月刊はつかのnote/2020年7月号
気象庁の梅雨明け宣言のニュースを、ましろい光に満たされた朝のリビングで聴いていました。ようやく、夏になったようです。
田をそよぐ稲穂の緑が、痛いほど目に刺さります。どこをみても眩しくて、ましろい夏。今年はカンカン帽か、それかわいい日傘なんかを手に取りたいなと、目を細めながら考えていました。
春に種をまいたマリーゴールドがオレンジと黄色の花を持ちました。それから藍も元気に葉を茂らせています。ちょうど昨日、育てた藍でシャツを染めました。薄い青緑を一から育てたのだと思うと、愛おしさもひとしおです。
マリーゴールドからは黄色の染液が取れるそうですが、しばらくはこのまま、揺れる花弁を楽しみたいと思います。
気温が上がってなにをするにも焼けるような太陽が付いてくる、そんな夏を苦々しくもおもいつつ。それでも、空色にゴツゴツとした岩のように育った入道雲をみると、すべてを愛したくなります。夏の太陽には、不思議な生命力が満ちている気がしてなりません。照らされるものすべてが、白く輝く。
そんな、葉月です。
総観
先月のまとめに少し記したように、七月が以前にもましてゆっくりとしたペースでの更新になりました。
嬉しいことに、六月に開催されていた『磨け感情解像度』コンテストに提出したnoteが、運営のおすすめエッセイマガジンに入りました。自分が書いたエッセイが、何らかの形で評価されるのは凄くうれしくて、ひとりでこっそりガッツポーズをしていました。自尊心が5ポイント回復しました。
放った言葉が誰かの所に辿り着き、それが思いもかけずに大切にされている。そういう瞬間を、いつも不思議に思います。不思議で、それからとても嬉しくいことだなと。
私は人間は結局孤独で、誰にも理解されえないし、理解し得ないのだろうなと、そう思っています。それでも誰かの元に言葉が届いた瞬間は、やっぱり一人じゃないんだと、そう思うのです。たとえ一瞬で、すぐに忘れ去られたとしても、誰かの心の中に少しのあいだだけ言葉の種を落とせたことを、本当にうれしく思います。
七月の『おすすめはつかのnote』
〇ここは私の独壇場
誰も見ていない、わたしのための、わたしだけのダンス。珍妙で、格好悪くて、傍から見たらピエロにしか映らないとしても。それでも、夕暮れ時のあの一瞬だけ、私は世界のスターになれるんだ。
〇壊れた掃除機と経過した日々のこと。
今の掃除機を使い始めて、そう時間が経っていない気がしていた。それでも、よくよく考えれば十年近い。壊れてもおかしくないときが流れているのだと感じて、不思議な気持ちになる。
〇トウモロコシマフィンの日
嫌なことがあるとお菓子を作りたくなる。そんなよくわからない癖が身についてしまったのは、いつ頃からだったろう。
〇私にとっての『開かれた文章とはなにか』という問について。
自分のバックボーンから、どうやって離脱するべきなのか。
メモ帳の最後の部分に、独り言のように書かれていた。
終わりに代えて、七月まとめ報告書
7月はこんな感じでした。
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