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【NHKマイルC(G1)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
07日(火)07:00頃 京都新聞杯、 NHKマイルC、新潟大賞典
                      の回顧~日刊馬番コンピ篇
08日(水)07:00頃 京都新聞杯、 NHKマイルC、新潟大賞典
                           の回顧~血統篇
09日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
09日(木)07:00頃 ヴィクトリアマイルの「徹底的に攻略データ篇」
10日(金)07:00頃 京王杯スプリングC の「徹底的に攻略データ篇」
11日(土)07:00頃 京王杯スプリングCの「予想篇」
11日(土)19:00頃 京王杯スプリングCの「回顧篇」
12日(日)07:00頃 ヴィクトリアマイルの「予想篇」
12日(日)19:00頃 ヴィクトリアマイルの「回顧篇」
13日(月)07:00頃 平安S、オークス(優駿牝馬)
                 の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【NHKマイルCの結果】
レースは、好スタートを決めて好位につけ、直線で満を持して抜け出したジャンタルマンタル(2人気)が、直線で進路取りに苦しんだものの最内に入って追い上げたアスコリピチェーノ(1人気)に2.1/2馬身差をつけ優勝。さらにクビ差の3着にロジリオン(10人気)が入り、ほぼ本命決着!?

傾向面からみると、過去20年の人気別成績を確認すると、1番人気の成績 [7-2-1-10]勝率35.0%/連対率45.0%/複勝率50.0%/単勝回収率115.0%/複勝回収率80.0% はG1のなかでも上位に位置する信頼度の高さ。今年の結果は、1人気アスコリピチェーノ2着。また、「前走(芝重賞3人気以内)2~5着に惜敗している馬」に注目。出走馬18頭6頭内3頭(1着ジャンタルマンタル、2着アスコリピチェーノ、3着ロジリオン)ワンツースリー決着と馬券に絡んだ。

血統面からみると、「父米国型ミスプロ系」に注目。出走馬18頭中2頭内1頭(1着ジャンタルマンタル)が馬券に絡んだ。また、「毎年上位を賑わすダイワメジャー産駒」に注目。出走馬18頭中2頭内1頭(2着アスコリピチェーノ)が馬券に絡んだ。

トラックバイアスからみると、東京芝1600mはバックストレッチをフルに使うレイアウトが大きな特徴。コース全体の7割近くを直線部分が占めており、コーナリングが不得手なマイラーにとって、これほど力を発揮しやすい舞台設定はない。

【血 統 傾 向】
近年は血統も戦歴も、中距離指向になってきた!?
ヴァイスリージェント系/米国型の血を引く馬。 父か母父が米国型ノーザンダンサー系、米国型ミスプロ系。毎年上位を賑わすダイワメジャー、Storm Cat内包馬は二ケタ人気でも侮れない!?

近5年1着〜3着の父、母父の系統

2024年
1着ジャンタルマンタル
父Palace Malice(ミスプロ系/米)×母父ナスルーラ系/米
2着アスコリピチェーノ
父ダイワメジャー(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着ロジリオン
父リオンディーズ(ミスプロ系/欧)×母父ナスルーラ系/米
2023年
1着シャンパンカラー
父ドゥラメンテ(ミスプロ系/欧)×母父ノーザンダンサー系/欧
2着ウンブライル
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着オオバンブルマイ
父ディスクリートキャット(ノーザンダンサー系/米)×母父サンデー系/日
2022年
1着ダノンスコーピオン
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父ノーザンダンサー系/米
2着マテンロウオリオン
父ダイワメジャー(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧
3着カワキタレブリー
父ドレフォン(ノーザンダンサー系/米)×母父サンデー系/日
2021年
1着シュネルマイスター
父キングマン(ノーザンダンサー系/欧)×母父ノーザンダンサー系/欧
2着ソングライン
父キズナ(サンデー系/日)×母父ロベルト系/欧
3着グレナディアガーズ
父フランケル(ノーザンダンサー系/欧)×母父ミスプロ系/米
2020年
1着ラウダシオン
父リアルインパクト(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米
2着レシステンシア
父ダイワメジャー(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着ギルデッドミラー
父オルフェーブル(サンデー系/日)×母父マッチェム系/米

【NHKマイルC 血統背景】

ジャンタルマンタル(牡3、栗東・高野友和)は、父Palace Malice×母インディアマントゥアナ(母父Wilburn)。母インディアマントゥアナはレッドカーペットH(米G3・芝11F)勝ち。母父ウィルバーンはインディアナダービー(米G2・ダ8.5F)に勝ったエーピーインディ系。父パレスマリスはジャスティンパレスやアイアンバローズの半兄のカーリン産駒で、ベルモントS(米G1・ダ12F)に勝ちノーブルロジャーなどを出している。主として両親のナスキロ柔さで芝を走っている印象で、共同通信杯の追走を見てもベスト距離は1800だろう。ここも好走は間違いないがまた2着かも。

デビュー3連勝で朝日杯フューチュリティSを優勝し、その後の共同通信杯(2着)、皐月賞(3着)でも3着以内を確保した。世代トップクラスのポテンシャルは疑いようがなく、2戦2勝のマイルに戻って本領を発揮する。

同馬は、抜群のスタートから好位の外追走。4角手前からジワッと押し上げて直線に向いて、内側に2着馬を押込めながら残り2ハロンから追い出されると反応鋭く、一気に抜け出すと後続に2馬身半の差をつける圧勝!! 2歳マイルGⅠを勝った2頭はどちらが強いのか。その結末はジャンタルマンタルに軍配があがったが、微妙?? ただ、2頭ともに順調なら今後のマイル戦での再戦を期待したい!!

アスコリピチェーノ(牝3、美浦・黒岩陽一)は、父ダイワメジャー×母アスコルティ(母父Danehill Dancer)。アスコルターレの半妹で、母アスコルティはJRA2勝(芝1200~1400)。母母リッスンはフィリーズマイル(英G1・芝8F)勝ち馬で、タッチングスピーチやサトノルークスやミスタージーティーの母でキングスレインの母母。母系にサドラーズウェルズが入るダイワメジャー産駒といえばアドマイヤマーズにレシステンシア。母方の重厚さも強くて頑強で底力に富み、距離はもっと延びてもいいぐらい。高速東京で斬れ勝負になると一歩譲るのでそこをどうカバーするか。

デビュー3連勝で阪神ジュベナイルフィリーズを制し、1番人気に支持された前走・桜花賞でも2着に入った逸材。オークスには向かわず、3戦連続で適性の見込めるマイルGⅠに挑む。2歳女王として堂々と戦う。
サンデーレーシングが馬主の馬は、複勝率38.9%(3-3-1-11)。21年出走した3頭が1~3着を独占するなど好成績。今年は,アスコリピチェーノ,キャプテンシーの2頭が出走予定! また、前走、桜花賞5着以内の馬は複勝率50.0%(2-1-0-3)で、桜花賞組で当日1~3番人気の馬も複勝率50.0%(2-1-0-3)と好成績。

同馬は、スタート良く好位追走。道中は勝ち馬と並ぶ位置で、3~4角は動かず、直線に向く。外側は勝ち馬にフタをされて内を狙ったが、進路が無く馬群から抜け出す(馬体接触等不利)のに手間取って、内側から強襲するも2着まで。勝ち馬ジャンタルマンタルに進路を消され、強引に内へ入ったのはC.ルメール騎手らしくなく、何か焦っているような?? 秋が楽しみな1頭も、早熟でなければ期待したい!?


ロジリオン(牡3、美浦・古賀慎明)は、父リオンディーズ×母ビービーバーレル(母父キングカメハメハ)。ダブルウェッジの甥でメイショウレガーロなども近親。母ビービーバーレルはフェアリーSに勝ちブリーダーズGC3着と芝ダ兼用で活躍した。父リオンディーズは名牝シーザリオの息子でテーオーロイヤル、サンライズホーク、ピンクカメハメハなどを輩出。キングマンボとプルピットが強いマイラーで、大箱向きのストライドで実績どおり東京1400に向いた馬だろう。ファルコンSは直線スペースがなく追えなかったが、1600に延びてどうか。

前走(ファルコンS)、最内枠からスタートは速くなかったが、中団には上がっていった。直線、馬群の中で踏ん張ってはいたものの、上位争いとは差がある5着。

同馬は、スタートは互角も行き脚がついて中団、前に人気馬を見る位置追走。4角を回り、直線では前が開くと鋭く反応して一旦は完全に抜け出す2番手。ただ、残り1ハロンを切ってから若干脚が鈍り、内側から差されて3着。前走・ファルコンSは進路がなく、脚を余して5着辺りを認識していれば、十分狙えた1頭!? ただ、上位2頭とは格差があり、マイルはやや長いのか? 悩ましい??


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