-5 リバティアイランド(牝3、栗東・中内田充) 桜花賞1着
5-9 コナコースト(牝3、栗東・清水久詞) 桜花賞2着
7-14 ペリファーニア(牝3、美浦・鹿戸雄一) 桜花賞3着
6-12 ハーパー(牝3、栗東・友道康夫) 桜花賞4着
8-16 ドゥアイズ(牝3、栗東・庄野靖志) 桜花賞5着
8-17 シンリョクカ(牝3、美浦・竹内正洋) 桜花賞6着
1-2 ライトクオンタイム(牝3、栗東・武幸四郎) 桜花賞8着
7-15 エミュー(牝3、美浦・和田正一) 桜花賞10着
1-1 ラヴェル(牝3、栗東・矢作芳人) 桜花賞11着
2-3 キタウイング(牝3、美浦・小島茂之) 桜花賞12着
7-13 ドゥーラ(牝3、栗東・高橋康之) 桜花賞14着

(フローラS組)
3-6 ゴールデンハインド(牝3、美浦・武市康男) フローラS1着
5-10 ソーダズリング(牝3、栗東・音無秀孝) フローラS2着
2-4 キミノナハマリア(牝3、栗東・千田輝彦) フローラS11着

(忘れな草賞組)
出走馬ナシ

過去10年におけるオークス 前走レース名別成績表

<ノーザンファーム生産馬の前走1~4着馬>

[激走パターン]

各路線で席捲するノーザンファーム生産馬。

オークスも例外ではなく、過去10年 [4-6-8-42] と20年以外は必ず3着以内に送り込んでおり、22年も2・3着に入っている。ここから前走1~4着馬に絞れば [4-5-4-23] となる。しかし、オークスで好走するには条件がある。まず前走2~4着で買えるのは桜花賞組のみ。さらに前走1着馬でも買えるのはフローラS組、フラワーカップ組、忘れな草賞組のみ。

この条件をクリアした馬は [4-5-4-9] で複勝率59%まで跳ね上がる!!

(今年出走予定馬内のノーザンファーム生産馬)
5-9 コナコースト(牝3、栗東・清水久詞) 桜花賞2着
8-16 ドゥアイズ(牝3、栗東・庄野靖志) 桜花賞5着
6-12 ハーパー(牝3、栗東・友道康夫) 桜花賞4着
7-14 ペリファーニア(牝3、美浦・鹿戸雄一) 桜花賞3着
6-11 ミッキーゴージャス(栗東・安田隆行) 1勝クラス・牝1着
1-1 ラヴェル(牝3、栗東・矢作芳人) 桜花賞11着
3-5 リバティアイランド(牝3、栗東・中内田充) 桜花賞1着

過去10年におけるオークス3着内 ノーザンファーム生産馬 前走レース名別成績表

<攻略ポイント>

①桜花賞組~前走着順&人気がポイントも桜花賞での位置取りにも注目~

例年言われることだが、オークスで重視したいのは、この時期ではつかみ切れない距離適性より絶対能力。ゆえに桜花賞組でも前走着順は重視すべきで、3着以内の馬 [6-2-3-13] は、4着以下 [1-2-2-49] と比べて断然優位に立つ。

さらに桜花賞の優勝馬か1人気がオークスで1人気だった場合 [3-2-0-1] と安定感抜群。同組で3着以内に好走した16頭中15頭が、桜花賞で差し・追い込みだったことも覚えておきたい。21年に人気を裏切ったソダシは、データ上では優位な馬だったが脚質がネックだった。

過去10年におけるオークス 脚質別成績表

②騎手~JRA所属の外国人騎手が若駒を華麗にエスコート~

3歳牝馬には過酷な東京芝2400㍍戦で、騎手の腕が大きく試される一戦といえる。その点で注目される騎手は、ルメール、M.デムーロ騎手の2人。

いずれも過去10年で7回以上騎乗し、複勝率は50%オーバー。しかも過去10年でこの2人が共にオークスに参戦したのは7回あるが、そのうち6回で、双方のいずれか1人が3着以内に好走している。

この2人以外だと、池添謙一、川田将雅、戸崎圭太騎手あたりが狙い目となるが、いずれもさすがの腕達者ばかりである。

(注目騎手騎乗馬)
6-12 ハーパー(牝3、栗東・友道康夫) ルメール騎手
7-15 エミュー(牝3、美浦・和田正一) M.デムーロ騎手
3-5 リバティアイランド(牝3、栗東・中内田充) 川田将雅騎手
6-11 ミッキーゴージャス(牝3、栗東・安田隆行) 戸崎圭太騎手

*池添謙一騎手騎乗馬ナシ

過去10年におけるオークス 騎手別成績表

③波乱の主役~王道ステップ以外に大穴激走馬が隠れている!?~

ステップの項で桜花賞、フローラS、忘れな草賞を王道ステップとしたが、基本的にはこの3レースからの臨戦馬を狙うのが常道である。

そのことはある程度ファンに理解されているのか、これ以外のステップの馬はあまりにも人気にならず、しかも距離を味方に激走するケースがたびたびある。22年10人気2着スタニングローズは、前走フラワーカップ、21年16人気3着ハギノピリナは前走矢車賞、19年12人気2着カレンブーケドールは前走スイートピーSなど、レースを問わず前走芝1800㍍以上の勝ち馬は穴で押さえておきたい。

(前走芝1800㍍以上の勝ち馬)
3-6 ゴールデンハインド(牝3、菅原明・武市康男)フローラS1着(芝2000㍍)
6-11 ミッキーゴージャス(牝3、戸崎・安田隆行)1勝クラス・牝1着(芝1800㍍)

過去10年におけるオークス ローテーション別成績表

④血 統

過去5年の好走馬(3着以内)15頭中8頭が、サンデーサイレンスとノーザンテーストの両方の血を持つ馬。また、キングマンボの血を引く馬の好走も多く、15頭中6頭が該当する。ちなみに、19年1着のラヴズオンリーユーは、祖母がキングマンボの全妹なので、実質7頭になる。

[今年の出走予定馬]
(サンデーサイレンスとノーザンテーストの両方の血を持つ馬)
                   +(キングマンボの血を引く馬)
5-9 コナコースト(牝3、D.レーン・清水久詞)
8-16 ドゥアイズ(牝3、吉田隼人・庄野靖志)
7-13 ドゥーラ(牝3、斎藤新・高橋康之)
3-5 リバティアイランド(牝3、川田将雅・中内田充正)

(サンデーサイレンスとノーザンテーストの両方の血を持つ馬)
7-14 ペリファーニア(牝3、横山武史・鹿戸雄一)
3-6 ゴールデンハインド(牝3、菅原明良・武市康男)
1-1 ラヴェル(牝3、坂井瑠星・矢作芳人)

(キングマンボの血を引く馬)
8-17 シンリョクカ(牝3、吉田豊・竹内正洋)
6-11 ミッキーゴージャス(牝3、戸崎圭太・安田隆行)

オークス 枠番+馬番 馬名 血統(父×母父)

<桜花賞上位組はここでも強し!! 外国人騎手にも注目すべし!!>

【戦術ポイント】

[軸馬の狙い方]

軸馬は桜花賞組からセレクトするのが王道!!

信頼できるのは桜花賞1~3着馬だが、中でも桜花賞を勝った馬か1人気に支持された時点で、当日1人気ならさらに信頼できる。ただし、桜花賞でのレースは要確認!? 逃げ・先行していた馬は先の条件に該当していても全幅の信頼は置けないので要注意!?

[相手馬の狙い方]

買い方は、軸馬1頭か2頭のマルチが賢明。

相手は軸馬とならなかった桜花賞組の他、フローラS入着組、忘れな草賞勝ち馬を中心に、レース不問で前走芝1800㍍以上戦の勝ち馬も押さえておきたい。また、騎手でいえば「デメ・ルメ」が参戦なら買うべきで、池添、川田、戸崎騎手騎乗馬にも注目したい。

過去10年におけるオークス 枠番別成績表
過去10年におけるオークス 馬番別成績表

[注 意 点]

(キャリア2戦&8戦以上)

キャリアは少なすぎても多すぎてもよくない。

8戦以上の豊富なキャリアを持つ叩き上げ馬 [0-0-0-20]。一方、キャリア2戦も [0-0-0-6] と全滅。20年にはキャリア2戦ながら良血にしてD.レーン騎手騎乗も加わり、2人気に推されたデゼルが11着惨敗。G1でキャリア不足を露呈してしまった。

(キャリア2戦)
6-11 ミッキーゴージャス(牝3、戸崎圭太・安田隆行)

過去10年におけるオークス キャリア別成績表

(馬体重420㌔以下)

小さな馬全般が絶対能力で劣るわけではないが、そこは3歳クラシック。

小さい時は得てして遅生まれで成長途上の可能性もあり、特に牝馬戦では苦戦傾向にある。実際オークスで、馬体重420㌔以下の馬 [0-0-1-17]。

唯一3着に入ったビッシュは、オークスと相性抜群のM.デムーロ騎手騎乗だった。

(前走 馬体重420㌔以下)
7-15 エミュー(牝3、M.デムーロ・和田正一郎) 前走418㌔

過去10年におけるオークス 馬体重別成績表

(データ チョイプラスA)

1人気に支持されたのは桜花賞4着のサークルオブライフ。

過去10年の1人気で3着以下が2回以上あったのはこの馬だけ。これでは、1人気が堅調なオークスでも好走は難しい。ちなみに、3着以下が2回以上あった1人気は12年ミッドサマーフェア(13着)以来のこと。[3-2-1-2] 3着以下が3回あったのはサークルオブライフと同じ。そして12年も22年も優勝は共に3人気の桜花賞馬だった。

*今年想定1人気 3-5 リバティアイランド(牝3、栗東・中内田充)
                       [3-1-0-0]=3着以下ナシ

過去5年におけるオークス 前走レース名個別成績表
過去5年におけるオークス 前走馬体重増減別成績表

(データ チョイプラスB)

着順~「桜花賞4着以内」
*過去5年で桜花賞5着以下から巻き返した例は、昨年・桜花賞10着からオークス3着だったナミュールのみ。
4角通過位置~「桜花賞4角6番手以降」
*過去5年で桜花賞4角5番手以内でオークスで好走したのは、18年3着のラッキーライラックのみ。
馬体重の増減~「桜花賞出走時 馬体重減」

[今年の出走予定馬=該当馬]
6-12 ハーパー(牝3、栗東・友道康夫)

【オークス枠順確定】

1-1 ラヴェル(牝3、坂井瑠星・矢作芳人)
1-2 ライトクオンタム(牝3、田辺裕信・武幸四郎)
2-3 キタウイング(牝3、杉原誠人・小島茂之)
2-4 キミノナハマリア(牝3、三浦皇成・千田輝彦)
3-5 リバティアイランド(牝3、川田将雅・中内田充正)
3-6 ゴールデンハインド(牝3、菅原明良・武市康男)
4-7 ヒップホップソウル(牝3、津村明秀・木村哲也)
4-8 レミージュ(牝3、荻野極・松永幹夫)
5-9 コナコースト(牝3、D.レーン・清水久詞)
5-10 ソーダズリング(牝3、武豊・音無秀孝)
6-11 ミッキーゴージャス(牝3、戸崎圭太・安田隆行)
6-12 ハーパー(牝3、C.ルメール・友道康夫)
7-13 ドゥーラ(牝3、斎藤新・高橋康之)
7-14 ペリファーニア(牝3、横山武史・鹿戸雄一)
7-15 エミュー(牝3、M.デムーロ・和田正一郎)
8-16 ドゥアイズ(牝3、吉田隼人・庄野靖志)
8-17 シンリョクカ(牝3、吉田豊・竹内正洋)
8-18 イングランドアイズ(牝3、横山和生・安田翔伍)


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