CHANELも所有するというワイナリーのワイン試飲会へ
(別ブログに過去投稿した2020年9月8日の記事です。少しずつ移行中です)
先日、無事にまた誕生日を迎えることができました。
とはいえ、このご時世。
家で大人しく過ごしたのですが、
今日まで生きてきたご褒美に、
そして、新しい歳の初日の記念に、
何か特別なことをしよとと思いました。
そうだ!ワインを開けよう!
昨年末にドドーンとまとめ買いしたワインが
まだまだ我が家に残っているのです。
そのワインとは、
「DOURTHE LA GRANDE CUVEE 2016」
(ドルト・ラ・グラン・キュヴェ 2016)。
かなり割引価格で、
たしか1本2,000円強で買ったと思います。
いつもスーパーで数百円のワインを飲んでいる私としては
十分に贅沢!
コルクを抜いた瞬間、
その豊潤な香りにまず酔いました。
丸みがあり、バランスのよい味わい、
後味の余韻が長く、エレガント
…と商品サイトの説明にあるとおり、
とってもとっても美味しかった…。
ところで、なぜまとめ買いしたのか。
時は昨年末にさかのぼります。
ワイングラスプレゼント!
という特典につられて、
無料試飲会に参加しました。
試飲できるのは、なんと
CHANELなどの高級ブランドが所有する
ワイナリーのワインとのこと!
それはぜひ飲んでみたい!と思いました。
他のお客さんにまぎれて
シレッと入って、シレッと帰ろう、
気に入ったものがあれば
1本くらい買ってもいいし。
軽い気分で出かけたのですが、
いやいや、
そんな青空市のようなノリではありませんでした。
場所は東京ミッドタウンのイベントスペース。
「試飲会に来たのですが」
「いらっしゃいませ。どうぞこちらへ」
まず、テーブルに案内されました。
どうやら、マンツーマンで、
ワイン会社の営業担当の方が接待してくれる模様。
「こ、これは、、思いがけず本格的…。」
想像していた雰囲気と違って
早々に怖気づきましたが、
ここで動揺を見せてはかっこ悪い。
常連風に装って
スタスタと後を付いて行きました。
差し出された高級ブランドのワインは3種類。
ホホー!どれも素晴らしくおいしい!
ワインの知識ゼロの私は、
タンニンがどうとか、口当たりがどうとか、
そういうことは何一つ言えませんでした。
でも、ふだん飲んでいるワインとの格の違いに驚き、
その美味しさには心から感動。
営業担当の方は、他にもたくさん、
私が好むようなワインをセレクトしてくれました。
フランス、イタリア、アルゼンチン、
カリフォルニア、オーストラリア…。
こうなると、
もはや気分はワインで世界旅行です。
気づけば、
積み重ねた試飲用カップは高〜いタワーに。
よし、1本買おう!
ほどよく酔っ払い、
すっかりいい気分になった私は
買う気満々になりました。
ところがどっこい。
担:「1本単位ではお売りしてなくて、
まとめてのご注文になりますがよろしいですか?」
私:「え…」
一瞬、酔いが冷めました。
たしか、6本単位くらいだったと思うのですが、
合計すればけっこうなお値段になることくらい
酔った頭でもわかりました。
でも、こんなに飲んで、
買うとまで言って、
もう引き下がれなくない…?
服1枚、衝動買いしたと思えばいいかと、
注文可能な最小の単位で、
試飲した中で一番気に入った
ドルト・ラ・グラン・キュヴェ 2016を
買ったというわけです。
…で、まだ話は続きます。
営業担当の方は言いました。
「そうだ、きっとお客様、
こちらも好きかもしれない」
新たなワインが私の目の前に差し出されました。
「GERARD BERTRAND L' Hospitalitas 2017」
(ジェラール・ベルトラン オスピタリタ 2017)
「いただきます」と、
一口飲んだ、その瞬間…、
私は人生で初めてワインに恋しました。
力強くて、気品ある複雑な味で、
その貫禄はもはや王様(←どんなだ)。
私:「人生で飲んだ中で、
これ、一番美味しいです!
料理に合わせるというより、
このワイン単体で楽しみたいですね」
担:「そうなんですよ!
これはいいワインですよ、
エールフランス航空や
高級レストランでも提供されています。
そんなに気に入られたなら、
購入されてはいかがですか?」
私:「え…」
再び一瞬、酔いが冷めました。
お値段も通常なら1本1万円くらい。
それが割引になるとはいえ
そんな高級ワインを買うなんて!
「無理です、無理です」といったんは断りました。
でも…。
担当:「ワインとの出合いは一期一会ですよ」
その一言が決定的でした。
私は購入しました。
もちろんこちらも最小単位で。
合計金額は、
先のワインと合わせるとウン万円になりました。
なんか、えらい買い物しちゃったな、
と思いました。
帰りの電車でもドキドキが止まりませんでした。
年末のとんでもない衝動買いでした。
でも、後悔しているかといえば、
否。
むしろ、買ってとってもよかったです。
今まで知らなかったワインの味を知ることができたし、
まだ家に数本あるそのボトルをみるだけで、
嫌なことも一瞬忘れるくらい、
豊かで、満たされた気分になれるのです。
ワインの魔法。
ちなみにジェラール・ベルトランは、
今年のお正月に、家族で1本開けました。
開栓したばかりは、
強すぎて、ちょっと飲みにくかったのですが
少し空気にふれさせると、七変化!
お酒好きな父と妹と
「これは…!」と、
改めてその味に驚嘆しながら飲みました。
話のネタにもなってよかったです。
何かのタイミングに合わせて
また楽しみに飲みたいと思います。
----ひとことフラメンコ-----
年末、アンドレス・ペーニャのクルシージョに
参加するはずでした。
けれど、行けなかったのは、
このワインで散財したからです。
あーあー。
(2024年9月の振り返り:
以来、私からしたらこんな高級なワインは買えていませんが、
いつかまたきっと!と思っていますっ。
コルクとボトルは大事に取っておいています)