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AlphaFold2の非専門家向け活用法(全5回)

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タンパク質立体構造予測プログラム「AlphaFold2」について、構造生物学を専門としない生命科学研究者を主な対象とした紹介記事。
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記事一覧

タンパク質立体構造予測プログラムAlphaFold2の非専門家向け活用法 第1回「予測の良し…

構造生物学界隈のみならず、生命科学研究者やAI研究者の界隈すら超え、一般のニュースにもなっ…

上海老師
2年前
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AlphaFold2の非専門家向け活用法 第1.5回「予測の良し悪しの判断(補足と情報更新)」

前回の第1回記事の公開後、友人からいくつか追記点、修正点についてアドバイスをいくつか受け…

上海老師
2年前
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AlphaFold2の非専門家向け活用法 第2回「予測構造を元にいろいろ考察してみる(実践編…

第1回、第1.5回記事でAlphaFold2による予測構造の良し悪しについて説明しましたので、今回は…

上海老師
2年前
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AlphaFold2の非専門家向け活用法 第3回「予測構造を活用したタンパク質発現や構造解析…

AlphaFold2による予測構造の良し悪しの判断についての第1回、第1.5回記事、予測構造に基づき実…

上海老師
2年前
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AlphaFold2の非専門家向け活用法 第4回前半「AlphaFoldが現状カバーできていない構造…

AlphaFold2による予測構造の良し悪しの判断についての第1回および第1.5回記事、予測構造に基づ…

上海老師
2年前
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AlphaFold2の非専門家向け活用法 第4回後半「AlphaFoldが現状カバーできていない構造…

前回の第4回記事の「AlphaFold2が現状カバーしていないこと、苦手なこと」に基づき、研究をど…

上海老師
2年前
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AlphaFold2の非専門家向け活用法 第5回(最終回)「最近の進展と今後の展望」

AlphaFold2により、タンパク質単体、特に単一ドメインのタンパク質については単量体およびホモオリゴマー予測ともにかなり高精度で可能となってきているのが現状と思われます。その一方、第四回記事で述べたように「各種リガンド、イオン、薬剤等との結合認識」「コンフォメーション変化」「(ヘテロ)複合体」の3点については、AlphaFold2がまだまだ苦手としており、さらなる手法の進歩の必要性があると共に、実験構造の重要性が大きい領域でしょう。 最終回の本記事ではそれら3点について