欧州王者ポルトガルが敗退！ 日本は決勝トーナメント1回戦で韓国と激突！！

ポーランドで開催されているFIFA U-20 World Cup Poland 2019は、グループステージが終了。日本はグループA2位で決勝トーナメントに駒を進めたが、欧州王者のポルトガルが韓国に1-2で敗れ、グループステージで姿を消す波乱。

グループリーグの順位

★グループA
❶セネガル　 ７
❷コロンビア ６
❸ポーランド ４
④タヒチ　　 ０

★グループB
❶イタリア　 ７
❷日本　　　 ５
❸エクアドル ４
④メキシコ　 ０

★グループC
❶ウルグアイ ９
❷ﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞ ６
③ノルウェー ３
④ﾎﾝｼﾞｭﾗｽ　   ０

★グループD
❶ウクライナ　７
❷アメリカ　　６
❸ナイジェリア４
④カタール　　０

★グループE
❶フランス  ９
❷マリ　　  ４ ± ０
❸パナマ　  ４ ー１
④ｻｳｼﾞｱﾗﾋﾞｱ０

★グループF
❶アルゼンチン ６ ＋４
❷韓国　　　　 ６ ＋１
③ポルトガル　 ４
④南アフリカ　 １

※国名の横の数字は勝ち点。勝ち点が同じ場合は得失点差を併記。白抜き数字はグループリーグ突破国。

グループリーグ3位国の成績比較

決勝トーナメントには6つのグループリーグの上位2ヵ国と、3位から成績が良い4ヵ国が勝ち上がる。3位の国の成績を比較すると……

❶ポーランド　（Ａ）４ ＋３
❷ナイジェリア（Ｄ）４ ＋２
❸エクアドル　（Ｂ）４  ±０
❹パナマ　　　（Ｅ）４ ー１ 3・4
⑤ポルトガル　（Ｆ）４ ー１ 2・3
⑥ノルウェー　（Ｃ）３

パナマとポルトガルは得失点差まで同じになったが、得点数が多いパナマが上。したがって、ポルトガルとノルウェーが敗退となった。

グループステージ敗退国

Ａタヒチ
Ｂメキシコ
Ｃノルウェー
Ｃホンジュラス
Ｄカタール
Ｅサウジアラビア
Ｆポルトガル
Ｆ南アフリカ

決勝トーナメント１回戦の組み合わせ

6月3日
○ポーランド×イタリア
●コロンビア×ニュージーランド

6月4日
○ウクライナ×パナマ
○ウルグアイ×エクアドル
●セネガル×ナイジェリア

6月5日
○日本×韓国
○フランス×アメリカ
●アルゼンチン×マリ

※キックオフは○=0時30分、●=3時30分（日付、時間とも日本時間）

日本対韓国は日本時間5日午前0時30分（4日24時30分）キックオフとなる。
日本が“16強の壁”を破ったのは8大会前の2003年のUAE大会（当時の大会名はFIFAワールドユース選手権）まで遡る。当時はGK川島永嗣（大宮）、MF今野泰幸（札幌）、DF徳永悠平（早稲田大）、飛び級だったFW平山相太（国見高）らを擁し、決勝トーナメント1回戦で延長戦の末、2-1で韓国に勝利した。2ゴールとも坂田大輔（横浜F・マリノス）が決めた。
ちなみに、「サンキュー坂田」はこの試合ではなく、前年（2002年）10月31日にカタールで開催されていたAFCユース選手権2002決勝、日本対韓国の試合中に大熊清監督（当時U-19日本代表監督）から坂田大輔に贈られた感謝の言葉である。
しかもゴールシーンではなく、相手選手にボールをカットされた際、坂田がすかさず追いかけ、うまく体を入れてファールをもらい自分たちのボールとしたことに対して大熊監督が「おぉ！坂田！サンキュー！坂田！サンキュー坂田！」と言った場面が後々まで語り継がれているのだ。

1999年大会では準優勝

日本のこの大会における最高成績は、1999年ナイジェリア大会の準優勝。フィリップ・トルシエ監督が率いた次のような選手たちが活躍した。
1 榎本達也(GK) 横浜マリノス
2 手島和希 京都パープルサンガ
3 辻本茂輝 京都パープルサンガ
4 石川竜也 筑波大
5 加地亮 セレッソ大阪
6 稲本潤一 ガンバ大阪
7 酒井友之 ジェフユナイテッド市原
8 小笠原満男 鹿島アントラーズ
9 高原直泰 ジュビロ磐田
10 本山雅志 鹿島アントラーズ
11 遠藤保仁 京都パープルサンガ
12 中田浩二 鹿島アントラーズ
13 小野伸二 浦和レッズ
14 永井雄一郎 カールスルーエ(ドイツ)
15 高田保則 ベルマーレ平塚
16 播戸竜二 ガンバ大阪
17 氏家英行 大宮アルディージャ
18 南雄太(GK) 柏レイソル
（予備登録 曽ヶ端準(GK) 鹿島アントラーズ）

名だたる選手たちが揃い、黄金世代といわれた年代とはやや差があるし、今大会はFW田川亨介（FC東京）とFW斉藤光毅（横浜FC）が負傷離脱することになってしまったのも痛い。しかし、2位通過で日程的には間隔が開き、疲労は回復できるはず。残った選手たちで1つでも多く勝つことを期待したい。