見出し画像

ハワイの不動産を$999,900で売るのと$1,000,0000で売るのと、どっちが得?

そりゃ$100でも多い方がいいでしょ!と思いますよね。でも手取りを考えると、経費によっては売却額を低くした方がお得ということもあります。

表題の問題の答えは、$999,900で売却する方が得です。

ハワイの不動産を売却するとき、「譲渡税」なるものが売主に課せられます。(関連記事はこちら)

この譲渡税は、買主が自宅用に買うのか、それ以外の目的で買うのかによって税額を計算するレートが違うのと、売却価格の価格帯によってもレートがかわってきます。

譲渡税を計算する時、以下のレートが使われます(2021年4月現在)。

画像1

(出典:ハワイ州税務署 Conveyance Tax Certificate FROM P-64A)

低い方のレートは、買主が自宅用に購入する場合適用されます。高い方のレートは、買主が自宅以外で使用する目的(別荘、賃貸など)で購入する場合に適用されます。

では、$999,900で売却した場合と、$1,000,000で売却した場合の、売主が払わなければならない「譲渡税」の額を計算してみましょう。

ここでは、買主が「賃貸用投資物件」として購入すると仮定します。

$999,900で購入する場合:

$999,900x 0.0025= $2,499.75

$1,000,000で購入する場合:

$1,000,000x 0.0040= $4,000.00

$1,000,000で売却する場合は、$100安くして$999,9000で売却する場合に比べ、譲渡税が$1500ほど高くなってしまいます。

売却価格自体は少し高いものの、手取りが目減りしてしまうことになります。

ちなみにエスクロー手数料やタイトル保険料などの登記の際に売主にかかってくるコストを計算すると、両方合わせて、$150ほどの違いしか発生しません。

ということは、もし$1,000,000でオファー(買い付け、申し出)が入ったら、$999,999でカウンターオファー(逆申し出)を出して値段を調整しましょう。こうすることで$1000以上セーブすることができます。

売却価格だけに注目せず、税金やコストを考えた手取りを計算して値段を決めましょう。

知っておくと便利な豆知識でした。

実際にあった出来事の紹介を通じて、できるだけ役に立てていただける情報を載せています。サポートいただければうれしいです!