【デイトラ運営日記】「一点突破して横に広げる」という学習方針のお話

こんにちは!デイトラ運営の初芝です。
この日記では初芝が日々の運営で感じたことなどをつらつらと書いています。ちょっとタメになるTipsやデイトラにかける想いを込めた日記になっているので、学習の箸休めにしてください!

さて、昨日(2021/12/14)はデイトラ説明会を行いました。
この説明会は普段の勉強会的なウェビナーとは違い、デイトラのことを知ってもらうための説明会です。

●どういう想いで運営しているか?
●大事にしている価値観は何か?
●どんな特徴があるか?
●高品質なサービスを提供するためにどんな仕組み作りをしているか?

などを話しました。
で、一通り話した後は何でもありの質疑応答タイムです。

その中で「色んなスキルを身につけなくちゃいけないと迷っている」といった悩みをお持ちの方にある話をしました。
それは、「一点突破して横に広げる」というものです。アンケートを見るとこの話が参考になったという声が多かったため、少し掘り下げて説明します。

「一点突破して横に広げる」とは?

話は簡単で、「私はこれができます」と言えるものを一本作ることをまずは最優先した方が良いよ、それを身につけてから他のスキルを伸ばした方がいいよという話です。「Web制作の掛け算でマーケティングを~」「SNS運用を~」など考えるのはまずコーディングなりデザインなりができるようになってからで遅くないと僕は考えています。

というのも、全部のスキルが中途半端だと仕事になりづらいからです。このことについてより詳しく三つの観点から説明します。

①スキルが中途半端だと、安心して頼めない

「コーディング少しできます、デザインも少しできます」だと仕事をする側からすると発注しにくいです。これはわかりやすい話ですね。
お客さんと対面したとき、もし「過去に一緒に仕事をしたことがある」「誰かから紹介をされた」などがあれば信頼値はプラスの状態から始まります。
でも、初対面で信頼値0からのスタートの場合、それをプラスにするにはスキルの提示が必要条件になります(十分条件ではありません)。過去の実績・ポートフォリオ・資格などなど……。
「これができます!」と自信を持って言えるものがないと、発注者側も安心して仕事を任せられません。信頼値も0だから「スキルの精査はしてないけど、この人を信用しよう」ともならないんですね。
なので「この仕事については安心してお任せください!」と言えるものを持っていると強いです。
※ちなみにデイトラでポートフォリオ作りを促したり、デザインコンテストなど作品作りの機会を作っているのも同様の理由からです。「これができます!」と言えるものを楽しみながら作ってもらいたいという意図があります。

②フリーランスの仕事は分業されがち

フリーランスを活用している企業の場合、分業が進んでいることが多いです。一人に全部任せるというよりは、デザインはAさん、コーディングはBさん、広告運用はCさんのようにチームで分業していることが多いんですね。その方が効率的だし、各分野の専門家に任せられるし、誰かいなくなったときのリスクが低いというメリットがあるからです。(正社員の場合は事情が変わってきます。コスト削減のために一人がなんでも屋をやることもしばしば)
そうなると、「Aという業務ができる人、探してます!」という募集の仕方になります。切り分けられた特定業務のプロフェッショナルを探しているという話です。そうなると当然、「Aが70点、Bが70点」というスキルの人よりも「Aが100点、Bが20点」の人の方がマッチするわけですね。
この点からも、フリーランスは自分なりの得意分野を持っていると一歩秀でることができます。
※自分で営業して案件を受注する場合、「Aが70点、Bが70点」でもコストを抑えられるならOKとなることはあります。ケースバイケースと考えてください。

③「あの人はこういう人だな」と思い出されやすい

「○○と言えば、この人」「あの人と言えば、○○」。そういう特徴があると想起されやすいです。
僕は昔から岡田斗司夫さん(アニメ会社ガイナックスの元社長)の大ファンなのですが、彼が以前こんなことを話していました。

自分を売り込むとき、あれも得意これも得意と言ってはいけないんだ。『これしかできないけどこれなら負けない!』と言うんだよ。僕が海洋堂(フィギュア制作会社)の社長にSFの模型を作って欲しいとプレゼンしに行ったとき、僕は『SFのことしかわからないSF馬鹿です!』と自己紹介したんだ。本当は他にも好きなことや得意なこともあったけど、それはあえて言わない。まずは自分が何者かを知ってもらうことが最優先。実は他の趣味や特技があったなんていうのは付き合っていくうちにわかることだし、後からわかる個性がその人の"味"になるんだ」

6年前にこの話を聞いたとき、頭をガツンと殴られた衝撃を受けました。
というのも、恥ずかしながら僕も似たような失敗をしていたからです。

僕が就活生のとき、なんでもてんこ盛りの自己PRをしていました。フリーランスライターの他に劇団をやっていたり弁論大会に出たりしていたので、全部盛りこもうとしたんですね。アピールしないともったいないと思って。
でも、それは失敗でした。最初は良くとも面接が進むごとに感触が悪くなっていったのです。今思い返すと当然ですね。ノイズが多すぎてキャラがブレているんです。

そこからなんやかんや事情があって僕はもう一度就活をやり直すことにしたのですが、その間に岡田斗司夫さんの話を聞いた僕は自己PRを刷新しました。ライターの話に特化したのです。仕事の内容からその工夫、顧客とのコミュニケーションやスケジュール管理など、「ライターのプロフェッショナル」としての自己PRに変えたのでした。
その甲斐もあり、前年は落ちた選考も通るようになり、最終的に外資系IT企業への内定に繋がりました。これはキャラを一つに固めたおかげと言えるでしょう。

自分の恥ずかしい失敗談も紹介しましたが、「これができる人です!」と旗を立てることはとても大切です。何もNo.1になる必要はありません。むしろNo.1になるために超ニッチな分野に旗を立てても自分で市場を狭くするだけです。
まずは堅実に「これができます」と自己紹介できるものを作ること。「さらにこういうのも得意です」という+αはその先で良いと思います。

信頼を得られれば自然と次に繋がる

得意ができてそこからお仕事に繋がると、さらに次の仕事に繋がりやすくなります。最初の仕事で信頼値がプラスに積みあがるからです。
実際の事例として、デイトラマーケティングコース受講生のイオさん(@io_suisei)の例を紹介します。

イオさんはある会社の広告運用を任されることになり、そこのパフォーマンスの大幅改善に成功しました。するとお客さんはもちろん大喜び。
そこへ「LPに改善の余地があるから、別なLPも試してもいいかもしれません」と提案したところ、二つ返事でLP作成の発注に繋がったのです。
一つ目の仕事で信頼を獲得し、次の仕事へ繋げることの見本のような事例ですね。

また、逆に「LP作成の受注を行い、納品後に広告運用も受注した」という例や、「広告運用でパフォーマンスを改善し、サイトのアクセス解析・デザイン改善の仕事も任せられるようになった」という受講生さんもいます。
まずは目の前の仕事をきっちりやり切ること。これが本当に重要なのです。

僕がこの記事でお伝えしたかったのは、「あれもこれもと焦らなくていいよ」ということです。学習には迷いがつきものです。特に詰まっているときはなおさら隣の芝が青く見えます。
でも、そんなときはこの話を思い出してください。きっちり着実に一つのスキルを磨けているならOKです。順調です。まずはそれを形にしてから次の方向性について悩むのでも遅くありません。

おわりに


日記だから1,000字以内でサクッと書くつもりが、3,000字オーバーになってしまいました。。。はじめがこれだと先が思いやられる。。。
昨日の説明会のあと、TwitterのDMで二名・LINEで二名の計四名の方からの相談を受けました。その人たちにも同様の熱量で真正面から回答しているので、Enterキーを押したあとはいつもしばらく放心状態になっています(笑)
でも、真剣に相談してくれた人にはちゃんと助けになりたいなという気持ちで対応しています。

デイトラは「受講生の学習・挑戦へのハードルを下げたい」という想いからサービスの品質に比して非常に安価な価格設定としています。ただその代わりに、一人一人のフリースタイルなお悩み相談は範疇外となっています。ここは仕方ないと思いつつ、課題として真剣に向き合っている部分です。

それを少しでもカバーするためにこうして個別相談に回答したり、説明会やウェビナーでは無制限の質問回答をしたり、ふなっしー(船越)が受講生向けのお悩み相談会を実施したりしています。ただ、それでも特定の人のマンパワーでできることには限界があるなとも感じているのも事実です。

デイトラとしてきっちりと個別の相談に乗れる仕組みを、"デイトラらしい"形で提供する方法を現在模索中です。
こちらについても進捗があれば日記で書いて行こうかなと思います。

この日記ではこんな感じでタメになる話やデイトラ運営の考えていること、息抜きになるちょっとした雑談を書いていきます!
面白かった方はスキ・コメント・フォローをお願いします!

■Twitterもやってるよ!

https://twitter.com/hatushiba_ken

■デイトラ




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?