センスは数字で計れないという問題

僕は大阪の漫画の専門学校出身なんですが、放送系の学校だったので科がとにかく沢山あってお笑い学科っていうのもあったんです。
もちろん全然知り合いもいないし他の学科とは一切交流もなかったんですが、学校で卒業展示みたいなのがある時に学校行くと一番広いスペースでお笑い学科がフリップで大喜利をやってたんですね。

僕は当時一人ごっつとか松ごっつとか、ダイナマイト関西とかも大好きだったんですが、このときはじめて「フリップひとつでどこでもどんな素人でもお笑いっぽい事ができてしまう、なんて罪な発明だ!!」と憤りを覚えました。

笑いってのはセンスの問題ですから、そりゃあ誰が面白くて誰が面白くないかを数字で計る事なんて不可能です。証明できないんです。
しかし、率直に言って面白く無さ過ぎる。

ヒィィ~と逃げ出したのを覚えています。

センスというのは笑いだけでなく会話のセンス、ユーモアのセンス、空気のセンス、構図のセンス…いろんなセンスが存在します。

そういえば漫画の世界でもセンスで描いてる日常系漫画の影響を受けた人が同じような感じのセンス系の日常系漫画を描いて、しかしセンスの部分では遠く及ばないのでなんともいえないボンヤリした感じの日常漫画になる…というのを沢山見てきました。(これ、マジで結構多いんです)
アドバイスを求められたこともあるんですが、一番アドバイスがしにくい。なにぶん、センスですから。

「センス!!」としか言いようがない。

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