梅雨前にストレートして楽になりましょう

 クセ毛やダメージ毛の方にとっては、とても悩ましい梅雨の季節がやってきました



梅雨の時期はキレイなストレートで快適に過ごしたいけどいつもどこでストレートかけてもストレートがうまくかからない

ストレート(縮毛矯正)はとても技術が必要なメニューの一つです。

カラーリングのブリーチやハイライトと同じように、髪の状態や薬剤をしっかり理解していないと

上手くストレートをかけることはできません。

それはなぜかと言うと、髪には限界値が
にて、点数にして分かりやすく書いていますので、まずはそちらもご覧ください。



読んでいただいた前提で続きを書いていきます。

オシャレを楽しむ上でカラーをされている場合がほぼほぼの現代女性

カラーリング含む色々な原因で既に髪の毛は傷んでしまっています。







皆さんゲームは一度はやった経験があると思います。

ゲームで良くあるHP(ヒットポイント)MP(マジックポイント)で例えて今回は書いていきます。

HP=キューティクルのキレイさ(ツヤや手触り)

MP=クセの強さ

健康な髪(HP100)の場合なら、ストレート(マイナスHP40)でも耐えられるし、HP60は残るので大丈夫ですが、

カラーを10回したダメージ毛(HP30)の場合にストレート(マイナスHP40)は耐えられない。



じゃあダメージ毛にはストレートはかけれないのか?

ということになってきますが、実際はかけることが可能です。

ストレートの薬剤にはそれぞれ特性や効果効能があり、それを正しく理解していれば、ダメージした髪にもかけることができます。

ストレートの薬剤は大きく分けて3つの特徴に分類出来ます。

(本当はもっと複雑なのですが、美容師さん向けのブログではないので、専門用語やあんまり深いところは今回は書いていません)

・HPをマイナスさせるパワーが100〜0と薬剤によって全然違う

・HPをマイナスさせるパワーが強い=クセが真っ直ぐになるわけではない

・HPをいかに残してMPでクセを伸ばすかが大事





このHPとMPが非常に重要で今から美容室で起こる失敗あるあるを書いていきます。



美容室にストレートをかけにいって、よく起きる失敗あるある





お客様A「クセで悩んでるからストレートに憧れてるんですけど、シャキンとしたストレートは嫌だから、ゆるく自然にストレートかけたりって出来ますか?」



美容師B 「はい!大丈夫ですよ。毛先シャキンはやっぱ嫌ですもんね〜、じゃあ優しい薬でゆるくかけていきますね!」

お客様A「できるんですね^_^じゃあ是非お願いします」



施術は進んでいく



薬剤を塗り塗りしながら

美容師B「今日お休みですか?お出かけですか?」

お客様A「はいそうです。帰りに買い物でもして帰ります。

お客様A(本当の心の声)「休みだから来てるし私のプライベートをなんで答えなきゃいけないの?ゆっくり本でも読みたいのに疲れるな」



まだまだ施術は進んでいく



薬剤を流して、ドライヤーで乾かして、



美容師B「ここからアイロンで自然に真っ直ぐにしていきますね」

お客様A(心の声)「今から真っ直ぐにしていく工程なんだ!ドキドキ」



アイロン時間はとても長いので美容師Bはなんとか会話で楽しませようとする



「ご家族とかいらっしゃるんですか?彼氏さんとデートとかされるんですか?

旅行とか行ったりしますか?好きな食べ物とかありますか?」



お客様Aは質問をされるから応えなきゃと思って返答する



お客様Aの心の声「何か色々聞かれて疲れるなぁ。それより、真っ直ぐ自然にアイロンするんならそっちに集中してくれないかなぁ。仕上がり大丈夫かなぁ。」



美容師は盛り上げることに必死、お客様は美容師に合わせて内心を隠してあたかも盛り上がってるかのように時間は過ぎ、



トリートメントなどの施術まで終わり、またセット椅子へ



美容師B「今から乾かして仕上げていきますね!」

お客様A「お願いします」



ドライヤーが刻々と過ぎていき



美容師B「だいぶいい感じに自然に仕上がりましたね」

美容師B心の声「ボリュームもあんまり収まってないし、クセも伸びてない(汗汗)薬剤が弱過ぎたかな」

お客様A「ほんと自然でいい感じですね!シャキンとなってないです^_^」

お客様A心の声「元の髪から大して変わってない気がするけど?クセ伸びてなくない?でも私が自然でってお願いしたから自然なストレートってこんなもんなのかな?」

美容師B「優しい薬剤でゆるくかけたんで、軽くブローするとちょうどいい感じになりますよ!

     ゆるくかけた感じが今っぽくていいですね」

美容師B心の声「お客様がゆるくって言ったから、自然にあえてこうしたことにすればなんとか乗り切れるかな。伸びてないのバレないで(汗汗)

お客様A「ほんと傷まないように優しい感じでかけてもらったから明日から楽になりそうです」

お客様A心の声「朝からブローとかしたくないから、自然なストレートにしたかったのに、結局ブローしないとダメなら何のためにかけたんだろう?でも美容師さん、ずっといい感じって言ってるから、やっぱ自然なストレートはこんなものなんだろうかな」



仕仕上げのブローが終わり、お会計へ



美容師B「ありがとうございました!」

美容師B心の声「クセ伸びてなかったけどなんとか乗り切ったからまあいいか。」

お客様A「ありがとうございました」

お客様A心の声「会計の時まで何も言われなかったから、やっぱり自然なストレートってこんなものなんだろうな」





そこから数日経った朝、今日は友人と食事だから鏡の前で準備中

お客様A「何かやっぱりクセで広がるしストレートかかってないんじゃないかなぁ?」

一生懸命ブローをしてキレイにして家を出る



待ち合わせ場所で、友人Cと合流



友人C「あれ?髪ストレートかけたって言ってなかった?何かクセ出てるよ?」

お客様A「え!?ブローもしたのに?やっぱりストレートかかってないよね!」

友人C「美容師さん、何も言って無かったの?」

お客様A「私がゆるくかけてって言ったから、自然な感じになりましたねって言ってたけど‥」

友人C「それって誤魔化されたんじゃない!?」

お客様A「え!?そうなの?」



お店にやり直しの電話をするお客様A



美容室にて

お客様A「何かストレートがかかってないみたいで。やり直ししていただけますか?」

美容師B「はい!もちろんです」


美容師B心の声「やっぱり伸びてなかったか。前回の弱い薬剤じゃ伸びてないから、強い薬剤でやらなきゃ」



1回目の来店の時と同様



薬剤を塗り塗り→疲れる会話をペラペラ→アイロン伸ばす→トリートメント



よし!さあ今度こそ自然なストレートに!



ドライヤーが始まる。



美容師B心の声「あれ?なんかバサバサしてる。でもクセは伸びてるから、ストレートにはなってるからまあいいか」

お客様A心の声「真っ直ぐになってるけど、今度は思ってるのと違う。でもやり直ししてもらったし、しっかりかけてもらったらこんなもんなのかな??」



こんな経験をされたことありませんか?



ストレートが一回目でキレイにかからなかった髪に、もう一度ストレートをかけると

・真っ直ぐになるけどパサパサになる

・1回目同様クセが伸びない

のどちらかになることが多いです。

これがなぜ起こるかというと、そもそも1回目できちんと伸ばせてないから!



ストレート選びで失敗しない美容師の選び方

さっきの失敗あるあるで、

お客様A「クセで悩んでるからストレートに憧れてるんですけど、シャキンとしたストレートは嫌だから、ゆるく自然にストレートかけたりって出来ますか?」

美容師B 「はい!大丈夫ですよ。毛先シャキンはやっぱ嫌ですもんね〜、じゃあ優しい薬でゆるくかけていきますね!」

お客様A「できるんですね^_^じゃあ是非お願いします」



という、会話のやりとりがありました。ここに失敗する美容師のフレーズがあります。

「じゃあ優しい薬でゆるくかけいきますね」

優しい薬で??

優しい薬って何??

完全に薬剤を理解してない。失敗する典型的なパターンです。



上手い美容師さんは、髪の内側のクセもキレイに伸ばせている。

色んな髪質のお客様のストレートの経験がある。



皆さんゲームは一度はやった経験があると思います。

ゲームで良くあるHP(ヒットポイント)MP(マジックポイント)で例えて今回は書いていきます。

HP=キューティクルのキレイさ(ツヤや手触り)

MP=クセの強さ

健康な髪(HP100)の場合なら、ストレート(マイナスHP40)でも耐えられるし、HP60は残るので大丈夫ですが、

カラーを10回したダメージ毛(HP30)の場合にストレート(マイナスHP40)は耐えられない。

ブログの前半に書いていたこちらを使って今からストレートの失敗が

起こる何故かを説明していきます。

そもそも

強い薬剤=クセが良く伸びる

弱い薬剤=クセが伸びない

が、間違い!!

一般的にストレート剤には、

スーパーハード、ハード、ナチュラル、ソフト、コスメ

の5種類ぐらいが、揃えてある美容室が多く

大体の場合、スーパーハードが一番クセが伸びて、コスメが一番傷まない分クセが伸びないと

勘違いしていることが多くこれが傷む原因になります。

ストレートをかける際に大事なのは

いかにHPを減らさずにMPだけを使うかです。



スーパーハードなどのストレート剤は、HPもMPも大量に消費します。

特にHP(減ると傷む)の方を先に大量に消費するので、どんどん傷みが進行していき、その割にMP(減るとクセが伸びる)は消費してないからクセは全然伸びてないような状態がよく起こります。

じゃあコスメだと大丈夫なのか?となるとそれもそうじゃありません。

コスメ系商材でもHPはめっちゃ消費するのに、MPは全然消費しないものがいっぱいあります。

どうゆうことかというと

HPを先にいっぱい減らす(減ると傷むのでパサつく)

MPはあまり減らす力がない(減らないとクセが伸びない)



じゃあどうやったら、傷まずにストレートをかけるかというと

HPは減らさずMPだけを減らす

この方法だと髪に最小限の負担でストレートを手に入れることができます。

・ストレートパーマ剤の特徴と特性をちゃんと理解している

・各メーカーのストレートパーマ剤のHPとMP消費量を理解している

・癖の見極めが正しくできる

・髪のもともとのクセなのかダメージによってうまれたクセなのか見極めができる

うまい美容師はこうゆうのをきちんと理解しています。

年間300人以上のストレート施術実績ありますのでので、梅雨のつらい時期を乗り越えましょう!!!





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