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起承転結型の日本的な話し方を馬鹿にするな!

日本人は結論を先に言わない。

起承転結の文化であった。

最近は、アメリカ型の、結論ファーストが支持されている。これに異を唱えてみたいと思う。(2022夏から1年間の交換留学に行く身であり、決してアメリカアンチではない。)

私は、起承転結な論の進め方が、学力など、日本人の総合的な強さに貢献していると考えている。起承転結の論の進め方によって得られることは次の2つである。

1. 行間を読んで考えたり感じたりするため、コミュニケーションの基盤が身に付く
2. 最後まで話を聞く集中力が身に付く

起承転結な話はなぜ日本人の強みなのか

起承転結型の話では、次のような感情の流れを経験する。
起で興味を持たされる。
承で次の展開を考えてしまう。
転で期待を裏切られ、また考えさせられる。
結で出来事を整理する。

人は「結末はどうなるのだろう?」という思いで、作品を見ていることが多い。(他にも、キャラが好き、暇つぶしという理由もあるだろうが。)

起承転結型の話は、この人の心理をうまくついて、人に「考えさせること」「集中を持続させること」の2つを自然とやらせているとは思わないだろうか?

最初に結論が出ていないために、結末が気になって自分なりに考えてしまうのだ。その上、転で、一回予想外のことが起こるため、自分なりの考えを修正し、考え直す機会まで設けられている。
そして、結末をみて答え合わせをし、再度、なぜ結末が読めなかったのか考え直したり、伏線回収を見直したりする。

この一連の流れで、行間を読んで考えたり感じたりといった、コミュニケーションの基盤になる力と、最後まで集中する力が身につくのではないだろうか。

世界でも支持される「起承転結」なお話

具体例を挙げよう。

「進撃の巨人」

進撃の巨人は、世界中の人を魅了している。
(私はアニメで完結を見守っているのだが、そのエンディングが素晴らしい。YouTubeに挙げられているエンディングのコメント欄は外国語で溢れている。)

世界中の人を魅了する秘訣は、「起承転結」では無いか。

作品全体に「世界は残酷だ」という一本柱が通っている。
それなのに、巧みな話の進め方ゆえ、なかなか結末が読めないのだ。
1話の中で必ずと言って良いほど、1度「良かった」と思う瞬間がある。「なんとか切り抜けられた」と。(起)
そうして、観ている人は、キャラクター達への愛着も相まって、ハッピーエンドを予期する。(承)
しかし...そうなのだ。進撃ファンは分かるだろう。
良かったと感情が+10ハッピーになった後で、-100の悲しい出来事が起こる。(転)
そして、結果は次回に持ち越しだ。(結)

アメリカ人はアベンジャーズなどのヒーローものが好きだというが本当にそうだろうか。ほぼ絶対的な悪と、それに対する絶対的かつ必ず勝つヒーロー。脳を使わずに楽しむには良い。
しかし、「ヒト」である以上、脳を使わない作品が「自分の琴線に触れるバイブルだ」とは言わないのではないかと思っている。

まとめ

特に起承転結のないお話になってしまった。がびーん。
しかし、一旦公開しよう。次いつまた書き直したくなるか分からないから笑

起承転結のお話とは、人が人らしくある、「考えたい」という本能を刺激する論の進め方である。
そして、世界でもトップクラスの学力などを日本が誇っていることには、起承転結を日常的に使ってきたことが関係している。のかもしれない。
さらに、海外でウケている日本文化を見ていると、「起承転結」型の話が、普遍的に指示されていると分かる。

*おまけ*
余談だが「話の面白さ」という観点から言えば、関西人の話が面白いのは、「ツカミ」と「オチ」を意識しているからだと思う。
ツカミ:起承
オチ:転結
と言えるだろう。

自分もできるようにこれから磨いていきたい。
みんなで磨いていこう。

写真 愛知県(無断転載はご遠慮ください)
朝日か夕日か分かるかな?

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