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ハワイの素敵な習慣 5月1日は大切な人にレイを贈る日

著:御手洗ケール

気がつけば、あっという間に5月を迎えようとしています。いったい2021年の4ヶ月はどこへ行ってしまったのでしょうか。ありきたりですが、1年の3分の1が終わってしまうということで、少々焦りを感じるこの頃。そしてメイデーの5月1日、ハワイのレイデーがまもなくやって来ます。

May day is Lei Day in Hawaii

この日は、「May day is Lei Day in Hawaii」という歌もあるくらい、ハワイではポピュラーな日。なんといっても、レイは愛の象徴であり、どんな時にも欠かせない大切なアイテム。そのレイが主役になる日がレイデーなのです。毎年セレブレーション・イベントもカピオラニ公園で開催され、その年のクイーンやプリンセスがステージでお披露目を行い、青空のもと、フラやハワイアン・ミュージックを楽しむことができます。会場でもレイを買うことができるため、ほとんどの人がレイを身につけ、どこもかしこも本当にいい香りがして、個人的には最もハワイらしいイベントではないかと思っています。

昨年は、93年の歴史で初めて男性がレイ・キングとして選ばれ、大きな話題になったものの、イベントは中止。今年もリモートではあるものの、昨年のテーマである「「Nā Lei Koa」(Warrior Lei)とともに、5月1日にキング&プリンセスがお披露目を行います。

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さて、このキング、フルネームをJordan Kung Keonaonahiwahiwa‘okapuakenikeni‘iwili‘iameka‘u‘ilaha‘oleokalani Salisとおっしゃいます。なんと長い!間違えないようにコピペしましたが、ハワイには時々寿限無級の長い名前の方がいらっしゃいます。気さくなイメージの初キングですが、今まで当たり前のようにクイーンが選ばれていたので、快挙、ですよね。

ヒーローに捧げるレイ

レイデーの2020&2021年のテーマは、「Nā Lei Koa」(Warrior Lei)。実は昨年、イベントは中止が決まったものの、レイデーに身近な花を使って自分たちでレイを作り、それを玄関やラナイ、ポストなどに掲げて、最前線でコロナと闘っている医療関係者らへの感謝と敬意を表そうというムーブメントがありました。テーマの「戦士」は、きっとファースト・レスポンダーと呼ばれる人たちを意識したものだったに違いありません。

ハワイでも、夕方7時に一斉にキッチン用具で音を鳴らし、ヒーローである看護師らにエールを送る日が続いていました。そんな中、まだ自宅隔離が行われていた頃、とあるメインランドのドクターのインタビューをラジオで聞いたのですが、そのドクターは「不自由を強いられながらも、ステイ・アット・ホームを守っている皆さんこそ、本当のヒーロー。その尊い行為が、私たちを守ってくれるのですから」ときっぱり。

レイデーといえば、毎年コンサートを行うミュージションとしてロバート・カジメロさんが有名ですが、今年はテレビ中継でコンサートの模様が楽しめるようです。同コンサートのFBには、こんな言葉が書かれていました。

Make a lei, wear a lei, give a lei, on May Day, Lei Day with you!

レイを贈るのは、本当にすてきな習慣だと思います。GWのさなか、緊急事態宣言ということで、さらなる不自由を強いられている方も多いはず。そんな中で頑張るみなさんへも、ハワイからレイの香りが少しでも伝われば幸いです。

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