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新しい資格

著:御手洗ケール

このほど、訳あってリカーカード取得にチャレンジすることになりました。
リカーカード保持者は、リカーライセンスを持った施設でのアルコール販売に携わることができます。したがって、バーテンダーは必ず持っていなければならない、ある種の資格です。

取得希望者は、2時間の講習を受けた後、テストに合格しなければなりません。現在はオンライン講習がメインですが、PCやネット環境が整わない人のための講習会も再開されているようです。

講習は、ハワイの法律とルールが記載されたルールブックの中から、重要なポイントを説明。結構早口のビデオでしたが、何度も出てきたのは、マイナーと呼ばれる未成年への酒類販売(もちろん禁止)と、酒気帯び運転への責任について。ハワイではオフィシャルにお酒が飲めるのは、21歳からです。20歳では、お酒を買うこともオーダーすることもNG。もちろん事前にIDチェックを行い、もし違反すれば、売った方にも罰則があります。

確か日本には、「飲んだら乗るな、飲むなら乗るな」のような標語があったと思いますが、講習中、ずーっとそのフレーズを思い出していました。

州や国によってIDも違えば、法律も違うので、外国人が多い観光地などで働く人は、多種多様なIDに慣れる必要があるので大変。ぱっと見て即座に年齢を計算できないといけないので、簡単な確認方法も教えていただきました。

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講習は何度受けても無料ですが、なるべくテストに落ちたくなかったので、事前にルールブックを見てポイントを確認。わからない単語は調べるなど、低下する一方の記憶力に活を入れ、久しぶりにちょっと試験勉強っぽいことも。まさか、この歳でテストを受ける羽目になるとは…。

Zoomがうまくつながらなかったらかったらどうしよう、に始まり、前の晩はど緊張しましたが、テストは拍子抜けするほど、基本に忠実というか、常識的な問題がほとんどで、講習に続き行われたテスト終了後、30分で合格のお知らせが届きました。

翌日、ホノルル・リカー・コミッションに出向いてリカーカードをゲット!これでなんとかバーテンダーになれそうです。(なりませんが)

バーテンダーやサーバーは、お酒を提供するのはもちろんですが、相手の状況を冷静に見極めて、時には断ることも必要な大変な仕事。せっかく取得したカードも使う機会はそうないと思いますが、頭にはいい刺激だったことを祈ります。

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