蛹化と成虫原基の話

ちょっと知的好奇心の満たされる調べ物。

昆虫の蛹化について調べてました。蛹の中でドロドロになった「なかみ」はどのように形を変え、芋虫から蝶に変わるのか。指示を出しているのはなんなのか、一旦溶解するメリットってなんなのか。
調べてたら成虫原基とよばれる部位があるということにたどり着きました。

簡単に言うとこれは芋虫のなかにあり、芋虫の状態の時は不活性なパーツ。成虫の各パーツの原型になる器官です。ガンダムの上半身、コアファイター、下半身、みたいに分割されてしまわれています。
それが蛹化によって活性化し、どろどになったなかみを吸収して成長する、という仕組み。

誰かが、感覚的には生まれてきた時に予め双子で生まれてきて、蛹になった時、体内にいた双子の片割れに吸収され、芋虫だった自分が消え去る感じ、というふうに表現していて凄く感心しました。
芋虫がほとんど栄養を蓄えるだけの袋のような形状をしていること、芋虫形態が成虫となる昆虫がいないこと、色々、ぶわっと繋がった感じ。

でもまあ、自我を持つ生き物としては感覚的にはこわいですよね。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/成虫原基

しかし、自分のなかにいる成虫原基の糧となるためだけに栄養を蓄え、蛹化して吸収されるためだけに生きるのってすごい途方もない感覚だよねえ、などと細君に話したところ、別に成虫原基と芋虫の中身が別人格って仮定しなくてもいいじゃん、と言われました。

言われてみりゃそりゃそうだ。

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