同僚だったおっさんのこと 1
おれ週初めなのにさっそくグロッキー。
癌になった年上の同僚(以降キャンさんと表記。キャンサーさん略してキャンさん)が手術を終え、出社してきてさっそく初日に勝手なことやりだした。
キャンさんは末期キャンさん。もう永くない。死ぬまでの数ヶ月、せめてやりたかった仕事をさせてやろうじゃないかってところでの温情復帰。
スマン、わかってやってくれ、ってな社長の声に僕は弱い。まあ、では、当たり障りのない仕事を割り振りますね。僕は言った。言ったはずだった。
蓋を開けてみると、キャンさ