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バカンスを撮ろうと思った   その思いとは


2021年も終わりに近づいています。
約半年、ドキュメンタリーの番組制作として  バカンスを取材している方がいらっしゃいます。

KTSリポーターの竹田瞳さん。

瞳さんが、バカンスを撮ろうと思ったキッカケとは?なぜバカンスだったのか?

その思いを逆取材しました。


私)
瞳さんがバカンスを撮ろうと思ったキッカケはなんだったのですか。

瞳さん)
前代表(バカンスの発起人)の時にニュース取材の一環で一度バカンスを取材していたんですね。
空間がすごく素敵で、良い空気感というか、昭和レトロな街並みの中で、
みんなが笑顔で元気に


「おはよう」
「行ってらっしゃい」


が朝日とともに飛び交うことが、すごくいいなと思っていて。

直感で現代にはあまりない人との繋がり方というか、それがすごくいいなとずっと思っていて。ニュースって1、2分しかないので、いつかこれをドキュメンタリーなどで長く追いかけて、どんな人が来るのかというのを取材してみたいという思いを持っていたんです。                                 それで今回ドキュメンタリーの提案を1人一枚ずつ書くことになって、よし!提案を出してみよう!!と思い出したら提案が通ったので、今取材をさせてもらっているんですね。

自分自身がバカンスに対して魅力を感じていたのもあったし、バカンスを訪れる人たちは何を求めてきているのか知りたかったんです。            バカンスを訪れることによって、鹿児島のローカルな人たちが何を求めてくるのか、そこから広がるドラマがあると思っていて。深く取材をすればするほど、見えてくるものがあるのではないかと思っていたんです。 実は2、3年くらい温めていた企画だったんです。ずっと頭の片隅にはあって、途中行けない時もあったんですけど、気にはなっていて。だからもしバカンスがなくなっていたら後悔していたかもしれない。


私)                    もしバカンスがなくなっていたら、この企画もなかったかもしれないということですね。

瞳さん)              ただ、自分もなかなかドキュメンタリーに挑戦する勇気も腕もないと思っていたから。。。               でもいつか時がきたら、とずっと温めていました。温めていたら今の社会状況になって。ただ、この社会状況の中でバカンスがある意味みたいものがあるんじゃないか、と思って今回提案を出したんです。 この状況下、人との関わりが薄れていく中で、あのあったかい感じとか、あの昭和の井戸端会議のような繋がり方とかは 現代には無いものが見えてくるものがあるのではないかと、そういうことを思って提案をしたんです。


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私)
最初のキッカケは前代表がキッカケだったかもしれないが、今実際にバカンスを取材してみて、最初のバカンスの印象と、今の印象の変化は?

瞳さん)                                                                   最初は正直、ここに来る方々は「仕事がバリバリできる」「人生が充実している」というキラキラオーラが出ているなぁと感じていました。まぶしいくらいの。。。笑


私)あはは!よくわかります!私も最初思いました!笑


瞳さん)              でも、上辺だけを見ていたらそれで終わっていたかもしれない。       けれど、半年以上取材を重ねていき、深くお話を聞いていくうちに、決してそういう人たちばかりじゃないのだということが分かって。             何かしら孤独や悩み、葛藤を抱えながらも、バカンスで笑って笑顔で元気をチャージしているということが分かったし、そういった意味では当初と印象が変わったかもしれないですね。みんな色々悩みを抱えながらも、バカンスがあるから救われている人たちもいて。。。      それは色んな形で、環境もみんな違う中で、皆さんがバカンスを"居場所"としてもっているのだなということが分かりました。



深いんだな、深い、深かった。
見えているものだけが全てじゃないんだな、と。

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現代表の話も聞いたけれど、人間としてのもっと根本的な、生きるための幸せとかヒントみたいなものを、私はこの取材を通して教えてもらうことが出来たかなぁと思っています。

今は無関心な人が多い中で、小さなお節介を焼く人たちがたくさんいると、バカンスから広がる温かい社会が出来るのではないか。そう思いました。それを私もカタチに出来たらいいな、伝えることができたらと思っています。


私)
瞳さんのお話を聞いていて、人間の根本部分というものを聞いて、何気なく毎週通っている自分がいて、なるほどな、と思った。ただ会いたい人がいるから会いに行くみたいな感じでした。

瞳さん)
皆さん、それがもう日常になっているじゃないですか。生活の一部になっている。外から客観的に見ていると、根本的なことがあるように感じたかなぁ。自分を見つめ直すキッカケにもなったんです。なぜあそこに行きたくなるのだろう。人との繋がりを欲しがるんだろう。みんな居場所を探しているんだなあ、と。


私)                                                                          確かに。安心していることが出来る場所がバカンスになっている。

瞳さんがこの番組を作る上で、ゴール地点は  決めていますか?

瞳さん)
自分が番組を作る上で、ゴール地点は模索しているけれど、なんとなくは決めています。               これを提供する上で、色んな方が、色んなカタチで受け取って貰えたらうれしい。 私が伝えたいことは、この番組の中で伝えているので、こっちからこういうものです、というのとは違う気がしています。
見た人が感じて貰えたら、色んな感性でキャッチして貰えたらいいな。それくらいの魅力のある場所だと思っているから。

番組を作るという観点からで言うと、 悩んでいる人や孤独を感じている人がいたら、ちょっと頑張ってみようかなとか背中を押せるようなエールも含めた番組になったらいいな、と思っています。


私)                                                                          拍手👏うわぁ。。。番組を観れるのが本当に楽しみになってきました。

瞳さん)              バカンスの皆さんには本当にお世話になっていて。もう本当に良い方ばかりで。撮れ高がありすぎて、使いたいところを絞るのが逆に大変です(笑)

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瞳さんの溢れる思いを聞くことが出来て、とても嬉しかったです!ありがとうございました!

すでに日常となっているバカンス。
客観的な視点でバカンスを見ると、色んな視点があること、なぜ人が集まってくるのか、改めて根本的な部分を考えさせられる取材になりました。

現代社会の中で、薄れているようにも感じる人と人の繋がり。小さなお節介。
時代は変わっても、人が欲するものは変わっていないのかもしれない。
もしかしたら、それがバカンスにはあるのかもしれない。

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放送が楽しみです!

☆放送日(予定) 2022年1月22日(土曜日)15:20〜

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竹田瞳さん 
KTSリポーター
KTS かごnew MCなどで活躍中

https://instagram.com/hitomi_takeda_?utm_medium=copy_link

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