たくさんの喪失をあつめる。(小牧幸助文学賞応募作)
夢でいつも首を絞めている相手だけど愛しい
ぺたんこの毛布にまだ毎晩おやすみを告げる
毎年記憶が美化されていく、今はもうない庭
また同じ名前の人を好きになってしまったの
おまえたちはわたしより先に死ぬというのに
観覧車から落ちたのはイヤホンともうひとつ
来週はもう会えないの「もう」が主だなんて
壁に向かって怒鳴ってる人にも家庭があった
犬が喋ってもいいんだよ、いいの、夢だから
こちらの企画です。
https://note.com/komaki_kousuke/n/n7dc59a22a089
続けていくつも20文字を書くの、ひとりで連歌やるみたいで楽しかった。いや、喪失についてずっと考えてたから楽しくはなかったけど、物語とはなにか、というものを考えるヒントにはなったきがする。
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