「クラシック音楽マニアになってはいけない。むしろ、音楽を聴いた際のイメージを大事にしなさい」

最近、FMでケルテス指揮ウィーン・フィル演奏のドボルザーク「新世界から」が流れて、中学生の時、熱中して聴いていた頃を思い出しました。
(この頃が、最も素直にクラシック音楽を聴いていたような記憶がします。)
その後、貪欲に、クラシック音楽のレコード・CD収集や、演奏会に頻繁に通うようになりました。
それは良いのですが、いわゆる、「クラオタ」(クラシック音楽オタクの略)になってしまいました。今から思い出すと、クラシック音楽を素直に聴いておらず、まるで、「評論家気取り」の状態に陥りました。
その「クラオタ」「評論家気取り」のクセから救ってくれたのが、後に、和声学を指導してくれた先生です。
先生の指導のなかに「クラシック音楽マニアになってはいけない。むしろ、音楽を聴いた際のイメージを大事にしなさい」とありました。
その後、和声学のレッスンだけに集中しているうちに、自然とクラシック音楽マニアが治っていました。
特に、「音楽評論家気取り」のクセが治り、音楽をイメージを大事にして素直に聴けるようになったことは、実に嬉しいことです。

補足ですが、和声学自体は、「禁則」に関しては非常に厳しいです。
しかも、禁則を犯さなければ十分ではなく、ソプラノ、アルト、テノール、バスの四声の自然な動きまで厳しく指導されます。
そのようにして、必死に、和声学のレッスンだけに集中していると、もう、クラシック音楽マニアをする暇がないので、結果的に、クラオタを卒業できたかもしれません。

以上のように、現在は、中学の頃のように、音楽を純粋に聴くことに、かなり戻ることができました。

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