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月下美人は満月に咲く?

著:御手洗ケール

月下美人チェイサーのケールです。
あれから一年…。昨年も書かせていただきましたが、7月から8月にかけては、ご近所の月下美人の開花が気になる季節。今年もソワソワし始めた矢先、満月を迎える前に「咲き始めた!」との情報をゲット!翌日の夜にでかけてみたところ、予想より早かった割には、期待以上の数の花が咲いていてびっくりしました。ただし、1日過ぎて頭をたれた花も多く、前日が満開だったようでした。それでも、暗闇の中で静かに咲き誇る美しい姿にまたまた感動。これだけは何年続けて見ても飽きることはありません。

自分でもこんなに毎年こだわる理由がわからないのですが、あの神秘的な光景を目にすると、なんとも言えない幸福感が湧き上がってくるのです。月下美人のそれぞれの花の姿を目にするのは最初で最後。どの花にもそんな運命が宿っているので、余計惹かれるものがあるのかもしれません。

月下美人はサボテン科の常緑多肉植物。昼間見るととてもごついイメージで、とてもあんな可憐な花が咲くとは思えないのですが、満開のときにそばを通ると本当に上品ないい香りがして、涙が出そうになることも。しかし開花は夜中なので満開に出くわしても、友人各位に「今すぐ見に来て!」とは言えないのが唯一残念なことです。

一夜限りの命と言われる月下美人ですが、学校を囲む長い生け垣にはまだまだ蕾が隠れていそうです。次の満開がいつかを見極めるには、明るい時間帯の蕾成長度チェックが欠かせませんが、まだしばらくは何事もなさそうな雰囲気なので、7月の満月あたりに期待するとしましょう。(満月の夜に咲くという説は必ずしも正しいとは言えないのですが、その前後に咲く確率は高いようです。でも機が熟すタイミングと月の満ち欠けには関係があると思いたい…)

夜の花は、私の古い携帯のカメラではなかなかきれいに撮れないため、この時期になると月下美人撮影用に携帯を買い替えようと毎年思うのですが、いまだ実行に至らず。今年も納得のいく写真ではないけれど、記録として、毎年の花をできる限り残しておく所存です。でもあの独特の雰囲気は、実際にその場でしか感じ得ないものなので、写真に写し取るのは至難の業。まだまだ月下美人チェイサーの修行は続きます。


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