「モルガン・スタンレー」と「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」についてのメモ

米系の証券会社に「モルガン・スタンレー」という証券会社がありますが、別途、三菱UFJモルガン・スタンレー証券という証券会社があります。これは学生だけでなく、多くの社会人にとって分かりにくい点のようです。そのためその違いについて簡単にメモをしておきます。

多くの人が考えているモルガンスタンレーは、モルガン・スタンレーのままです。日本語と英語のウェブサイトでも、「モルガン・スタンレー」と書かれているし、10Kなども「Morgan Stanley」と書かれています。


もっとも、金融危機時に三菱UFJグループがモルガン・スタンレーに出資することで、2010年5月に日本における証券合弁事業として「モルガン・スタンレーMUFG証券」と「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」を発足しました。このように「モルガン・スタンレーMUFG証券」という主体も出てくる点がややこしい点ですが、モルガン・スタンレーが日本事業における金融商品取引業に関し「モルガン・スタンレーMUFG証券」という名称を使っているという理解しています。

モルガン・スタンレーと三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、2008年にグローバルな戦略的資本提携を開始し、2010年5月に日本における証券合弁事業として「モルガン・スタンレーMUFG証券」と「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」を発足しました。

日本における証券合弁事業 (morganstanley.co.jp)

この発足の経緯は下記の報道記事などが参考になるとおもいます。
三菱UFJと米モルガン・スタンレー、国内証券事業統合で合意 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

下記がウェブサイトにある組織図ですが、これをみると日本における持株会社にモルガン・スタンレー・ホールディングスがあり、その下に、「モルガン・スタンレーMUFG証券」があり、三菱UFJホールディングスが49%出資しています。一方、三菱UFJモルガン・スタンレー証券については、モルガン・スタンレー・ホールディングスが40%出資しています。

https://www.morganstanley.co.jp/ja/about-us/japan-company-structure

「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」は、前身は三菱UFJ証券という日系の組織であり、前述の経緯で、モルガン・スタンレーによる出資が入り、「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」になりました。このような経緯から、私の実感では、私の周りは、三菱証券と略して呼ぶことが多いです。もっとも、特に三菱グループ内では、MUMSS(マムス)と略することが多いようです。

簡単なメモですが、適時加筆修正します。もし違和感等があればご指摘いただければ幸いです。


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