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【2024 青葉賞(G2)】徹底的に攻略データ篇

*「日本文芸社の重賞競走データBOOK 2024年度版」よりほぼ抜粋。

<2023年のレース検証>

レースは、スキルヴィング(1人気)が中団後方を追走し、直線で前の各馬を差し切り、内で食い下がったハーツコンチェルト(2人気)に1/2馬身差をつけ優勝。さらに2馬身差の3着にティムール(11人気)が入り、2連馬券(馬連 等)は本命、3連馬券(3連複 等)は中波乱決着!?

キタサンブラック産駒の勢いが止まらない。初年度産駒のイクイノックスがドバイワールドCを圧勝して世界ナンバー1。そして現3歳馬は皐月賞をソールオリエンスが制し、桜花賞もコナコーストが2着。そして、青葉賞もスキルヴィングが着差以上の強い競馬で制した。勝ちタイム2分23秒9は青葉賞史上3位。ちなみに他で2分23秒台で勝った馬は17年アドミラブルがダービー3着、20年オーソリティはダービーこそ不参加だったが、翌21年のジャパンCで2着。この2頭の実績と比較すれば、ダービーの結果は……。


<①人気が圧倒的な強さを誇る!! ダ—ビー出走権をかけたトライアル!?>

[人 気]

①人気は [3-3-3-1]。馬券圏外は22年5着のレヴァンジルのみ。単勝オッズ4倍台だった2頭も 3着以内に入っており、一本被りでなくても信頼できる。対して②人気 [0-2-0-8]、 ③人気 [2-0-1-7]は今ひとつ。 一方、④人気は [2-3-1-4] と 5連対をマ—クしている。

①人気が好調なこともあって馬連平均配当は 2,793円。
                     波乱はあまり期待できない。

(netkeiba.com 想定人気)
想定1人気 シュガークン(牡3、栗東・清水久詞)
想定2人気 トロヴァトーレ(牡3、美浦・鹿戸雄一)
想定3人気 ヘデントール(牡3、美浦・木村哲也)
想定4人気 ウインマクシマム(牡3、美浦・畠山吉宏)
想定5人気 ショウナンランプタ(牡3、栗東・高野友和)

過去10年における青葉賞 人気別成績表

[ステップ]

主力を担うのは 1勝クラス組 [6-6-7-66]。連対した12頭はいずれも前走の距離が2200㍍以上だったのは注目ポイン卜。特にアザレア賞組 [3-0-1-7]と大寒桜賞組 [1-3-1-8]が好成績を残している。一方、重賞組に目を移すと、弥生賞組 [1-1-0-6]、共同通信杯組 [0-1-1-4]が複数馬券圏内に入っているが、好走確率はそれほど高くない。

大寒桜賞組  [1-3-1-8]
1着 シュガークン(牡3、栗東・清水久詞)
その他 1勝クラス組
フリージア 4着 アバンデル(牡3、美浦・金成貴史)
ゆりかもめ 1着 ウインマクシマム(牡3、美浦・畠山吉宏)
伏竜S 5着 サンライズソレイユ(牡3、栗東・矢作芳人)
ゆきやなぎ 1着 ショウナンランプタ(牡3、栗東・高野友和)
すみれS 4着 ジンセイ(牡3、栗東・庄野靖志)
山吹賞 3着 ディマイザキッド(牡3、美浦・清水英克)
山吹賞 5着 ニシノファイナンス(牡3、美浦・竹内正洋)
1勝クラス 1着 トロヴァトーレ(牡3、美浦・鹿戸雄一)
フリージア 1着 マーシャルポイント(牡3、美浦・木村哲也)
山吹賞 10着 ロジルーラー(牡3、美浦・稲垣幸雄)
弥生賞組 [1-1-0-6]
5着 シュバルツクーゲル(牡3、美浦・鹿戸雄一)
6着 トロヴァトーレ(牡3、美浦・鹿戸雄一)
共同通信杯組 [0-1-1-4]
3着 パワーホール(牡3、栗東・昆貢)
8着 フォスターボンド(牡3、美浦・中川公成)
その他重賞組
スプリングG2 4着 コスモブッドレア(牡3、美浦・小野次郎)
毎日杯G3 6着 サトノシュトラーゼ(牡3、栗東・友道康夫)

過去10年における青葉賞 前走レース名別成績表

<攻略ポイント>

①重賞組~前走1~4着or①~④人気なら買い!?

重賞組は[3-3-1-30]。馬券に絡んだ7頭中6頭は前走で1〜4着に好走。残る1頭にしても前走で④人気と上位の評価を得ていた。重賞組でも前走1〜4着か前走①〜④人気だった馬に限定すると [3-3-1-12] と確率アップ。重賞組の買いかどうかの判断基準としたい。

*今年出走予定馬に重賞組(前走1~4着or①~④人気)の馬無し!

過去10年における青葉賞 前走クラス別成績表

②前走距離~狙うなら前走2000㍍以上出走馬

前走距離別で成績をまとめると、1800㍍以下 [1-1-2-39]、2000㍍ [2-3-2-33]、2200㍍ [2-4-3-35]、2400㍍ [5-2-3-21]。やはり青葉賞と同じ距離である2400㍍組が好調。 1800㍍以下で馬券に絡んだ4頭中3頭は①〜③人気。④人気以下は評価を下げたい。

前走2000㍍以上出走馬で①〜③人気の馬
ウインマクシマム(牡3、美浦・畠山吉宏)
グランアルティスタ(牡3、栗東・寺島良)
シュガークン(牡3、栗東・清水久詞)
ショウナンランプタ(牡3、栗東・高野友和)
ディマイザキッド(牡3、美浦・清水英克)
デュアルウィルダー(牡3、美浦・堀宜行)
トロヴァトーレ(牡3、美浦・鹿戸雄一)
ヘデントール(牡3、美浦・木村哲也)
マーシャルポイント(牡3、美浦・木村哲也)

過去10年における青葉賞 脚質別成績表

③厩舎~東の木村哲也厩舎、西の友道康夫厩舎に警戒

青葉賞を得意とするのが美浦•木村厩舎[2-0-2-3]と栗東・友道厩舎 [0-3-1-6]。木村厩舎は管理馬が①〜⑥人気であれば[2-0-2-0]。友道厩舎は管理馬が前走で2200㍍以上を使われていると [0-3-1-2]。両者とも狙える馬の条件を覚えておきたい。

美浦•木村厩舎[2-0-2-3]
ヘデントール(牡3、美浦・木村哲也)
マーシャルポイント(牡3、美浦・木村哲也)
栗東・友道厩舎 [0-3-1-6]
サトノシュトラーゼ(牡3、栗東・友道康夫)

過去10年における青葉賞 性別・東西厩舎別成績表

④波乱の主役~水仙賞組、若葉S組

青葉賞の穴メーカーといえば長らく大寒桜賞組だったのだが、20年以降は3着すらなく低迷気味。入れ替わるようにして20年以降、頭角を現してきたのが水仙賞組と若葉S組。20年以降、水仙賞組は[0-1-1-0]で複勝率は100%を誇る。若葉S組は [0-1-1-5]。凡走するケースも多いものの、これを前走4着以内に限定すると[0-1-1-1]。23年は前走3着の⑪人気ティムールが3着に食い込んで好配当を演出。こちらからも目が離せない。

*今年出走予定馬に前走・水仙賞組、若葉S組無し!

過去10年における青葉賞 騎手別成績表

【戦術ポイント】

[軸馬の狙い方]

軸は複勝率90%という絶大な安定感を誇る①人気。前走が阪神2200㍍以外であれば[3-3-3-0]。着順は固定せず、1頭軸マルチで狙うのがベター。⑫人気以下は1頭も馬券に絡んでいないので相手は②〜⑪人気から選びたい。重賞組は前走で1〜4着か、①〜④人気かをチェック。また1勝クラス組は前走1〜3着馬だけをチョイスすれば〇K。条件をクリアしていても、すでに8戦以上を消化している馬、前走が1800㍍以下で当日④人気以下の馬は好走を期待しづらく、買い目から外していい。

過去10年における青葉賞 種牡馬別成績表

[注 意 点]

(キャリア8戦以上)

デビューからすでに8戦以上を消化している馬は[0-0-0-19]。まったく結果が出ていない。逆にナヤリア2戦以内という馬も [0-0-3-10]。こちらは3着候補として考えればいいだろう。

*今年出走予定馬にキャリア8戦以上の馬無し!

過去10年における青葉賞 キャリア別成績表

(前走阪神2200㍍出走馬)

前走で2200㍍に使われていた馬は [2-4-3-35]。結果を残しているが、阪神2200㍍出走馬は[0-0-1-7]。①人気で唯一、馬券圏外に沈んだ22年のレヴァンジルが該当。連対までは難しい。

前走阪神2200㍍出走馬
すみれS 4着 ジンセイ(牡3、栗東・庄野靖志)

過去10年における青葉賞 生産者別成績表

(枠順)

8枠に入った馬は [0-0-1-24]。
         連対馬は09年1着アプレザンレーヴ以降、出ていない。

過去10年における青葉賞 枠番別成績表
過去10年における青葉賞 馬番別成績表

[注 目 デ ー タ]

①前走(芝)特別競走で4人気以内
②(芝)2戦以上で連対率60.0%以上
③良馬場(芝)2000㍍以上でメンバー中最速or上がり3F33秒9以内で1着実績
④4代血統表内にグレイソヴリン系orロベルト系の血を持つ
                  父サンデー系or父キングマンボ系
ちなみに、すべて該当したのは
     ウインマクシマムディマイザキッドトロヴァトーレ の3頭。
*「モバイル サラブレの重賞のツボ」を参考に抜粋。


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