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幽体離脱し、あちらの世界の入口を見た?!

脳梗塞の手術後、脳低温療法の為、2週間麻酔で眠っていました。しかし、その間も脳みそは動いていたようです。「夢か現(うつつ)か」という不思議な夢をいくつか見ました。見ていた時は現実だと思っていましたが、時間が経ってから「これは夢なんだ!」と気づく。不思議な体験でした。

不思議な体験①:夢か現(うつつ)か=「幽体離脱」

ベットに寝たまま、病院の霊安室に連れていかれ、私の前にはお線香をあげる祭壇が。妻と娘が来てくれて、線香に火をつけて、鐘をチーンと鳴らし、最後のお別れの挨拶を。意識はハッキリしていたので、体をおもいっきり動かして「お〜い」とアピール。しかし、妻と娘に見えていたのは、動かなくなった私の体。意識は元気でも体が動かない「幽体離脱」のような感覚でした。

不思議な体験②:あちらの世界の入口を見た!

今振り返ると「夢」であった事がわかります。が、その時は明らかに、あちらの世界の入口をこの目で見ました。暗い洞穴みたいなところに、エレベーターの入口みたいなものがいくつもあって、その廻りにお坊さんが何人も座り、お経を唱えていました。一番えらい取りまとめ役が、何故か袈裟を着た「松本人志(ダウンタウン)」さんでした???

不思議な体験③:患者よりも「焼肉」が大事!

夢の中の病院では、突発的な事に対応し患者の面倒を見るよりも、仕事を時間どおりに終え、職場(医者・看護婦合同)の「飲み会」に出席する事が大事。職場の飲み会は「焼肉屋」。血を見た後に「よく焼肉とか食えるな」と思いました。

不思議な体験④:小言が聞こえました

手術をしたお医者さん(夢の中の登場人物で実在しない人)が、霊安室の祭壇に置かれた香典を見て、「ち(舌打ち)、(政治家なのに)香典が少ないな」という小言を。リアルに聞こえて来ました。「こいつは力がないな」「こいつからお金をあまり取れないな」というニュアンスだったと思います。

不思議な体験⑤:外科医なのに手が油だらけ

夢の中のお医者さんは、とても横柄で(実際の方はとても素晴らしい人。とても尊敬し、感謝しています)、私の部屋でポテトチップスをバリバリ食べて、外科医なのに、手が油だらけでした。「何て医者だ」と本気で思いました。夢の中で。

不思議な体験⑥:系列の提携病院を転院

意識確認の為に、お医者さんや看護婦さんから「ここがどこだかわかりますか?」「今日が何月何日だかわかりますか?」と頻繁に聞かれました。最初の市民病院への入院はわかりましたが、その後、千葉にある横浜市民病院(実際にはありません)へ転院したものと錯覚。その後は、なぜか国会議事堂の前にある病院(これも実際はありません。参議院選挙があったのが影響か?)、生まれ故郷の静岡県・清水町にある横浜市民病院の系列病院(これも存在しません)にいると、錯覚していました。実際は保土ヶ谷にある横浜市民病院にずっと入院していました。がしかし、子供の頃の記憶と現実が混じり合って、「今、千葉の病院にいます」「今、清水町の病院にいます」とお医者さんや看護婦さんに答えていたのだと思います。

2週間の眠りから覚めた後も、意識が戻ったり、深く眠り不思議な夢を見たり。その繰り返しで、「夢の中の世界」と「現実の世界」が混じり合い、「夢かうつつか」の不思議な体験をしたのだと思います。

「昏睡状態」、「生きるか死ぬかの壮絶なバトル」の中で見た、すべてがリアルな夢でした。


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